すべてマンガに描いてある(2)…このよき「女房」に学べ
『うちの妻ってどうでしょう?』福満しげゆき著 双葉社

日々感じる喜びも悲しみも、すべてはマンガに描いてある……! マンガライターの門倉紫麻と申します。大人の女性のお悩み解決のヒントや知っておきたい今どき事情を、マンガを通して考察する連載の第2回目です。今回のテーマは「よき妻 よき女房」。

貧しきときも、夫と二人三脚で……。"ゲゲゲの女房"熱さめやらぬきょうこのごろ(2010年12月当時)「ほかにもいい女房がいないかな?」と思っていたら……それは『うちの妻ってどうでしょう?』に描いてあった!

売れっ子、とはまだ呼べぬナイーブマンガ家の「僕」が「妻」の行動をつづるエッセイマンガです。私はここに女房界最高の美徳を発見いたしました。それは「機嫌のよさ」です(断言!)。この女房はよく夫に怒ったりもするのですが、機嫌の直りが迅速! 深刻にならず、不機嫌を引きずらずいつもどおりご飯を作る。夫は「うまい!」と食べる。だいたいこれで終了。ケンカのときだけでなく、「僕」が深刻になっても「よかやっか」「あんた悪くなかよ」とさらりと肯定(ちなみにたしなめるときは「~せんよ」。九州弁、いい!)。この作品、「妻の機嫌が悪い→直る」が頻出するのですが、夫というものが女房にいかに機嫌よくいてほしがっているのか、が本当によくわかります。なんか反省。

さてここでもう1人の女房をご紹介。『失恋ショコラティエ』のサエコさんは、女性からは嫌われちゃう系の、女房というより人妻な女性。私が感銘を受けたのは、「きょうのお夕飯、何だったらうれしい?」と自分を好きであろう(夫ではない)男子に聞く、という行動。「チキンカレーか、いいね」と聞くだけ聞いて家に帰り、だんな様にチキンカレーを作るのです。「何それ!」な言動ですが、人妻ならではの女度の発揮ぶりに、ご紹介せずにはいられませんでした……ふぅぅ。

どちらの女房にも簡単にはなれませんが、せめてご飯は機嫌よく作ろうと思います。そこか!?

【文中に登場する作品】

●『うちの妻ってどうでしょう?』福満しげゆき著 双葉社:たまに凶暴化(?)するものの、基本的に肯定モードの「妻」に学ぶところ多し。けなげに、というより機嫌よく! 夫が妻に何を求めるのか、もよくわかります。たっぷりお肉のつまった丸い胴体+丸顔もかわいい!

●『失恋ショコラティエ』水城せとな著 小学館:チョコレート好きのサエコを振り向かせるため、ショコラティエ(チョコレート専門店)をオープンさせ、奮闘する爽太だが……。サエコの女度高すぎなスキルを学んで、夫に活用してみるのもいいかも!?

※このコラムは『レタスクラブ』2010.12.8売り号掲載に掲載されたものです。月1回、漫画コラムを掲載していきます。