好かれる話し方・嫌われる話し方 DJあおいの「人付き合いの処方箋」(5)【連載】 画像(1/2) 自分の「話し方」、気にしたことありますか?

幸運や奇跡は神様が運んできてくれるものではない、すべて人付き合いが運んできてくれるもの。月間600万PVの人気ブロガー・DJあおいさんが人間関係をめぐるお悩みに切り込む、初のコミュニケーションの教科書『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』から特別に全21回までお送りします。今回は第5回目です。

好かれる話し方・嫌われる話し方

基本、自分語りをする人は嫌われる傾向にあります。話している内容が不幸話だろうと、自慢話だろうと、自分のことを過剰に話すと「あなたの話を聞く気がありません」「私はあなたに興味はありませんよ」という印象を相手に与えてしまうのです。会話に「オレが」「私が」が多い人も同じですね。

また、相手からすると、興味がない人から自分語りをされても、情報は右から左へ流れていくだけです。「私はこんな人ですよ!」と自己紹介を押し売りされても、反発心が生じて嫌悪感にしかなりません。

自分語りをして受け入れられなかったときに「せっかく心を開いたのに」と思う人もいますが、それも相手は興味がないからです。勝手にしゃべっておいて勝手に怒るなんて迷惑な話です。でも、冷静に考えてみれば分かるはず。自分の歴史について語ったからといって、心が通じ合うというわけではありません。お互いに心を開くのには時間がかかることも忘れずに。

一方、好かれる話し方をする人は、あまり自分の話をしない傾向にあります。自分が話すよりも、目の前にいる相手の話に耳を傾けることで「私はあなたに興味があります」という印象を与えるわけです。よくないのはなんとなく分かっているけれど、自分語りが好きな人は少なくないはず。この時点で、すでに「好かれる話し方」ができていないわけですね。

相手に話をさせるのにもコツがあります。話を聞くよ、という姿勢を見せてもらえれば、「この人は自分に興味を持ってくれているんだ」と思い、口も滑らかになるはずです。話し上手を目指すよりも「話をさせるのがうまい人」を目指したほうが好かれるようになります。もちろん、話を聞いているときの姿勢は前のめりで。

話をさせるのがうまくない、苦手だという人はストレートに「あなたに興味があるんです」「あなたのことを教えてください」と言ってしまうのもいいでしょう。あとは、相手に気を使わせないよう、相手を気遣うのが基本。自分の本音なんてどうでもいいから、まずは目の前にいる人を喜ばせることに全力を尽くしましょう。

あとは場数と慣れ。心がけていれば、少しずつ、「好かれる話し方」ができるようになるはずです。自分に興味を持ってくれる人に興味を持つのは人間の性です。自分のことを話すだけでなく、いつの間にか話を聞こうという姿勢も見せてくれるようになるでしょう。

コミュニケーションの基本は「目の前にいる人に興味を持つこと」。コミュ障ほどその場にいない誰かの話題が大好き。気を使いなさい 言葉を選びなさい 礼儀を学びなさい 目の前にいる人をいい気持ちにさせてあげなさい。それがコミュニケーションというものです。

「どう思われたいのか」ではなく「どうありたいのか」

周りの人に好かれたい。恋人だけではなく、友達にも……。好かれたい、と思うのは悪いことではありませんが、少し臆病になります。例えば、遊びに誘いたくても、「迷惑かな?」と考えて誘えなくなる。それでも勇気を出してどうにかして誘ってみたけどたまたま予定が合わなくて断られてしまった……怖々と誘っているから、余計にマイナス思考になります。

「やっぱり誘ったのは迷惑だったんだ」「これ以上誘ったら嫌われるかもしれない。もう自分から声はかけないようにしよう」。そんなふうに心がくじけてしまいます。嫌われないようにしようとすると、それだけで行動が制限されるんですね。人の目を気にして行動している自分はもう本来の自分ではありません。「今」の自分を創ることができるのは「今の自分」だけです。他人からの評価で自分を創ろうとすると何もできなくなります。

でも、嫌われたくないんだから仕方がないじゃないか、という人もいるでしょう。その時点で考え方としては違います。嫌われることを恐れないほうがいいんです。友達に嫌われたからといって、別に何も起こりません。自分の人生に何も変化はないんです。おそらく、「嫌われたら怖い」と思うのは、「嫌われた先」がどうなるか分からないからです。嫌われたら自分の人生がめちゃくちゃになってしまうかもしれない……とネガティブな想像をしてしまうから。

でも実際にはそんなことは決してありません。誰かに嫌われるということは、人生の中でとても些末なことなのです。自分はその人と一生添い遂げなければいけないのでしょうか? そんなことありませんよね。嫌われてしまったなら仕方がない。そっとそばを離れて、また別の人との縁を繋げばいいんです。誰に好かれていようが、今の自分が嫌いなら不安しかないでしょう。本当にこれでいいんだろうか? 間違っていないだろうか? とあたふたしてしまうんです。

でも、誰に嫌われていようが、今の自分が好きなら気持ちは揺らぎません。これでいいんだ、自分が選んだ道は正しいんだ、と胸を張ることができるはずです。周りの評価に耳を傾けすぎないようにしましょう。評価は過去の産物でしかありません。悪評だろうが、好評だろうが、そんなものは自分を測る物差しにならない、ということを忘れずに。

自分の意見をちゃんと持っていて、それを上手に伝える技術もあり、周りを気遣いながらも自己主張は怠らず、空気は読めるが必ずしも空気に従うわけでもなく、適正な空気を作り出すことができる人望があり、嫌われることを怖れず人の懐に入り込むことができる身軽さを持ち、その言動に清潔感があって、真面目すぎず、ふざけすぎず、でしゃばりすぎず、引っ込みすぎず、「いい加減」という温度を心得ている、笑顔が信用できる人が好かれる人。

でも好かれる人でも誰かに嫌われることはあります。幸せそうな人が嫌いな人がいるかぎり万人に好かれるのは不可能。こういう人たちに嫌われるのは適正に嫌われるということ。無駄に嫌われないように、適正に嫌われましょう。

著=DJあおい