お餅は霊力の塊だった!知ればきっと作りたくなるお雑煮の由来【年末年始のマナー】

#くらし   

年末年始には、古くから伝わる風習がたくさんあります。でもその意味や正しい作法は、意外と知らないもの。いざというときに迷わないよう、年末年始のしきたりやマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に教えてもらいました。

今回は、お雑煮について。おせちはハードルが高いけれどお雑煮なら作れる、という人も多いのでは? 由来を知るとさらに作りたくなるはず!

お雑煮を食べると神様のパワーをもらえる!?

お雑煮は、年神様に備えたお餅や農作物、海産物を元旦にわけ合って食べたことが起源とされています。
地域ごとに具材や味付け、調理法もさまざまですが、重要なのは「餅」。
年神様はお米の神様なので、米から作った餅は霊力の塊のような存在で、食べることで神様から力を授かり、生きる力になると信じられてきました。

「忙しくておせちを作れない場合は、お雑煮だけでも作るといいでしょう。家庭によって味付けもさまざまなので、家の味を受け継いでいくという意味でも大切にしたいですね」(岩下先生)

お雑煮といえば、地域ごとのバリエーションも話題になるもの。白味噌、すまし汁、くるみだれ...興味のあるレシピを調べて作ってみるのもおもしろそうですね!

岩下宣子先生

教えてくれたのは
岩下宣子先生
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『日本人なら知っておきたいしきたり大全』(講談社)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)など著書多数。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)。

文=さいとうあずみ

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