散らかった部屋が元凶だった!〈ムダ買いの新事実〉 必要なものだけですっきり暮らす(2)

#くらし   

「おトクな期間だから」「がんばったごほうびに」「送料無料だし」などなど、私たちの周りにはムダ買いのワナがいっぱい!

よけいなものばかり増えて、お金が貯まらないという悪循環を断ち切るべく、ミニマム暮らしの達人たちに、ムダ買いしないコツを教えてもらいました。

ダラダラお金を使ってしまう人は要チェックです!全3回でお送りします。

ムダ買いしない人がやっている5つのこと


散らかった部屋が元凶だった!ムダ買いがなくなる5つの片づけテク


今回教えてくれるのは▷石阪京子さん/片づけアドバイザー

今回教えてくれた人▷石阪京子さん/片づけアドバイザー


多くの人に片づけのアドバイスをしてきた石阪京子さんは、「散らかった部屋で暮らしていると思考が止まり、ムダ買いが増える」と断言。その理由と、ムダ買いがなくなる片づけテクを教えてもらいました。

片づければ、必要なものが明確に。目標は7割収納!


「家の中が散らかっていると、自分の持っているものと向き合えず、ムダなものを買いがち」と話す、片づけアドバイザーの石阪さん。

持っているものを把握し切れず、同じようなものをまた買ってしまう原因に。

家の中が散らかっていると自分の持っているものと向き合えずムダ買いしてしまう!


さらに、多くの人は、散らかっているとその現実から逃れたくなり、深く考えずに買い物してしまうのだそう。

「散らかっている部屋でネットショッピングをするのは危険行為。

収納グッズを買えば家が片づくんじゃないかとか、掃除グッズを買えば家がきれいになりそうとか、ものを買うことで理想の自分(部屋)に近づけるような気がして妄想が膨らみ、本来は必要ないものをどんどん買ってしまいます。

散らかっている部屋でネットショッピングをすると…


人はコンプレックスがあることを、買い物で埋めようとする傾向があるのです。

収入はそれなりにあるのに、散らかった部屋に住んでいるためにちょこちょこと散財し、お金が貯まらないという人も多く見てきました」

ものを買うことで理想の自分(部屋)に近づけるような気がして…


ムダ買いをなくすためには、部屋を片づけることが一番の近道。

持っているものを把握できるようになり、本当に自分が欲しいものや必要なもの、適量が明確になります。

おすすめは、クローゼットなどのバックヤードから始めること。

すると、ものを収納する場所が空くので、部屋全体を片づけやすくなり、よけいな収納グッズを買ったりするのも防げます。

「できれば、7割収納を目指して。

すべての収納スペースにものが入っていると、せっかく片づけても、一時的にものが増えたときなどにすぐにあふれ出して散らかってしまいますが、3割ほどゆとりがあれば、処分に迷うものなどを、とりあえずしまっておき、時間や気持ちに余裕があるときに整理できます。

すると、いつでもすっきり片づき、リバウンドしにくい部屋になり、ストレスで買い物することもなくなりますよ」

次の片づけテクを参考に、まずはクローゼット、弾みがついたら、毎日の暮らしに直結する冷蔵庫の整理をしてみて。

そして、常に7割収納を意識することで、ムダな買い物が減り、ストレスなく、お金がたまる家計に!

【こういうこと】

バックヤードが片づく

▽▽▽

定数管理がしやすくなる

▽▽▽

頭の中が整理整頓されてムダ買いがなくなる

「散らかっていると現実と向き合えず、よけいなものを買いがちです」と石阪さん


「散らかっていると現実と向き合えず、よけいなものを買いがちです」と石阪さん。

クローゼット&冷蔵庫を7割収納にする!石阪流5つの片づけテク


ムダ買い防止の効果が出やすいクローゼットと冷蔵庫を片づけ、7割収納をキープするために、今すぐやるべき片づけテクをご紹介!

1▶︎ クローゼットの服を出して着ないものを手放す


洋服は一度すべて出して、この1年で着なかったもの、コンディションが悪いものは処分。

「高価なものやほとんど着ていないものは処分を迷いがちですが、今着ないものは今後さらに着なくなります。

洋服は数を抑えたほうが、上手に着回せるように」

2▶︎ クローゼットの収納グッズを減らしてみる


不要な服を手放したら、引き出しやケースが余ってしまうことも。

「不要なものを入れるために、余分な収納ケースを買っていたのではありませんか? それこそムダ。

空になった収納グッズは処分しないと、そこに詰めるものをまた買ってしまうおそれもあります」

3▶︎ 使用頻度の低い化粧品はもったいなくても処分


あれこれ試したくてつい買ってしまう化粧品は、使い切れずに放置していることも多いのでは? 

「時間がたつとますます使いたくなくなるもの。

今使っていないなら、思い切って処分を。買い替える時期を決めれば、数が増えず管理もラクになります」

4▶︎ コンプレックスグッズとお別れする


部屋が汚いなど、コンプレックスがあると、もので解決しようと買い物しがち。

収納用品を買えば部屋が片づく気がしたり、美容・健康グッズでキレイになる気がしたり……。

「必要なものはすでに持っているはず。

ものを減らしたほうが、片づけも料理もスムーズに」

5▶︎ 週末は在庫一掃カレーを作ってみる


【画像】週1回、冷蔵庫の中身を使い切る日をつくる!


冷蔵庫の中は定期的にチェックし、中身をきちんと把握して。

「週1回、冷蔵庫の中身を使い切る日をつくるといいですよ。

残り野菜を全部煮込んでピューレにしたり、肉も加えてカレーにするのも◎。

余っている調味料も一緒に入れて使い切りましょう」

次回(第3回)は、『今どきショッピングの5つの落とし穴』を、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんに教えていただきます!

【レタスクラブ編集部】

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Information

撮影/三佐和隆士 イラスト/itabamoe 取材・文/井汲千絵 デザイン/Beeworks

『必要なものだけですっきり暮らす』▼一覧はこちら

今回教えてくれたのは▷石阪京子さん/片づけアドバイザー
夫婦で不動産の会社を経営するうちに、新居が片づかないために理想の暮らしを諦めている人が多いことに気づき、片づけアドバイザーに。
著書に『人生が輝く!「家事のしないこと」リスト』(講談社)ほか。

雑誌情報はこちら『レタスクラブ ’19 10月11月合併号 』

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