なんだか憂うつ…を吹き飛ばす! 春に使いたい3つの食材&薬膳レシピ

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春に使いたい3つの食材&薬膳レシピ

4月は環境の変化などでストレスや疲れを感じている人も多いのではないでしょうか? 新しい出会いも多くなるこの時期は、元気でハッピーなオーラをまとっていたいですよね。そんな春におすすめしたい、スーパーで手に入る身近な食材で作れるおいしくて簡単な薬膳レシピを、料理家のワタナベマキさんが提案。中医学講師の尹倚艱(いん・いけん)先生がレシピの薬膳についてのポイントを解説してくれました。

春に使いたい食材(1)【クコの実】

欧米ではスーパーフード「ゴジベリー」として親しまれているクコの実

「中国では皇帝への献上品にも使われていたほど、古くから滋養強壮、不老長寿の果実として知られているクコの実。体を巡るエネルギーである気を補いながら、肝や腎の機能を高める働きがあり、目の疲れやドライアイ、抜け毛や白髪など、目や髪のトラブル改善に役立ちます。栄養素的には血管の強化と抗酸化作用の強いルチンを含有。体の内側から若々しく元気になれる食材です」(尹倚艱先生)

「料理に彩りを添えてくれるクコの実は、サラダなどのトッピングはもちろん、米と一緒に炊くのもおすすめ。爽やかな甘みがスパイシーなカレーなどともよく合います。そのままドライフルーツのように食べてもおいしいですよ」(ワタナベマキさん)

春のハッピーオーラをまとう「クコの実とはと麦のジンジャーマリネ」

「クコの実とはと麦のジンジャーマリネ」

【材料・2~3人分】
クコの実…20g
レモン汁…大さじ1
スナップえんどう…10個
おろししょうが…1かけ分
はと麦…70g
塩、オリーブ油、粗びき黒こしょう

【作り方】
1. クコの実はさっと洗って水けを拭き、レモン汁に約15分ひたす。

クコの実はマリネの味付けも兼ねてレモン汁で戻します

<POINT>
レモン汁にひたすことでやわらかくなり、マリネの味つけにもなります。

2. スナップえんどうは筋をとり、塩少々を加えたたっぷりの湯で約1分30秒ゆでる。ざるにとって水けをきり、4等分に切っておく。

3. はと麦はさっと洗い、約13分ゆでてざるにあける。水洗いし、しっかりと水けを拭いておく。

4. 1にしょうが、塩小さじ1/2、オリーブ油大さじ2を加えて混ぜる。

5. スナップえんどうとはと麦も加えてなじませ、こしょう少々をふる。

【尹先生による薬膳的レシピ解説】
クコの実とはと麦は大変相性のよい組み合わせ。解毒作用のあるはと麦は、体内にたまった余分な水分を取り除き、むくみの改善や美肌作りに役立ちます。クコの実の効果でいきいきとした目や髪を手に入れれば、新しい環境での第一印象もバッチリ。また、気を補い胃腸の働きを改善するスナップえんどうリラックス効果が高く気の巡りをよくするレモン百の邪気を防ぐといわれるしょうがの作用で、食欲や免疫力が高まり、体力の回復も期待できます。ストレスや冷えなどで体の抵抗力が弱まっているときにもぜひ食べてほしいですね。

春に使いたい食材(2)【クミン】

カレーに欠かせないクミンは、中国でも人気のスパイス

「クミンの味と香りは、疲れなどで減退した食欲を回復させ、体に栄養をチャージさせるのに一役買います。漢方では胃の薬としても用いられており、消化を促して、解毒や利尿作用を促進。体内の老廃物が排出されることで、デトックスも期待できます。また、辛味に分類されるクミンは、血液を巡らせて発汗を促すため、血行不良による冷えや肩凝りの緩和にもおすすめ。寒い冬にたまった老廃物を一掃して、健やかな体で新年度を過ごすのに使いたいスパイスです」(尹倚艱先生)

「カレーのスパイスとして有名なクミンですが、天ぷらのころもに混ぜたり、炒めものに使ったりと、使い勝手は抜群。シンプルなもやし炒めでも、クミンをちょっと加えるだけで、風味豊かに仕上がりますよ」(ワタナベマキさん)

春のデトックスで心機一転!「アスパラと豚ひき肉のクミン炒め」

「アスパラガスと豚ひき肉のクミン炒め」

【材料・2人分】
クミン(シード)…小さじ2
豚ひき肉…200g
アスパラ…4本
新玉ねぎ…1/2個
にんにくのみじん切り…1片分
塩、オリーブ油、酒、しょうゆ

【作り方】
1. アスパラは根元のかたい皮をむき2cm長さに切る。新玉ねぎは2cm四方に切る。ひき肉は塩少々をふっておく。

2. フライパンにオリーブ油大さじ1、にんにく、クミンを入れて弱火にかける。

クミンとにんにくの風味をオイルに移すように弱火でじっくり加熱

<POINT>
焦がさないようにじっくり炒め、オイルにクミンの風味を移します。

3. 香りが立ったらひき肉を加えて中火にし、肉の色が少し変わるまで炒める。アスパラと新玉ねぎを加えてさっと炒めたら、酒大さじ1を加えふたをして弱めの中火で約2分蒸し炒めにする。

4. 中火に戻し、塩小さじ1/2としょうゆ小さじ1を加えてさっと炒め合わせる。

【尹先生による薬膳的レシピ解説】
豚肉には、陰を補って体を潤す作用があり、精・血・津液(しんえき)などの体に必要な水分である「陰液」を補い、臓腑を潤してくれます。栄養素的にも、血液の成分となるたんぱく質と鉄がしっかりとれるため、貧血気味の方にもおすすめ。また、強力な解毒・殺菌作用を持つにんにくは、オリーブ油と合わせることで、血管をやわらかくして脳を活性化する働きもあります。血の巡りを改善して、血色のよい潤った体を手に入れましょう。

春に使いたい食材(3)【山椒】

ジャパニーズペッパーとも呼ばれるほど日本食に馴染み深い実山椒

「辛味である山椒は、体を温め発散する働きがあり、食べるとじわっと発汗して血液の巡りがよくなります。また、ほかの食材と合わせることで、その食材の持つパワーを後押ししてくれる名バイプレイヤーとしても活躍。健胃薬としても用いられ、腹部の冷え、下痢、生理痛などの改善にも役立ちます」(尹倚艱先生)

「煮ものやあえものはもちろんのこと、米と一緒に炊くだけでも香り豊かで食欲をそそる一品に。またマヨネーズとも相性がよく、ポテトサラダなどに入れるのもおすすめです。実山椒の収穫時期である5~6月に、多めに水煮にして冷凍保存しておくと、一年中楽しめて便利ですよ」(ワタナベマキさん)

エネルギーチャージで気力UP!「とり肉の梅実山椒煮」

「とり肉の梅実山椒煮」

【材料・2~3人分】
実山椒(水煮)…大さじ1
とりもも肉…350g
新ごぼう…150g
ししとう…10本
梅干し…2個
太白ごま油(または米油)…小さじ2
酒、みりん、しょうゆ

【作り方】
1. とり肉は余分な皮を除き3~4等分に切る。新ごぼうは2cm幅の斜め切りにし、さっと水にさらす。ししとうは軸を短く切る。実山椒は粗く刻む。

実山椒は香りが引き立つように粗く刻んでおきます

<POINT>
粗めに刻むことで、食感を残しながら香りを引き立たせます。

2. 鍋にごま油を入れ中火で熱し、とり肉を皮目を下にして入れ焼き色をつける。

3. 出てきた脂を拭き取り、新ごぼうを加えてさっと炒める。

4. 実山椒、梅干し、酒、みりん各1/4カップ、水3/4カップを加えてひと煮立ちさせ、アクを取る。しょうゆ小さじ1を加えて落としぶたをし、弱めの中火で約12分煮てから、ししとうを加え、さらに約5分煮る。

【尹先生による薬膳的レシピ解説】
胃腸を温めて気や血を補ってくれるとり肉は、疲れやすい、やる気が出ないなどの虚弱体質をはじめ、妊娠中や産後の体力回復期に積極的にとりたい食材。山椒やししとうなどの辛味のある食材と合わせることで、辛味の持つ発散するパワーが、とり肉の補気作用をバックアップしてくれます。また、食欲増進効果のある梅干しは、その酸味で辛さを中和し、辛味に偏り過ぎない絶妙な薬性バランスに。疲れた体をやさしくリカバリーさせてくれるレシピです。

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料理家のワタナベマキさん(左)と中医学講師の尹倚艱(いん・いけん)先生(右)

▷レシピを教えてくれたのは…ワタナベマキさん(左)
料理家。グラフィックデザイナーから料理の道へ。季節感を大切にした、旬の素材を生かす料理や保存食、乾物料理が人気。2年前より薬膳教室を受講するなど薬膳にも関心が高く、食材の薬性を生かしたスパイスの使い方にも定評がある。『何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい』(KADOKAWA)ほか著書多数。

▷薬膳について教えてくれたのは…尹倚艱(いん・いけん)先生(右)
長春中医薬大学卒業後、中医学トップの総合病院である、国立中国中医科学院 広安門病院に21年間勤務。その間、循環器内科で診療を担当しながら、中医学と西洋医学の考え方を合わせた中西医結合を学び、同大学院にて医学修士学位を取得。専門は循環器内科を中心とした総合内科、婦人科。2018年来日、現在は日本中医薬研究会専任講師として中医学の普及と指導に務める。

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「薬食同源」とは、きょう食べたものは薬にも毒にもなるという意味で、日々の食事の積み重ねが未来の自分を作ることにつながっています。季節ごとに出回る身近な旬の食材に、自分の体調や体質に合わせた食材、スパイスを少しだけ組み込んで、体を整えるおいしい料理をぜひ作ってみてくださいね。

撮影:玉井幹郎 スタイリング:しのざきたかこ 文:酒詰明子

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Information

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イスクラ貢果枸杞
希少度の高い有機栽培のクコの実。糖度が高く、大粒で食べ応えもあるため、料理に使うほか、そのままドライフルーツとして食べるのもおすすめ。

イスクラ枸杞ジュース
中国寧夏産のクコの実を丸ごと絞った100%果汁。クコの甘味と酸味が凝縮された濃厚な味わいはワタナベマキさんも絶賛するほどの美味しさ。

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