食パン・ビール・塩が材料の漬け床「パン床」とは?
パン床で漬けた野菜たち

調理/杵島直美、撮影/千葉 充

ぬか漬けならぬ「パン床漬け」が、いま、ひそかな話題になっている。ぬか漬けを作る際の「ぬか床」の代わりに、食パンで作る「パン床」を使って作るのだ。その作り方を、漬物に関する著書も多い、料理研究家の杵島直美さんに聞いた。

ぬか漬けの場合、ぬか床を作ってからくず野菜を漬ける“捨て漬け”が必要だったり、毎日手でかき混ぜなければならなかったりと、手がかかる。そのため、興味があってもなかなか手を出せないという人も多いのでは?ところが、パン床はそんな面倒なことは一切なし。パン床を作ったら、すぐに食材を漬けられるうえ、毎日かき混ぜる必要もないのだ。

パン床作りに必要なモノは、たったの3つ。食パン、ビール、塩だけ。食パンを細かくちぎり、塩、ビールを加えてよく混ぜれば、出来上がりという簡単さ。カブやキュウリなど好みの野菜を漬け、数時間後には漬物が完成。「爽やかな香りで、漬物が苦手な人にも食べやすい味ですよ」と杵島さんも太鼓判。パン1斤分など少量で作れ、冷蔵庫で保存できるので、一人暮らしの人にもおすすめ。

そして、パン床にはもう一つうれしい利点が。粕漬けやみそ漬けのような要領で、肉や魚、チーズや豆腐なども漬けられるのだ。パン床漬けにした豚肉を焼き上げると、やわらかく、ほんのり塩味が効いて…う~ん、絶品!

パン床は使用頻度にもよるが、冷蔵庫で保存して3週間ほど繰り返し使える。床がゆるくなったら食パンと塩を足して調整もできる。手がかからず少量からできるパン床漬け、漬物作りの入門として、ぜひ挑戦してみてほしい。【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】