杜仲茶の驚くべき健康作用とは!? 運動不足ぎみの女性が飲むべき理由をくわしく解説

#美容・健康   
肥満や血管などへの健康効果が確認されている杜仲茶

最近、血圧や血糖値、血中脂質が気になる…なんていうことありませんか? ここ数年、長引くコロナ禍の運動不足や巣ごもり、家での食べすぎや飲みすぎ、自粛生活のストレスなどにより、以前に比べてこれらの数値が悪化している人が増えているそうです。
その危険性や改善法について鈴鹿医療科学大学 薬学部 教授の藤川隆彦先生にお聞きしました。

血圧、血糖、血中脂質の負の連鎖「トリプルリスク」に注意!


「私は血圧はちょっと高めだけど、あとは大丈夫だから」と、安心していてはいけません。
「血圧、血糖、血中脂質のリスク因子はどれか1つでも高くなると残りの2つも高くなり、2つ3つと重なるほど動脈硬化が進んで心筋梗塞などを引き起こすリスクが高まります。このリスクの連鎖を『トリプルリスク』といいます」と、藤川先生。

鈴鹿医療科学大学 薬学部 薬理・動態分野 分子予防薬理学研究室 教授・医学博士三重大学大学院 医学研究科 客員教授の 藤川隆彦先生


肥満、高血圧、高血糖、高コレステロール血症を危険因子とするとき、心疾患の発症リスクは危険因子が0の人に比べて、2つ保有する人は9.7倍、3~4つ保有する人はなんと31.3倍にもなるそうです。

血圧、血糖、血中脂質の上昇に大きく関わっているのが、「インスリンの効き」です。インスリンは血糖値を下げる働きがありますが、その効きが悪くなると、

血糖値が上昇。

血糖値を下げようと、すい臓からさらにインスリンが多く分泌。

その結果、腎機能が低下し、塩分の排出が低下するので血圧が上昇。
インスリンは肝臓や肝臓組織で脂肪の合成を盛んにする働きも持つので、血中脂質も上昇。


という連鎖を招いてしまうのです。

基礎代謝の低下で増える内臓脂肪が悪玉ホルモンを分泌


「トリプルリスク」の元凶となるのが、内臓脂肪です。
「食べる量は変わらないのに、加齢とともにおなかまわりに脂肪がつくなど、いわゆる中年太りが気になってきますが、その主な原因とされるのが『基礎代謝の低下』です」と、藤川先生。

基礎代謝とは、呼吸や体温の維持、心拍など生きていくために必要な最低限のエネルギーのことで、1日に消費するエネルギーの約60%を占めています。ですが、加齢とともに筋肉量や肝臓の働きが低下することなどから消費するエネルギーが減るにつれて、基礎代謝量も低下します。そのため以前と同じ食生活、つまり、体に入るエネルギーの量が同じだとエネルギーが余ってしまい、その分が内臓脂肪などになって蓄えられ、肥満になるのです。
 
藤川先生によると、近年、脂肪細胞がホルモンを分泌して全身の健康に大きな影響を与えていることがわかってきたそうです。不健康な生活習慣などにより内臓脂肪が蓄積され、脂肪細胞が大型化すると、以下のような悪玉ホルモンの分泌が増加します。

●遊離脂肪酸(FFA):肝臓や血中に脂肪を増やす→脂質異常
●TNF-α、遊離脂肪酸(FFA):インスリンの働きを低下させる→高血糖
●アンジオテンシノーゲン:血管を収縮させる→高血圧
●PAI-1:血栓を作りやすくする

「トリプルリスク」の元凶となる内臓脂肪


一方、インスリンの働きをよくし、脂肪を燃焼させ、血管内皮を覆って動脈硬化を抑える働きを持つ善玉ホルモン(アディポネクチン)の分泌は減少します。
このような状態が動脈硬化を進行させ、放置すると脳梗塞などの脳卒中や心筋梗塞などの心疾患の危険性を高めます。

女性は、無理な食事制限をして内臓脂肪を減らそうとする人もいますが、それは禁物。
「この場合、一時的には内臓脂肪が減って善玉ホルモンが分泌されますが、内臓脂肪が減ると同時に、体の熱を産生する筋肉も減ってしまいます。すると、体温の維持ができなくなり、冷え性になったりします。内臓脂肪を落とすには、食事制限ではなく、健康的な食事や運動などが必要です」と、藤川先生は話します。

特に、移動の際に電車やバスに乗らず、ドア・ツー・ドアで車を利用している人は、全く歩かないことになるので要注意。時間や回数を決めて運動することが大切だそうです。

ウォーキングを1時間するのと同じ効果! 杜仲茶で肥満を予防・改善


重大な疾病を引き起こす「トリプルリスク」を避けるには、まず基礎代謝を上げ、内臓脂肪を増やさないことが大切ですが、それを助ける飲み物として注目されているのが、「杜仲茶(とちゅうちゃ)」です。

藤川先生によると、「『杜仲』とは、中国に生息する1科1属1種という希少な樹木です。6000年前から存在し、氷河期を生き伸びた『生きた化石』ともいわれています。中国の薬物書『神農本草経』では長期間服用しても害がない『上品(じょうほん)』の皇帝薬として珍重されてきました。『杜仲茶』はその『杜仲』の葉を焙煎したもので、1980年代に日本で考案されました」

中国中央部の四川省を原産とする「杜仲」の木


日本杜仲研究会によって、杜仲茶のさまざまな健康作用が確認されていますが、最も特徴的なのが、全身の基礎代謝をアップさせ、肥満を予防・改善する働きです。その機能を担うのが、杜仲由来の「アスペルロシド」という成分で、これは普段の食事からは摂れないのだそうです。
「アスペルロシドは、小腸に働きかけて胆汁酸の分泌量を増やし、肝臓、筋肉、脂肪細胞に働きかけます。すると、エネルギー産生が進んで基礎代謝が高まり、その分、体内の脂肪を消費します」と、藤川先生。
その結果、内臓脂肪が減り、糖分や脂肪分に関係する血液の数値が改善されるのだとか!

「アスペルロシド」が代謝を上げるしくみ


肥満の人に対する臨床試験では、基礎代謝が上がることはもちろん、杜仲葉エキスを2カ月間摂取すると、体重はなんと平均2.4kg、内臓脂肪断面は平均35.4㎥も低下することがわかっています。これは、2ヵ月間毎日1時間ウォーキングをしたのと同じ程度の脂肪燃焼効果があった計算に! 
ダイエットで脂肪を減らすと筋肉量も減ってしまいますが、杜仲葉の成分「アスペルロシド」はまるで運動をしたように全身の代謝を活発にするという、体の自然な仕組みによって脂肪を減らし、筋肉を減らすことがないのも、うれしいポイントです。

杜仲葉エキスが基礎代謝を上げる

杜仲葉エキスが体重と内臓脂肪を低減


また、血管を広げる働きを持つ「NO(一酸化窒素)」も促すので、血圧が低下し、しなやかな血管へと改善されるほか、悪玉ホルモンが減少し、インスリンの働きをよくし、脂肪を燃焼させる善玉ホルモン「アディポネクチン」が増加するそうです。

もう1つ、杜仲茶には「ゲニポシド酸」という成分も多く含まれています。これも血管拡張、血圧降下、利尿作用、善玉ホルモン「アディポネクチン」の増加といった健康作用を持っています。

杜仲茶に期待される健康作用をまとめると…
●基礎代謝を上げる
●内臓脂肪を減らす
●血圧を下げる
●血中脂質を減らす
●血糖値の上昇を抑える
●血管機能の改善する
●悪玉ホルモンを減らす
●善玉ホルモンが増える


1杯のお茶にこんなにうれしい作用があるとは驚きですね!

1日6gの茶葉で内臓脂肪を撃退! カロリー、脂質、カフェインもゼロ


では、杜仲茶の健康作用を実感するには、1日にどのくらい飲んだらいいのでしょうか?
「研究成果によると、杜仲茶葉6gを1日で飲みきれる量に煮出して飲用することが大切なようです。アスペルロシドやゲニポシド酸の含量を表示している製品を選んで購入するのがおすすめです」と、藤川先生は言います。

杜仲葉の1日当たりの摂取目安量は6g


藤川先生は、サプリメントで摂るのではなく、お茶として飲むことをすすめています。「お茶として飲むと、杜仲茶の香りの効果も追加で期待できます。杜仲茶の香りは睡眠誘導を示し、間接的に間食抑制による肥満防止策になります。いつも飲んでいる緑茶や麦茶を杜仲茶に置き換えて、食事のときやお茶の時間、就寝前などに飲むとよいでしょう」

 

また、杜仲茶カロリーゼロ、脂質ゼロ、カフェインゼロなので特に女性におすすめだとも。塩分排出作用利尿作用も報告されているので、むくみが気になる方にも適しているそうです。

食事や運動といった生活習慣を特に変えなくても、飲むだけで基礎代謝をアップさせ、内臓脂肪を減らしてくれる杜仲茶は、運動不足や肥満が気になる私たちにとって救世主のようなお茶! 毎日のヘルシーな習慣として、さっそく取り入れてみませんか?



取材・文=岡田知子(BLOOM)

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▼「杜仲茶」についてもっと詳しくはこちら▼
日本杜仲研究会

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