たるみもシワも骨の減少のせい!? 知ってびっくり「骨の新常識」

#食   
顔の土台から変化していた!

最近話題の「骨活」=「骨粗しょう症予防」。骨粗しょう症はシニア世代の病気だから、まだまだ先のこと...と思っている人も多いのでは?
実は、骨密度は30代から減り始めるそう。先延ばしにせず、早いうちから骨活に取り組むことが大切です。効率よく骨を丈夫にする方法を、整形外科医の先生に教えていただきました!

「骨活にいい食生活&プチ運動」今回は、知らない人も多い「骨の新常識」をお届けします。

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▶︎教えてくれたのはこちら
ゆりクリニック院長、整形外科医
矢吹有里先生

矢吹有里先生 (ゆりクリニック院長、整形外科医):女性のためのクリニック。骨粗しょう症や更年期を中心に診療、美容と健康をトータルにサポート。骨美容® 考案者。

女性のためのクリニック。骨粗しょう症や更年期を中心に診療、美容と健康をトータルにサポート。骨美容(R) 考案者。TEL03 (3455) 1107

▶︎ガイド役はこちら
メノポーズ (更年期) 師匠
越川典子

メノポーズ師匠 越川典子:メノポーズカウンセラー、国家資格キャリアコンサルタントとして、カラダと仕事の両面から女性の生涯にわたるライフデザインを支援。

メノポーズカウンセラー、国家資格キャリアコンサルタントとして、カラダと仕事の両面から女性の生涯にわたるライフデザインを支援。

入門者
編集部 三橋

入門者 編集部 三橋:40代後半になり、心身の変化を感じ取っている。1児の母として多忙な日々だが、骨をはじめ、カラダ全体を見直すべく情報収集しているところ。

40代後半になり、心身の変化を感じ取っている。1児の母として多忙な日々だが、骨をはじめ、カラダ全体を見直すべく情報収集しているところ。


骨の新常識 その1:骨粗しょう症はシニアだけの問題じゃない! まずはリスクチェックを

なぜ今、骨活なのか?

50歳以上の女性の3分の1が骨粗しょう症の時代です

「骨粗しょう症って、自分より年上の女性の話と思っていた。まさか私が……」と編集部 三橋。矢吹有里先生によると、骨密度は30代後半から減り始め、更年期の10年間で20%近く減るそう。
人生100年時代、いつまでも自立して暮らしたい! それには「生活習慣」がとても大きく関係していました。
下の項目をチェックして、もしリスクがあったら、骨密度を調べて。
骨を丈夫にする食事、運動、そして必要ならば医療のサポートで、骨量を維持していきましょう!

骨粗しょう症のリスクチェック

2つ以上当てはまると、リスクがあります。骨密度検査をしておきましょう。

□女性である
□生理が不順だ
□運動習慣がない
□ (月経困難症などで) 生理を止めた時期がある
□いつもエスカレーターやエレベーターに乗る
□ずっと座っていることが多い
□やせ型 (成長期にムリなダイエットをした人も含む)
□偏食だ
□甘いものをよく食べる
□家族に骨粗しょう症の人がいる
□生活習慣病だ (糖尿病、高脂血症、高血圧など)
□甲状腺の病気がある
□アルコールを毎日飲む
□喫煙習慣がある

女性であること自体がリスク要因なので、2つ以上当てはまるなら、骨密度を調べておきましょう。生理が止まったり、早期閉経した人もリスクがあります。

骨密度と女性ホルモン値を調べておくとGOOD!

編集部 三橋の場合は、女性ホルモン値は充分あるのに、骨密度がちょっと問題あり。
有里先生の話では、骨折は、実は骨量が減少する過程でも発生していて、40~50代の骨折も多いそう。一度骨密度と女性ホルモン値を測って、毎年調べれば、セルフケアに役立ちます!


骨の新常識 その2:女性は「骨を壊す→作る」のサイクルが乱れやすい!

エストロゲンが減ってきたことが原因

骨は、古くなった骨を壊す「破骨細胞」と新しく骨を作る「骨芽細胞」のバランスで成り立っています。
ところが、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌が少なくなると、破骨細胞の働きが暴走し、新しく骨を作るのが間に合わなくなってしまうのです。これが、更年期に骨量が減る理由。
過激なダイエットやストレスなどで生理が止まってしまう場合も、カラダの中で同じようなことが起きています。
女性であれば、リスクはあるということを知っておきましょう。

骨は、毎日壊され、毎日作られている

骨は、毎日壊され、毎日作られている

壊す→作る→壊す、という骨の代謝をリモデリングといいます。3年くらいでほぼ新しい骨に生まれ変わりますが、更年期はそのサイクルが乱れやすいのです。

骨の新常識 その3:たるみやシワは骨の減少が原因!?

カラダの骨の中で、顔の骨から減り始めます

肌がたるんできた気がする。クマが目の下に出てきた。目の周りや口の周りのシワが気になる。悩みの原因は、肌表面ではなく、土台である骨かもしれません。なぜならカラダの骨で真っ先に骨密度が減るのは、顔の骨だと分かっているからです。
脚の骨などは、ふだんから歩くことなどで荷重がかけられ鍛えられていますが、顔の骨は荷重をかけにくいですよね。
かための料理も出す、よくかんで食べる、表情豊かに話すなど、毎日のケアを心がけましょう!

顔の土台から変化していた!

顔の土台から変化していた!

□前頭部がへこむ
□おでこがへこむ
□こめかみがへこむ
□目の周りがくぼむ
□ほほがこける
□鼻まわりが平たくなる
□あごが小さくなる

こうした変化は、顔の骨の減少のサイン。スキンケアも必要な年齢だけれど、骨を減らさないようにするなど内側からのケアが必要になってきます。

早めの治療とセルフケアが新しい常識です!

今は、「骨量減少の段階から治療を!」 が新しいスタンダードに。骨粗しょう症と診断されてから治療を始めるのでは、骨量を維持することが難しい場合が多いからです。
のみ薬や注射薬など、年齢・症状により組み合わせが自在。同時に食事や運動、生活習慣の改善もします。

*  *  *

骨の状態は見た目では分かりづらいから、普段意識することなく過ごしてしまうもの。長いシニア世代を元気に楽しく過ごすために、今のうちからしっかり骨活に取り組みましょう!


イラスト/本田佳世 編集協力/越川典子
 

【レタスクラブ編集部】

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<レタスクラブ22年11月増刊号より>





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