家電も調味料もインテリア雑貨もなにもない!がらんとしたキッチンは、調理や掃除が超ラク!

#趣味   
最もキッチンの掃除を大切にしています

『なんにもない部屋の暮らしかた シンプルに生きる7つの工夫』2話【全6話】


自他共に認める「スーパー捨て魔」のゆるりまいさん。「捨て」の快感に目覚め、少しでも迷ったら不要と判断し捨てる生活を送っているうちに、だんだんとものが減り、今やモデルルームを通り越して、引っ越し前の家かと思うほど、なんにもない家で暮らしています。

しかし一緒に暮らす夫や母は、ミニマリストでも捨て魔でもなく、むしろ「捨てられない」タイプの人たち。リビングやキッチンなど、共有スペースにすらなにもない家をどう受け入れているのでしょうか。

極力ものを増やしたくないけれど、お互いが快適に暮らすための家族間のルールや、家族を巻き込むための工夫とは? 片付けられない、ものを増やす家族との攻防に悩む方へのヒントが満載のエピソードを届けします。

※本記事はゆるりまい著の書籍『なんにもない部屋の暮らしかた シンプルに生きる7つの工夫』から一部抜粋・編集しました


【空間の作り方】最初は家族の負担を最小限に「なんにもない」は時間をかけて慣れるもの

汚家時代の台所(「キッチン」なんて言葉は似合わない)は、家の北側に位置するひっそりと暗い場所でした。当然、ここも物に溢れていたので、非常に狭く2人立つのがやっと。氷で冷やす昔の冷蔵庫なんてものもあったっけ。そんな台所なので、私は狭さを理由にろくに手伝いもせず、母はひとり黙々と家族の食事を作り続けていました。寂しい思いをさせ続けて申し訳なかった…。そこで新しい家では、寂しくないキッチンにしようと、心に決めたのです。

氷で冷やす昔の冷蔵庫


そうしてできた今の家の「キッチン」は、家の中心に位置し、当然余計な物も置きません。家作りの段階で、私は「キッチン家電は全てしまいたい!」と宣言し、パントリーは、家電を入れても大丈夫な造りにしてもらいました。その時は、母も夫も「ふーん」といった反応でしたが、いざ新居に住みはじめると、私が本当に何もかもしまうので「そこまでしなくても…」と、唖然。当然「出しっぱなしのほうが楽なのに!」と、反発もありましたが、
①使ったら出しっぱなしでもOK、代わりに私が片付ける(家族にとっては使う時に取り出す不便さだけにする)、
②家族が取り出しやすい&使いやすいように収納の場所を工夫する(動線を考えて、背の高さに合わせて取り出しやすくする)、この2つを約束しました。

家族の手間を半減させることで「キッチンのなんにもない化」を受け入れてもらったのです。今では、家族もなんにもない状態が当たり前になって、自然と「使ったらしまう」が身に付いてきました。最初に何もかもしまうよう強要しなかったこと、物が少ないとしまう場所が明確で、片付け=面倒臭いというイメージが払拭されたことが、成功の鍵だったのだと思います。

なんにもないキッチンのお陰で、夫婦も円満

物に溢れたキッチンだったら、隣で晩酌などされたら「邪魔だからどいて!」なんて言っていたかも。なんにもないキッチンのお陰で、夫婦も円満です。

次ページ:執念の「しまいまくり作戦」(2/2)

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