1万人が今年を振り返り、新年に思いを馳せたアンケート。来年に期待してる? 年末年始はどう過ごす? 結果を大公開!

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1万人が今年を振り返り、新年に思いを馳せた!アンケート結果を大公開

2023年、あなたにはどんないいこと、残念なことがありましたか? そして来年はどういう年にしたいでしょうか? 年末年始になると、誰もが過ぎた1年を思い返し、来たる新しい年へと思いを馳せるのではないかと思います。そこで、ニッセイが行った「2023年の振り返りと新年への期待」アンケートの結果をもとに、みなさんの2023年・2024年への思いをレポートします!

意外に高評価の2023年。「今年は良い年だった」と答えた人が約4割!

「今年は良い年だった」と回答した割合は、全体で41.9%

ニッセイ(日本生命保険相互会社)は2023年11月、「2023年の振り返りと新年への期待」に関するインターネットアンケートを実施して、1万1200名から回答を得ました。その結果をご紹介しましょう。なお、回答した人の割合は、やや男性が多く、年代別では50代が最多です。

まずは、2023年の振り返りから。「今年はあなたにとって良い年でしたか?」と尋ねたところ、「はい」と回答した割合は、全体で41.9%でした。とくに、20代、30代では「はい」が5割を超え、過半数が「今年は良い年だった」と回答しています。

1.今年はあなたにとって良い年でしたか?

2023年は、戦争や物価高騰、猛暑などもあり、良くない印象をもつ人が多いのでは、と思いましたが、身近なことで考えた場合、良いことが多い年だったようです。ただ、「どちらでもない」が最多の44.5%なので、プラスマイナス相殺…という方も少なくなさそうです。

続いて、「とりわけ、良かったことは何に関わることですか?」と聞いてみたところ、全体では「家族に関すること」と回答した割合が27.9%と最も高くなりました。年代別でみると、20代以下では「ライフイベントに関わること」の割合が最も高く、70代以上は「自分自身のこと(健康面など)」と回答した割合が高くなっています。

2.とりわけ、良かったことは何に関わることですか?

20代には結婚や就職・転職など、人生の節目となる出来事が多く、70代以上にとっては自分自身が健康であることが何より大切なのかもしれませんね。

ちなみに、「ご自身の1年に点数をつけるとしたら、100点満点として何点をつけますか?」という質問では、平均68.5点でした。どの年代も60~79点をつけた方がいちばん多く、80~99点をつけた方も各年代に2~3割ほどいたので、2023年はけっこうな高評価の年ですよね。

約5割が来年に期待!とくに気になることは…

「来年は良い年になりそうか」という質問に、30代以下と70代以上で、「はい」と回答した割合が高かった

次に、新年への期待について尋ねてみました。「来年はあなたにとって良い年になりそうですか?」という質問をすると、「はい」と回答した人が全体で47.0%。30代以下と70代以上では、「はい」と回答した人の割合が全体平均より高くなっています。とくに、20代、30代は約6割が「はい」と答えているのが、未来への希望を感じさせますよね。

3.来年はあなたにとって良い年になりそうですか?

では、2024年のどんなところに期待をもっているのでしょうか。「来年の主な関心事は何ですか?」と聞いたところ、「物価や賃上げなどの動向」と回答した方が46.3%と最も多くなりました。年代別でみると、30~50代の働き盛り世代の約半数が関心を寄せています。また、「新型コロナウイルス感染症等の動向」と回答した方が17.5%と、依然として2割弱の方がコロナに関心をもっており、年代が上がるほど関心度が高い傾向がみえました。

4.来年の主な関心事は何ですか?


ニッセイ基礎研究所 チーフエコノミスト 矢嶋康次さんは、次のように話しています。
「2023年は日本が長年続いたデフレから脱却し、インフレ経済に転換する兆しの見られる年でした。その一方で、物価上昇に所得の伸びが追いつかず、値上げの嵐に悩んだ方も多かったのではないでしょうか。インフレの流れは来年以降も継続すると見込まれるので、『成長と分配の好循環』を実現するための賃上げが、来年以降も継続することが強く期待されます。
また、NISAやiDeCoといった個人の資産形成への関心が高いことも注目されます。なかでもNISAは来年から抜本拡充・恒久化が実施されるため、関心をもっている人も多いのではないでしようか。新NISAによる個人の資産形成への期待はもちろんのこと、マクロ経済の観点からは、日本株にどれほど投資が向かうか、という点も重要なポイントになります。そのためには、日本経済と企業の成長力が高まるよう、政府の成長戦略も一体で進められることが不可欠になるでしょう。
一方で、60代以上を中心に、依然として新型コロナウイルス感染症に関心をもっている方も少なくありません。5月に新型コロナは5類に移行しましたが、感染後に惓怠感などの症状が続く『後遺症』の存在が広く報道されていることなどが、影響を及ぼしているのかもしれません」

年末年始は「自宅でのんびり」派が多数。でも予算はけっこう多め?

年末年始休暇の予定は「自宅・自宅周辺で過ごす」と回答した方が62.3%

そんな2023年の終わり~2024年の始めにあたる、この年末年始。みなさんはどのように過ごすのでしょうか。アンケートでは今年の年末年始休暇の過ごし方についても聞いています。

「今年の年末年始休暇は何をして過ごす予定ですか?」という質問には、「自宅・自宅周辺で過ごす」と回答した方が62.3%となり、5年連続で最も多くなりました。次いで「帰省」が15.7%。旅行に行く人はそう多くないようですね。

5. 今年の年末年始休暇は何をして過ごす予定ですか?

この「自宅・自宅周辺で過ごす」を選んだ方に、さらに「自宅・自宅周辺で過ごす理由はなぜですか?」と聞いてみました。すると、「金銭的な余裕がないため」が22.4%と最も多くなりました。物価高が家計を直撃しているせいでしょうか。一方で、昨年まで最も多かった「新型コロナウイルス感染症等の予防のため」は12.5%となり、昨年と比較すると30.2ポイント、一昨年と比較すると47.7ポイント減少しています。

6.<「自宅・自宅周辺で過ごす」を選択した方への質問>自宅・自宅周辺で過ごす理由はなぜですか?


ただ、「今年の年末年始休暇の予算はいくらですか?」という質問をすると、5.2万円と昨年より約4000円増加しています。全年代で年末年始の予算がアップしていますから、旅行するほどではないけれど、おせちなどの飲食代やお年玉には、それなりに予算を割く人が増えたのでしょうね。

7.今年の年末年始休暇の予算はいくらですか?

ちなみに、「今年の年末年始休暇の予算は昨年と比べて増やしますか?減らしますか?」と聞くと、「増やす」と回答した人が9.0%、「減らす」が9.9%、「変わらない」が81.2%でした。「減らす」と回答した方が昨年は13.3%いましたから、今年は「減らす」の割合も低下しているんですね。

「年末年始休暇の過ごし方として『自宅・自宅周辺で過ごす』と回答する方が最も多いのは、例年と変わりません。しかし、その理由として新型コロナウイルス感染症を挙げる人は大きく減少しました。実際、観光庁の宿泊旅行統計によると、国内の延べ宿泊者数はコロナ禍前の水準にまで回復しており、新型コロナへの社会の向き合い方が変わったことが示唆されています。

また、年末年始休暇の予算は、すべての年代で昨年よりも増えるようです。個人消費は総じて堅調に推移しています。消費者にとって、値上げは確かに負担にはなりますが、付加価値があれば納得して支払うということなのかもしれません。あるいは、2023年の年末~年始は日並びが悪く、まとまった休暇が取りづらかったことが、今年度の予算増に影響を及ぼしている可能性も考えられます。
さらに、年末年始休暇の予算を昨年よりも「減らす」と回答した方の割合は、昨年を下回っています。われわれニッセイ基礎研究所は、2024年度には個人消費の伸びが高まると予想しています。個人消費が国内需要を創出し、日本経済の成長につながることを期待します」(ニッセイ基礎研究所 チーフエコノミスト 矢嶋康次さん)

うまくいったことも、うまくいかなかったことも、いろいろあった2023年。でも、コロナ禍もあけ、賃上げする企業も増えて、多くの人にとっては悪くない1年だったようです。2024年、みなさんにとってさらに良い年になりますように!


文=高梨奈々

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