大物だって手洗い可! ロングコートの洗濯方法をチェック
裏地にキュプラやレーヨンが使われているもの、丈が長すぎて扱いにくいものはクリーニングに出すのが安心ですが、ふだん使いの一般的なコートなら問題なく家で手洗いできます。
1:前処理する
衿、袖口、ポケットまわり、裾に加え、内側のわきまわりが汗で汚れていることが多いロングコート。プレウォッシュ液を各箇所に3プッシュずつスプレーして、繊維の奥の汚れを浮かせて。その後洗濯ブラシでたたく。
【プレウォッシュ液の作り方】
空のスプレー容器に洗濯用の液体洗剤と水道水を1:1の割合で入れ、振って混ぜる。作ったプレウォッシュ液は1週間以内に使い切って。
*洗濯用液体洗剤は弱アルカリ性のものを選んでください。
2:コートを入れる前に洗剤液はよく泡立てて
40℃程度のぬるま湯に洗濯用の液体洗剤を入れ、よく混ぜてからコートを入れて押し洗いする。ウールコートの場合、ウールは水に弱いので、水につける時間は短めに。丈の長い大物は、浴室のバスタブ内で手洗いするか、足で踏んで足洗いするのもあり。
*中性洗剤の使用をおすすめします。
3:大物は脱水前に水けを切るのが◎
水けが多いと洗濯機が脱水エラーを起こし、回らなかったり、給水を始めてしまう場合も。脱水前にバスタオル2枚で挟み、水けを切ってから、洗濯ネットに入れて脱水するのが◎。
4:ネットに入れて1分脱水
洗濯ネットに入れ、洗濯機で1分脱水したら、ネットから出してたっぷりの水ですすぎ、再びネットに入れて1分脱水する。ドライクリーニングでは落ちない汗汚れも、脱水と水洗いでよく落ちる。エラー防止のため、脱水時はバスタオルも入れて。
5:縫い目に沿って軽く引っ張る
コートの形崩れを防ぐには、干す前が大事。縫い合わせの部分が水を吸って縮みやすいので、肩やわきから裾までの縫い目、ボタン近くの前立て部分の縫い目などを引っ張って、形を整えて。
6:厚みのあるハンガーに干す
コートは1本のハンガーに掛け、水の重みで生地を下に伸ばしながら干すと、乾いたときに形が整い、アイロンがけの手間が省ける。ハンガーは細くて薄いものより、立体的なものがおすすめ。
立体的なハンガーに干すと形崩れしにくい!
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思いきって洗ってみたら、予想以上の仕上がりに驚くはず。クリーニング代節約という意味でも、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
イラスト/mappy 撮影/林 ひろし 編集協力/宇野津暢子
文/さいとうあずみ