野菜足りてますか? 冷凍野菜の増加と野菜消費量の減少に見る「食生活の変化」

#食   
野菜は、健康な食生活に欠かせません。


みなさん、野菜食べてますか? 今年8月、日本農業新聞は財務省貿易統計を元に、今年の1月から6月に中国から輸入された冷凍野菜の量が、過去最高のペースで増えていると報じました。一方、農林水産省が平成28年7月にまとめた「野菜をめぐる情勢」によると、野菜の消費量自体はこの20年で約1割も減っています。野菜の消費量が減っているのに、冷凍野菜が増えているのは、私たちの「食生活」が大きく変化していることを示しているのです。

 

働き方の変化で「野菜不足」に!?


健康な生活を送るためには、野菜が欠かせません。大人の場合、1日に350gを目標に野菜を採ると健康にいいそうです。しかし、厚生労働省による平成26年の調査では、日本国民は平均で1日280.3gしか野菜を食べていないとのこと。とくに深刻なのが、20代から30代の働き盛り世代です。この世代が野菜をあまり食べなくなった原因の1つが、働き方の変化です。

近年、残業の増加などで、なかなか職場から帰れず、夕飯をコンビニ弁当や惣菜などで済ませる人が増えているそうです。そのため、十分な量の野菜を食べる機会が減り、結果として野菜の消費量が減っていることが予想されます。

【写真】コンビニ弁当は便利ですが、野菜不足の一因にも。


 

野菜消費のカギは「中食」?


野菜全体の消費量は減っていますが、その中で増えているものもあります。それが、いわゆる「中食」分野での消費です。中食とは、お店で出されたものを食べる「外食」と、家で作って食べる「内食」の中間、「お店で買った料理を家に持ち帰って食べる」スタイルを指します。たとえば、コンビニやスーパーで売っている「サラダ」の消費は、平成10年から平成26年の間に約1.4倍に増えています。また、中食の調理にも使われる「加工・業務用」の野菜は、国内で消費される野菜の6割近くを占め、「輸入冷凍」野菜の多くも業務用の惣菜などに使われています。

「野菜は採りたいけれど、なかなか時間が取れない」。そんな悩みを持つ方は、中食を利用して野菜を採りつつ、時間のある日は自炊で野菜料理を作る。そんな食生活を実践すれば、より健康的になれそうですね。

 

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<材料>(2人分)

豚ロース肉(焼き肉用)…200g

じゃがいも…1/2個

キャベツ…1/5個

カラーピーマン(赤)…1/2個

万能ねぎ…5本

漬けだれ(おろししょうが、おろしにんにく各少々、酒、しょうゆ各大さじ1)

コチュジャン…大さじ1/2

ごま油

<作り方>

1.豚肉は半分に切る。ボウルに漬けだれの材料を入れて混ぜ合わせ、豚肉を加えてもみ込み、10分ほどおく。じゃがいもは皮つきのまま3mm厚さの半月切りにして5分ほど水にさらし、水をきる。キャベツ、カラーピーマンは一口大に、万能ねぎは5cm長さに切る。じゃがいもの水をきる。

2.フライパンにごま油大さじ1強を熱し、じゃがいもを入れて透き通るまで炒め、豚肉を加えて色が変わるまで炒める。

3.キャベツ、カラーピーマン、万能ねぎを加えて、油が全体にまわったら、コチュジャンとごま油少々を加え、混ぜ合わせる。

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