【ステンレス製フライパンおすすめ4選】小型なら特に使い勝手◎! ステンレス製フライパンの魅力と選び方

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食材への火の入り方が優しく、見た目の美しい料理に向く

銀色に輝く姿がスタイリッシュな「ステンレス製フライパン」。高級料理店の厨房が似合うたたずまいだから、一般家庭にはハードルが高いのでは...なんて思っている人も多いのでは? でも、料理に合わせたアイテムを選んで、使い方のコツを押さえれば、長く楽しく使いこなすことができますよ。

そこで今日は、料理道具コンサルタントの荒井康成さんに、ステンレス製フライパンの基本的な知識から上手な選び方、使い方を教えてもらいました。おすすめ製品や、ステンレス製フライパンで作るいちおしレシピもご紹介します。

あなたもステンレス製フライパンで、おいしい料理を楽しむ生活、始めてみませんか?

▶︎教えてくれた人
荒井康成 (あらい・やすなり)さん

荒井康成 (あらい・やすなり)さん:料理道具コンサルタント。洋菓子店店長、和陶器店主を経て、フランス陶器エミール・アンリ社の日本法人設立に携わる。以後、日本初の「料理道具コンサルタント」として独立し、各食情報誌でのコラム執筆やスタイリング撮影など、多岐に渡り活動中。著書に「ずっと使いたい世界の料理道具」(産業編集センター刊行) 。

料理道具コンサルタント。洋菓子店店長、和陶器店主を経て、フランス陶器エミール・アンリ社の日本法人設立に携わる。以後、日本初の「料理道具コンサルタント」として独立し、各食情報誌でのコラム執筆やスタイリング撮影など、多岐に渡り活動中。著書に「ずっと使いたい世界の料理道具」(産業編集センター刊行) 。


錆びに強く余熱調理もお手のもの! ステンレス製フライパンの魅力と特徴

ステンレスとは「錆びにくい」という意味。その名の通り、とても頑丈で錆びに強いのがステンレス製フライパンです。熱伝導率が低いので、フライパンが温まるまでには時間がかかるものの、保温性は高いため、余熱を利用するような繊細な料理に向いています。高温や急激な温度変化にも耐えられます。
耐久性と食材に対する火の優しさから、海外の一流レストランなどではステンレス製フライパンがよく使われています。優しく均一に火が入ったステーキや、魚のソテー、パンケーキなど、見た目の美しい料理ができます」と、荒井さん。汚れや焦げつきが落としやすく、錆にも強い、お手入れが簡単で長持ちすることも、ステンレスフライパンの強みです。
こうした魅力が料理好きの間に広まり、最近は口コミなどでもじわじわ人気が出ています。そのため、海外メーカーだけでなく、国産ブランドやメーカーからも、使いやすさを追求したさまざまなタイプが販売されているのです。

一方、ステンレスフライパンを使い慣れるまでには、少し時間がかかります。
フライパンをしっかり温めてあげないと、食材がくっついたり焦げつきやすくなり、焼きムラが起こりがちだからです。また、フッ素加工のフライパンや、アルミフライパンなどに比べると重いため、慣れないうちは扱いづらく感じる人も多いようです。
「高価なものも多く、初心者におすすめとはいえないかもしれません。どんな料理にも使える万能フライパンと考えず、ステンレス製のメリットを生かして、使いみちに合わせて選ぶといいですよ」

ステンレス製フライパンのメリット

・丈夫で、錆びに強い。
・保温性が高く、急激な温度変化にも強い。
・スタイリッシュでおしゃれなデザイン。
・汚れや焦げつきが落としやすく、お手入れがラク。

ステンレス製フライパンのデメリット

・フッ素加工のものに比べて、重い。
・しっかり温めないと、食材がくっつきやすく、焦げやすい。


特徴や重さを踏まえ、使いみちに特化してステンレス製フライパンを選ぼう!

ソースパンやミルクパンは比較的使いやすいのでおすすめ

【用途で選ぶ】カラメルソースやジャム作りにおすすめ

荒井さんによると、小型なので比較的軽量な「ミルクパン」や「ソースパン」なら、初心者でも使いやすいとか。
「高温や急激な温度変化に強いことから、カラメルソースやシロップ作りにはぴったりです。また、錆びに強く、酸を含む食材もOKなので、ソースやジャム作りにも向いています」
小型ゆえに重さが苦にならないだけではなく、焼きものに比べると食材のこびりつきも気になりません。ですから、こうした煮込むレシピに特化したフライパンとして使いこなすのも良いですね。

【サイズで選ぶ】大きいと重さもアップ! ジャストサイズか小型が◎

フッ素加工のフライパンなどに比べると重いので、大きめのものより、家族の人数に合わせたジャストサイズか、少し小さめを選ぶといいでしょう。
目安としては、1〜2人家族なら20〜24cm、3〜4人家族なら26〜28cm程度。30cm以上になると2kg超もありうるため、購入前に必ず重さを確認してください。

【熱源で選ぶ】IH対応・非対応は必ずチェック

ステンレス製フライパンは、すべてがIH対応しているというわけではありません。底面の構造や大きさによっては、非対応のものもあります。自宅の熱源に合うものを選びましょう。

【構造で選ぶ】ステンレス製の弱点を補う多層構造も

熱伝導率が低い、重いといったステンレス製の弱点をカバーするものとして、アルミなど他の素材を組み合わせた多層構造のアイテムも、各メーカーから数多く販売されています。純粋なステンレス製に比べると、火が通りやすかったり軽く仕上げられているので、普段使いにはこちらがおすすめです。
また、フタ付きのものを選ぶと、少量の水を使った蒸し料理や、食材の水分を生かした無水調理にも使えて便利です。

【持ち手のタイプで選ぶ】ワンタッチの着脱型ならオーブン調理がしやすい

一般的によく見られる持ち手の「一体型」と、持ち手が外せる「着脱型」があります。

▶︎一体型
グラつきがなく安心して使用できます。ステンレス素材の重みと相まって、安定性は抜群です。

▶︎着脱型
耐熱温度が高いステンレス製は、オーブン料理にも向きます。ワンタッチで持ち手を取り外せるタイプなら、オーブンに入れやすくて便利です。


ステンレス製フライパンのこびりつき、焦げつきを防ぐ調理のコツ

十分加熱してから調理すると食材のくっつきを防ぐことができる

高価なステンレス製フライパンを長持ちさせるためには、食材がくっつかないようきれいに使いたいものです。そのためには、十分な余熱と油が欠かせません。使うときの手順と使用後のお手入れについてご紹介しましょう。

1:油を敷いてから加熱する方法
フライパンに少量の油を敷き、中火にかけます。フライパンから白い煙が出る直前で弱火にし、食材を投入します。

2:加熱してから油を敷く方法
フライパンに油を入れずに中火にかけ、しっかり温めます。2分ほどたったら少量の水を振ってみましょう。水滴がコロコロと玉になって転がるようなら、ちょうど良い頃合い。水滴を拭き取って油を敷き、食材を投入します。

使用後のお手入れ

ステンレスは温度変化に強いため、調理後すぐに洗っても問題ありません。フライパンが少し熱いうちに洗いましょう。洗剤を使ってもOK。洗った後は水分をふき取って乾かせば、お手入れ完了です。
ただし、ステンレスの上にフッ素加工が施されているものは、温度変化によってコーティングが剥がれてしまうこともあります。フライパンが冷えてから洗うようにしてください。

焦げ付いてしまったときは、調理後すぐにお湯に浸けておくことで落ちやすくなります。それでも取れないような頑固な焦げつきがある場合は、専用のクレンザーを使うといいでしょう。
フライパンに大さじ1程度の重曹を加えた水を入れて沸騰させ、冷めるのを待ってからこすって落とす、という方法もあります。




ステンレスフライパンのおすすめ商品4選

宮崎製作所 ジオ プロダクト ソテーパン 21cm

宮崎製作所 ジオ ソテーパン 21cm (1)

熱の伝導効率、保温性など機能性の高さはもちろん、そのまま食卓に出してもサマになるデザイン性の高さが魅力のジオ・プロダクトシリーズ。7層構造になっており、食材全体にムラなく熱を伝えることができます。食材の油分や水分を活かして、無油・無水調理も可能。焼きものや煮込み料理はもちろんのこと、ケーキを焼くこともできます。
「レストランの厨房などでもよく使用されていますね。スタイリッシュなデザインが、男性の調理人からも人気です」



CRISTEL(クリステル)グラフィット深鍋・ミルクポット 14cm

 CRISTEL(クリステル)グラフィット深鍋・ミルクポット 14cm

ハンドルをワンタッチで着脱できる、フランス・クリステル社のステンレス鍋っです。丸みがかった安定感のあるフォルムと、鏡面に磨きあげられたグラフィットは、1986年創業以来の定番モデル。アルミをステンレスではさんだ三層構造なので、熱伝導性と蓄熱性に優れ、お料理がおいしく、スピーディに仕上がります。IHやオーブンにも対応しており、お弁当や離乳食作りにあると便利なサイズ感です。


STG Design Labo Tri-ply 高級ステンレス3層 フライパン 26cm

 STG Design Labo Tri-ply 高級ステンレス3層 フライパン 26cm

調理面にはステンレス304、底面にはステンレス430を使用した、熱伝導の良い3層構造 (Tri-ply) 。底面だけでなく本体全体が3層構造なので、食材に素早く均一に火が通るのが特徴です。ステンレス430は磁気を帯びているので、IH調理も可能。キッチンで美しく輝く「ミラー仕上げ」も人気の理由です。


ツヴィリング(ZwILLING) ヴァイタリティフライパン 26cm

 ツヴィリング(ZwILLING) ヴァイタリティフライパン 26cm

1731年創業、双子マークのロゴでおなじみのブランド「ツヴィリング」によるフライパン。「シグマクラシック」と呼ばれる独自の鍋底構造によって、優れた熱伝導性と蓄熱性を誇り、肉類をカリッとジューシーに調理できます。本体と一体ながら熱くなりにくい「ステイクールハンドル」を採用。表面のマットな質感が特徴的です。IHにも対応。


ステンレスフライパンで作る!プロのおすすめレシピ


チキンソテー

チキンソテー

フライパンで皮をカリッと香ばしく焼き上げたチキンソテー。ニンニクを事前に揉み込むと、よりパンチのある味になります。肉汁にブロッコリーとまいたけをからめて、蒸し焼きにします。仕上げにしょうゆを加えると、香ばしさがアップ。

トマトえびチリ

トマトえびチリ

フライパンに入れた角切り冷凍トマトとチリソースの材料を強火で煮立てたら、あとはえびを加えるだけ。Wトマトの濃厚な味わいを楽しめます。仕上げに万能ねぎを散らせば、目にも鮮やかなトマトえびチリの出来上がりです。

小松菜のオイル蒸し

小松菜のオイル蒸し

フライパンで簡単にできる野菜の蒸し料理。小松菜とにんにくを混ぜ合わせたら、熱したオリーブオイルでさっと蒸し焼きに。仕上げにアンチョビーとこしょうを加えるだけで完成です。免疫力アップも期待できる手軽な一品です。

文=さいとうあずみ

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