薄毛や白髪は他人事ではない！？ 同窓会や冠婚葬祭で久しぶりに会った友人の髪の変化に愕然！
年齢とともに髪型が決まらない、パサつく、うねる、白髪が増える、ボリュームがなくなってきた、分け目の地肌がちょっと目立ってきた気がする…などの髪のお悩みはありませんか？
同窓会で久々に会った友人の髪の変化にギクッとしたり、席を立った際に知人の頭頂部が目に入ってドキッとしたり、他人の髪や頭皮状況を見て我が身を振り返る、なんてこともあるのではないかと思います。
上記のような気づきは、けっこう年齢を重ねてから実感している方がほとんどなのですが、（株）ミルボンの基礎研究のトップ研究員である伊藤 廉さんによれば、「髪と頭皮のエイジングは20代後半から実は始まっています」という衝撃の発言が！
「4000名の女性の髪を調べた大規模調査を行った際に、20代後半から30代にかけて『パサつき・広がり』や『うねり・まとまりのなさ』を感じる人が飛躍的に増えていることがわかってきました。この髪に対する変化や違和感こそが老化の予兆なのです」（伊藤 廉さん）
この変化や違和感をそのままにしてしまうと、髪の老化へまっしぐら！ というわけです。
でも、白髪や薄毛は遺伝だから、ケアのしようがないですよね？とお聞きすると…。
「いえいえ、じつはポーランドの研究では白髪の遺伝的な影響は10％未満と報告されているのです。薄毛に関しても、遺伝する確率は約50％しかないうえに、実際に薄くなっている人は約3割に過ぎないのです」（伊藤 廉さん）
それは衝撃の事実！
では、白髪や薄毛に遺伝以上に影響を与えているのは何なのでしょうか？
「紫外線やストレスなどの後天的な要因が大きいことがわかってきています。肌の老化と同じですね。そのため、抗酸化などのエイジングケアが頭皮にも必要です。そのほか、頭皮の炎症が発生し、赤みがあると、抜け毛や白髪につながることがわかっています」（伊藤 廉さん）
ということは、スキンケアのように対策を講じれば、白髪や薄毛というネガティブな未来を変えられる可能性があるということ。
ただ指を咥えて見ているだけ、という事態には陥らずに済みそうで、ちょっとやる気が出てきませんか？
「頭皮用の美容液は髪や頭皮の違和感を感じたら、ぜひ使っておいていただきたいところです。頭皮にすでに赤みがある場合は、グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症作用のある成分が入った頭皮用美容液もありますので、早めにケアしておくことをオススメします」（伊藤 廉さん）
白髪や薄毛については、まだまだ解明されていないのかと思いきや、すでにわかってきていることも多々あり、最新の科学で培われたデータをもとにケアをしていくと、効率よく髪と頭皮を守っていくことができそうです。
髪はその人の印象を左右する重要なパーツです。
同窓会に行ったり、どの角度から頭皮を見られても自信をもっていられるよう、さっそくケアをスタートさせて、明るい髪の未来を手に入れたいものですね！
編集部セレクト！
抗炎症作用のある成分入り「頭皮用美容液」3選
◆エンハンシング ビバシティ エッセンス［医薬部外品］60ml ￥6,600（税込／サロン専売品）／ミルボン
◆ルネ・フルトレール トリファジック スカルプ プラス［医薬部外品］ 100ml ￥7,260（税込）／ブルーベル・ジャパン
◆エレクトロン 薬用スカルプエッセンス ファム［医薬部外品］ 100ml ￥6,490（税込／医薬部外品）／GM コーポレーション
【著者プロフィール】
伊藤 廉
株式会社ミルボン 開発本部 研究開発部 基礎研究グループ 統括マネージャー。博士（理学）。博士（工学）。理化学研究所が包括的に運営しているSPring-8にて研究に従事した後、株式会社「ミルボン」に入社。現在、社内で基礎研究に従事するほか、大阪公立大学大学院医学研究科に『薬物生理動態共同研究部門』を開設し、研究を進めている。著著に『印象は髪がすべて 大人髪のトリセツ』がある。
取材・文＝長田和歌子
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