【10年以上生産量日本一!】熊本の太陽の恵み&山あり海ありの地形が生み出す真っ赤な「トマト」

#食   
熊本県阿蘇市にある城山展望所から見える阿蘇五岳

1年を通して手に入るトマト。生で食べるだけでなく、焼いたり、ご飯と一緒に炊き込んだりしてもおいしいですよね。最近は、おでんやお味噌汁にも使われるなど、食べ方がより多様になってきています。

トマトが真ん中にドーンと!トマトおでん

そのトマトの生産量ナンバーワンなのが熊本県。令和4年産の統計によれば、その収穫量は日本全体の18.4%を占めているそう。2位の北海道が8.9%、3位の愛知県が6.7%なので、熊本県はまさにダントツの1位! しかも、10年以上トップの座を保っているんだとか。(農林水産省「令和4年産野菜生産出荷統計」より)

阿蘇山に八代海、自然豊かな熊本県

熊本県が生産量1位を誇る理由は、山あり海ありの地形にあります。

熊本県の地図

トマトの栽培に適しているのは、昼間の気温が24度から28度、夜の気温は10度から15度の地域。昔は夏しか収穫できませんでしたが、現在はハウス栽培の普及によって周年出荷が可能になりました。

1年を通じて温暖で日射量が多く、海沿いの平野部から阿蘇の高原まで地形が多彩な熊本県。温暖な海沿いでは秋~春、涼しい高原では夏~秋にかけて、トマト栽培が可能です。1年を通じてトマトを安定的に出荷できるからこそ、熊本が生産量トップなんです!


トマト王国・熊本が誇るブランドトマト

うま味成分をたっぷり含んだおいしいトマト

熊本のトマトを代表するブランドに「塩トマト」「はちべえトマト」があります。

◆塩トマト (出荷時期の目安:12月~5月)
塩トマトは、八代市や宇城市などの、八代海沿岸の塩分濃度が高い土地で栽培されています。塩分のストレスにより生育が制御されることから小ぶりに育ち、糖度は8度以上にもなるんだそう。フルーツトマトの元祖とも言われています。


◆はちべえトマト (出荷時期の目安:10月~6月)
古くからトマトの栽培がさかんだった熊本県八代市の八代平野で生産されるはちべえトマト。ミネラル豊富な土と球磨川の清らかな水で成長したトマトは、皮が薄くでジューシーなのが特徴です。

トマトの栄養がたっぷり摂れるレシピ

メインにも副菜にも便利なトマトは、火を通すと甘みとうま味が増しておいしくなります。さらに、加熱すると細胞壁が柔らかくなって壊れ、健康効果の高いリコピンが体内で吸収されやすくなるというメリットも! 

【レシピ1】牛肉とトマトのオイスター炒め

牛肉とトマトのオイスター炒め

オイスターソースだれがほどよくくずれたトマトにからんで絶品です! トマトは包丁を使わず、手で割り入れればOK。


牛肉とトマトのオイスター炒め
材料(2人分)
牛切り落とし肉…100g
下味
 ・塩…少々
 ・片栗粉、酒…各小さじ1
溶き卵…2個分
トマト…小2〜3個(約300g)
オイスターソースだれ
 ・オイスターソース、酒…各小さじ2
 ・しょうゆ…小さじ1
 ・こしょう…少々
ごま油

作り方
1.ボウルに牛肉を入れ、下味を加えてもみ込む。フライパンにごま油大さじ1/2を強火で熱する。卵を入れて広げ、箸で大きく混ぜながら半熟状になるまで炒め、いったん取り出す。

2.ごま油大さじ1/2をひいて、牛肉を入れて色が変わるまで炒める。火を止め、トマトを手で4つ〜6つに割って加える。オイスターソースだれの材料を順に加え、再び強火にかけて炒める。トマトがくずれ始めたら卵を戻し入れ、さっと炒める。

トマトは手で割り入れる


【レシピ2】とり肉とトマトのレンジ蒸し

とり肉とトマトのレンジ蒸し

トマト、とりもも肉、たまねぎを切り、たれをかけてレンチンすれば完成! という簡単レシピ。トマトの果汁のおかげでさわやかな味わいに仕上がっています。


【レシピ3】トマトと卵の酸辣湯(サンラータン)風

トマトと卵の酸辣湯(サンラータン)風

トマト&お酢の酸味とラー油の辛みがきいたスープは、すっぱうまい味わいがクセになります。温かいスープで冬の冷えを撃退しましょう!


トマトを買う際は、なるべく赤い色が濃いものを選んで。トマトの赤い色素はリコピンなので、赤ければ赤いほどリコピンが多いそうです。また、冷えすぎると味が落ちてしまうため、完熟するまでは冷蔵庫に入れずに室温で保管しましょう。完熟後は冷蔵庫の野菜室で保存してくださいね。

文=山上由利子

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