役立つヒントも満載♪サッカー元日本代表による「こころの育てかた」が悩める親子の心に効く！

2022年8月に小学館クリエイティブから発行された『こころのパス サッカーで折れないメンタルをつくる21のヒント』は、サッカー元日本代表の中村憲剛さん、佐藤寿人さん、今野泰幸さんが、サッカーキッズに伝えたいメッセージを“こころのパス”として届けた本です。

一流の彼らでも、誰もが経験するような壁や失敗をひとつひとつ乗りこえながら成長してきました。そんな3人がリアルな経験談をもとに語るのは、「考える力」の大切さ、仲間と信頼を築くコミュニケーションのコツ、失敗を乗り越えるための思考法など、テクニックや戦術よりも大切な“こころ＝メンタルの持ちかた”です。

自分なりの悩みや課題、高い壁と向き合っている子どもたちにとって、役立つヒントが満載！サッカーに打ち込む中高生だけでなく、子どもをサポートする保護者や指導者にとっても参考になる1冊です。

「ケンゴ先生」「ヒサト先生」「コンノ先生」がアドバイス！

体が小さく、中学生になると自分のプレーが通用しなくなってしまった中村憲剛さん。一度はサッカーをやめてしまいますが、そこから考えて、考えて、考え抜いて“ある答え”を導き出し、自分を変える努力をしたことで、またサッカーを楽しめるようになったといいます。

佐藤寿人さんは、プロの世界でたくさんのゴールを決めることができた理由について言及しています。「自分ひとりの力では点を取れないことをちゃんと理解して、つねにチームメイトのことを思い、信頼関係を育んできたから」。「みんなで一緒に」結果を出すために大事なコミュニケーションの秘訣についてのアドバイスが書かれています。

人見知り、自己主張が苦手、メンタルが弱い…プロには珍しい性格だと自己分析する今野泰幸さんならではのアドバイスも！周囲にちゃんと悩みを打ち明け、アドバイスに耳を傾け、自分に合った役割や得意なことを見つけられれば、輝ける場所は必ずあるといいます。サッカー界最強の“縁の下の力持ち”誕生の秘密を知ることができますよ♪

担当者に話を聞いてみました。
「(今回の書籍の狙いは？)小学生向けのサッカー本は、テクニックや練習法の指南書は多いのですが、メンタル面に目を向けた本はほとんどありませんでした。
もちろん技術も大切ですが、『気の持ちよう』や『心がけ』を少し意識して変えてみるだけでも、サッカーがもっと楽しくなったり、うまくなったり、つらいことを乗りこえたりできるのではないかと思い、企画を考えました」

「『サッカーを楽しみながら続ける』ことの価値も大変さも知っているJリーグのレジェンドであり、それぞれ子どもを持つパパでもある3人の著者にお声がけをしたところ、みなさんが『子どもたちのために』と真剣に考え、とても素敵なメッセージをくれました」

「(今回の書籍についてイチオシは？)中村憲剛さん、佐藤寿人さん、今野泰幸さんはそれぞれ単独でも1冊の本を書けるくらいの一流アスリートですが、本書ではあえて『3人』で1冊にしたのがオススメかつこだわったポイントです。性格やキャラクター、ポジションやプレースタイル、さらに歩んできた道のりも異なる3人が、それぞれ違った視点からアドバイスを送ることで、どんなタイプのお子さんでも自分に合った考え方を見つけて参考にできるはずです。また、反対に3人とも口をそろえて伝えていることは『本当に大事なことなんだ』と説得力をもって伝わると思います」

「(ユーザーへのメッセージは？)サッカーキッズはもちろん、ご両親や指導者の方にもきっと良い気づきがある1冊です。ぜひお子さんや教え子と一緒に読んでみてください！」

憧れの3人から、サッカーやスポーツをしていると必ずぶつかる壁についてアドバイスをもらえるのは、心強いはず！内巻敦子さんのかわいいイラストがあったり、全編ふりがなが付いていたりと、小学生でも読みやすいので、ぜひ手に取ってみて♪『こころのパス サッカーで折れないメンタルをつくる21のヒント』(税込1,540円)は、きっと悩める子どもや保護者に寄り添ってくれますよ。

文＝矢野 凪紗