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確かに、写真にはハッピーターンの「包み紙」が！！ あれ？中身はどこにいったの？

松本ぽんかんさんにお話を聞いたところ、「保育園のおやつの時間にハッピーターンが出たそうです。私がハッピーターンを大好きなことを知っている娘が先生に『これ持って帰ってママにあげたい』と言い、持って帰ってきたと渡されました」と当時の状況を教えてくれました。
でも、そのときはまだ中身があったようで…！？
「私の喜ぶ顔を見て満足したのか、その後の帰り道で娘がすべて食べてしまい、私の手には包み紙だけが残りました」

ママからすれば少々切ない状況ですが、実は娘さん自身もお菓子が大好き！
「皆がおいしそうに食べている中、かなり頑張って我慢してくれたんだと思います。でもそこで食べなかったから、帰り道におなかが空いてしまったんでしょうね（笑）。本能に抗えないところがまた愛しいです」
結局、自分でお菓子を食べた娘さんに松本さんは、「ママにくれたんじゃなかったの？」と聞いたのだとか。「娘は悪びれる様子はなく『また買いに行こうよ！』と笑顔で言われました。私は何も言い返せずとりあえず写真を撮りました（笑）」


この、なんとも微笑ましいやり取りから生まれた写真に、ツイッターでも大きな反響がありました。寄せられるコメントには、「『Twitter、こういうのだけ見ていたい』という意見が多かったです（笑）。私にとっては少々切ない出来事でしたが、皆さんが少しでも笑ってくれたのなら良かったです」と松本さん。

松本さんはSNSやブログで、こういった日常だけでなく、主に出産妊娠の体験や育児録の漫画を投稿しています。漫画を描くようになったのは、「つわりがトラウマになるぐらい辛かったのがきっかけです。妊娠中は他の方のつわり体験談に大変支えられたので、私の凄惨な日々も今つわりで苦しむ誰かのもとに届けばいいなと思って描き始めました。育児録はその続編ですね」と教えてくれました。

数ある話の中でも、『つわりが怖くて2人目に踏み切れない話』の、柿の種を喉に詰まらせて『妊娠やめたい』と言い出す回が、もっとも反響があったのだとか。
「とんでもないことを言っているのは重々承知でしたが、この本音なしに妊娠悪阻の辛さを語っても、なんだか嘘っぽくなってしまうなと思ったのであえて描きました。むしろ１番伝えたかったのはそこだったんだと描いた後に気が付きました」

ただ、妊娠にたいして弱音を吐いたことに、「お叱りを受けるかも…」と不安だったという松本さん。「蓋を開けるとほとんどが共感のお声でした。つわりへの恨み・つらみをめちゃくちゃ長文で語られる方も沢山いらっしゃって（笑）。私だけじゃなかったんだ！と思えたことは大きな収穫でしたし、今現在つわりで苦しんでいる方から『励みになりました』という言葉をいただいたときは、本当に描いてよかったと思いました」

また育児漫画では、「娘がいなくなった話」という投稿が、一番反響があったといいます。

このような松本さんの嘘偽りのない体験記には、共感の声が多く寄せられています。

そんな松本さんに育児で心掛けていることをお聞きしました。「娘が赤ちゃんの頃はモンテッソーリ教育とか、否定しない育児とか、ポジティブな言い換えとか、子供の自己肯定感を高める育児をするぞ～！と意気込んでいましたが、実際は継続できなくて（笑）。夫と５年育児をしてきて、唯一続いているのは『2人同時に叱らないこと』ですかね。娘を叱るときは、必ずどちらかが逃げ場になるようにしています。つらいことがあっても一人で抱え込まず、相談してくれる信頼関係を築きたいです」

娘さんの意思や行動を尊重しているのが伝わってきますね。

文＝松田支信