8年で7000万円を貯めた主婦が教える「お金を貯める時に最初にやるべきこと」とは?

#くらし   
思いつくことをノートにランダムに書いていく

『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』 2回【全7回】


FIREとは、経済的自立と早期退職を目指すライフスタイルのこと。投資で資産運用して得た不労所得で生活費の全部や一部をまかない、それまで生活費を稼ぐために費やしていた時間を、自分がやりたいことのために自由に使えます。

そんなFIREに感銘を受けて、Instagramで投資や節約術などのお金に関する情報を発信し、人気を集めるまなさんは「やる気と行動力さえあれば、誰でも我が家の真似をすることができ、誰でも資産を築ける可能性が十分にある」と語り、8年で資産7000万円を達成したんだそう!

働き方や時間に縛られない自由な暮らし「サイドFIRE」を目指す主婦が実践した、お金の増やし方をご紹介します。

FIREするためにまず最初にやるべきこと

わが家の場合は、家計管理と投資を始めて4年くらい経ってからFIREのことを知ったので、FIREするまでにやるべきことの順番が前後して、あまり効率的とは言えません。FIREを目指す場合、本来なら次のような順番でプロセスを踏んでいくのがベストだと思います。

自分たちの「未来予想図」を描く

自分たちはどんな人生を送りたいのか?

自分たちはどんな人生を送りたいのか? これを明確化することがFIREのいちばんのキーポイントだと思います。そして同じくらい大切なことが、夫婦が描く「未来予想図」が一致していること。夫はFIREするために節約したり、投資でお金を増やす努力をしたりしているのに、妻がFIREに関心がなければ(あるいはその逆の場合でも)、資産を順調に増やすこともFIREを成功させることもできません。

わが家の場合、「フルタイムの働き方からは卒業して、それぞれのやりたいことをしながら、家族との時間も大切にして過ごしたい。仕事をするにしても、仕事の内容や働く時間と場所は自分で選択したい」と未来予想図を描きました。「なりたい自分」や「送りたい人生」のビジョンを明確にしたら、節約や投資へのモチベーションが上がり、資産形成のスピードがグングン上がりました。

「未来予想図」を描くといっても、最初は何をどうしたらいいのかわからないかもしれません。おすすめの方法が、ノートを1冊用意して「未来予想図」を作ること。

思いつくことをノートにランダムに書いていく

やりたいこと、なりたい自分、得意なこと、好きなこと、住んでみたい場所、どういうときに幸せを感じるか、子どものころの夢……などなど、思いつくことをノートにランダムに書いていきます。

私は毎晩寝る前に、サイドFIRE達成までの道のりや達成後の生活、やりたいこと、挑戦したいことなど、いろいろな妄想やシミュレーションを頭の中でしています。今やらなくてはいけないことややりたいこと、達成後にしたいことがたくさん思い浮かびます。寝る前のほんの数分間ですが、この妄想タイムが大好きで、毎日のモチベーションにつながっています。

シミュレーションシートを作成する

次にやるべきことは、「未来予想図」に基づいたシミュレーションシートを作成すること。シミュレーションシートとは、収入、支出(生活費、教育費、車関係、保険料、医療費など)、投資の運用益などに基づいて試算したライフプラン表です。

いつどのくらい、どんな収入や支出があるのかをシミュレーションすることがFIREを成功に導き、またFIREできるかどうかの漠然とした不安を解消することになります。

シミュレーションは余裕を持って設定する

わが家の場合、資産運用の利回りを年4%と想定し、生活費は物価が年2%のインフレ率で生活費を算出してシミュレーションしています。

資産運用の想定利回りを3%に低く設定したり、生活費をもっと多めに想定した余裕のあるシミュレーションも可能です。その方が安心かもしれませんが、その分、必要な資産額が多くなりFIREするのが遅くなります。

一方、想定利回りを5%や6%に設定すれば、用意する資産が少なくなり、その分、早くFIREすることができますが、利回りが想定を下回った場合には、FIRE失敗の確率が高くなります。どれが正解かは一概には言えませんが、自分たちが許容できる範囲のリスクを考えて、若干余裕のあるシミュレーションが無難だと思っています。

また資産を取り崩した際の利益に対しても、サイド分で得た収入に対してもそれぞれ税金がかかり、収入が一定額を超えると社会保険料も多くなります。FIREを失敗させないためには、税金と社会保険料を考慮することも必要です。

インデックスファンドを毎月コツコツ積み立てる

「未来予想図」を作り、それを実現するためのシミュレーションができたら、あとは実行あるのみです。やるべきことは、FIREするための資産を貯めること。それには投資が不可欠です。もちろん、投資資金を作るために一生懸命に働いて節約することも欠かせません。

わが家の場合は、FIREを決断する4年前から、非課税の「NISA口座」を使って投資を始めていました。当時は「つみたてNISA」の制度がまだなかったので、普通の「NISA」で、世界の株価指数に連動するインデックスファンドを毎月コツコツ、積立で買うことにしました。

投資を始めた当初は、「なんとなくお金を貯めよう」という程度の気持ちでしたが、FIREを目指すことになってからはモチベーションが違ってきました。投資に回すお金を増やすために、生活費を抑える工夫をしました。FIREという目標があるので、節約生活が苦にならないどころか、自分の工夫次第で資産が増えて、FIREのタイミングを早めることができるので節約のしがいがあります。

最初のころは節約がツラいとかキツいとか思うこともありましたが、そんなときは「見栄を張らない」「他人と比べない」「自分軸で生きる」の3つを意識するようにしました。そうやって8年間暮らしていたら、この生活が普通になってきました。
 
わが家の場合、最初のシミュレーション(4年前)ではFIREまで10年はかかる計算でしたが、今は約7年に短縮。3年も短縮できてびっくりしました。共働きで頑張って稼いで、節約して、コツコツ投資する……これを地道に続けた成果です。

インデックスファンドより、もっとパフォーマンスのいい投資を考えたこともあります。個別株にトライした時期もありますが、私たち夫婦の知識やスキルではインデックスファンドを上回るパフォーマンスを上げることはできませんでした。それでインデックスファンドの積立という投資スタイルに絞っています。

作=まな/『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』

※本記事はまな著の書籍『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』から一部抜粋・編集しました。

この記事に共感したら

おすすめ読みもの(PR)