【クイズ】ズボンって何語? 頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(55)

#趣味   
ズボンって何語?


「一晩置いたカレーがおいしくなるのはなぜ?」「ポン酢のポンってなに?」…というような学校では教わらないけれど子どもに話したい雑学を集めました!

子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう「おもしろ知識」「生活の知恵」が盛りだくさんの『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から、第55回目をお送りします。

◇ ◇ ◇

服のズボンには「ずぼん」と足が入る!?


日本でいう「ズボン」は、英語ではトラウザース(trousers)、米語ではパンツ(pants)またはスラックス(slacks)と呼ぶ。ズボンという呼び名は、どうも日本独自のもののようだ。

ズボンの語源は諸説あるが、たいていの辞書で挙げられているのが、フランス語で女性用下着を表す「ジュポン(Jupon)」である。

さらにこの言葉をさかのぼっていくと、アラビア語の「ジュッパ(ゆったりした服)」に行き着く。

ジュポンは室町時代末期、ポルトガル経由で日本に持ち込まれ、のちに着物用の肌着の意味となり、「襦袢(じゅばん)」と当て字されるようになった。しかし、これだともともと下着の意味しかなかったジュポンが現在のズボンの意味に変わった理由ははっきりしない。

そこで登場するのが、フランス語語源説とは異なるもう一つの説である。

こちらは単純明快だ。はくときに「ずぼん」と足が入るからズボン。明治時代の歌人で国文学者でもあった落合直文(なおぶみ)が大正元年(1912)に編さんした『言泉(ことばのいずみ)』にそれを裏付ける記述がある。「ずぼん、洋袴、幕末の頃、幕臣大久保誠知(まさとも)といふ人これを穿(は)けば、ずぼんと言い初めたる語なりといふ」。冗談のような話だが、案外こちらが真相なのかもしれない。

現代のズボンが日本に入ってきたのは、幕末から明治にかけてのこと。西洋式軍服が導入されたのがきっかけで、それが官吏(かんり)や学生の制服などに取り入れられ、次第に一般へと広まっていった。

監修=多湖 輝/「頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学」(KADOKAWA)

この記事に共感したら

Information

頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学


頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学
子どもに今すぐ話したい、なるほど「知識」が満載!
子どもを持つ親たちに、そして、おじいちゃんやおばあちゃんにもぜひ読んでほしい「教養系雑学」。本書は読んで面白い雑学を「教科別」にわかりやすく収録。
本書で知った雑学を、子どもや孫との会話における「隠しネタ」にしてみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、その話を聞いた子自身の「好奇心」をも刺激するはずです!

▼単行本情報はこちらから

監修:多湖 輝
1926年、スマトラ島生まれ。東京大学文学哲学科卒(心理学専攻)、同大学院修了。千葉大学名誉教授。東京未来大学名誉学長。幼児教育から高齢者問題まで、多岐にわたる研究活動を行なうかたわら、各種執筆はもちろん、テレビ出演やゲームソフトの監修など、幅広い分野で活躍。2006年、瑞宝中綬章受勲。2016年に逝去した後も、その柔軟な考え方は、いまだ高い支持を得ている。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)