最近、何かと耳にする「キャッシュレス」。その中でも今、注目されているのが「コード決済」です。どんなものがあるの? どう違うの? この先どうなるの? などなど、いまさら聞けない疑問に専門家が回答。イチから解説します!

いまさら…でも大丈夫! キャッシュレス化に乗り遅れないために、話題の「コード決済」について知っておこう 画像(1/4) スマホでピッとするだけで、らくらく決済。

コード決済って、そもそも何?

ここ1年ほどでいろいろな会社が参入し、注目されている決済方式が「コード決済」。2018年にたくさんの事業者がサービスを開始し、2019年も続々と新しいものがスタートする予定です。

スマホのアプリでコードを表示するか読み取るかして決済します。支払い方法は、前払い、後払い、即時口座引き落としなど。クレジットカードと連動して、ダブルでポイントがゲットできたりもします。

決済のしかたには主に、①銀行口座からの即時引き落とし、②クレジットカード決済、③事前にチャージしておく、の3パターン。コード決済は、ポイントの還元率、使える場所の多さ、自分が使いたい機能があるか、使いやすい仕様かどうかなどを考えて選びましょう。「おすすめは、確実にポイントが2重取りできる②のクレジットカード決済です」(ポイ探 菊地崇仁さん)。

コード決済は、実は今が超過渡期! 20種類以上もあってどれがいいのか分からない乱立状態にあるため、少し整理してみましょう。

主要なものは下の5 つです。

いまさら…でも大丈夫! キャッシュレス化に乗り遅れないために、話題の「コード決済」について知っておこう 画像(3/4) 【写真を見る】決済のしかたもいろいろだから…

今、主流のコード決済アプリ

【Origami Pay】

基本の還元率:ポイントではなく、支払い時割引やクーポンなどがある

使える場所:国内145万カ所、海外1000万カ所(2019年末予定)。ローソン、ケンタッキーフライドチキン、吉野家、阪急阪神百貨店、和民、AOKI、ケーズデンキなど。

決済のしかた:クレジットカード決済、銀行口座引き落とし

特徴:2015年10月に日本で最初のQR コード決済をスタート。ポイントではなく支払い時の割引やクーポンなどがあるのが特長。クレジットカードがなくても利用できる。

【楽天ペイ】

基本の還元率:0.5%

使える場所:約300万カ所(2018年12月末時点。スマホ決済対応カ所数)。ローソン、ファミリーマート、トモズ、白木屋、ピザーラ、AOKI、ビッグエコー、上新電機など。

決済のしかた:クレジットカード決済、楽天スーパーポイント・楽天キャッシュからの充当

特徴:楽天カードからの引き落としで、常時1.5%のポイント還元。楽天スーパーポイントは支払いに充当できる。新たに個人間で楽天キャッシュの送付が可能に。

【LINE Pay】

基本の還元率:0.5% ~5% (月の支払額によって、翌月の還元率が変わる。コード決済なら+3%に)

使える場所:約133万カ所(2018年12月末時点。QUICPay含む)。ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ウエルシア、トモズ、阪急阪神百貨店、白木屋など。

決済のしかた:銀行口座もしくは現金による事前チャージ

特徴:LINE利用者に訴求できるのが強み。使った金額により翌月の還元率が変わる。LINEユーザー間で送金、割り勘が行える。手数料無料も魅力。QUICPayにも対応。

【d払い】

基本の還元率:0.5%

使える場所:約10万店舗(2019年3月末時点)。ローソン、ファミリーマート、ポプラ、マツモトキヨシ、ビックカメラ、髙島屋、タワーレコード、上島珈琲店など。

決済のしかた:月々の携帯料金と合算して請求、クレジットカード決済、ドコモ口座とdポイントからの充当。

特徴:ドコモユーザーは携帯料金の支払いと合算できる。

【PayPay】

基本の還元率:0.5%

使える場所:店舗数非公開。ローソン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、セイコーマート、ウエルシア、和民、ピザーラ、ビックカメラ、ヤマダ電機、第一交通、H.I.S.など。

決済のしかた:クレジットカード決済、銀行口座からチャージ、Yahoo!マネーでの決済

特徴:ソフトバンクとヤフーが共同で提供するサービス。2018年のスタート時に100億円キャンペーンで認知度を上げた。新規登録で500円相当の残高がもらえる。

※上記の各データは2019年4月5日現在

これからどうなる? 未来予想図

今は、たくさんのコード決済サービスが登場してきて選択に困る事態となっています。この先はどんなことが起こってくるのか、ちょっと考えてみました。そのうえで、自分がどのキャッシュレスの方法を選ぶのか検討してみてはいかがでしょうか。

【2019年5月】ちょいちょい20%ポイント還元をする事業者あり

各コード決済事業者は、利用者を多く集めるためにこの先もポイント還元のキャンペーンを行なっていくと考えられます。「コード決済ができる店舗は増えていきますし、銀行系も続々とスタートします」(菊地さん)。

【2019年7月】セブンペイが登場予定! ここでキャッシュレス化を再度検討してもいいかも

コンビニ系のコード決済、セブンペイも登場してくる予定です。「『レタスクラブ』読者なら、この時点でポイント還元率や使い勝手を比較して、改めてどのコード決済を選ぶのか検討してもいいでしょう」(菊地さん)。

【2019年10月】消費税アップのタイミングで各社は大きなキャンペーンを仕掛ける可能性大!!

政府がキャッシュレス決済にポイント還元をするのは、消費税増税後9カ月間。事業者にとっては、この時期が利用者獲得の最終決戦となるため、各社が大きなキャンペーンを実施することが予想されます。

【2020年夏】ついに五輪イヤー! 夏に向けてまたキャンペーンが!?

オリンピックに向けては、インバウンド対策も必要になります。海外からの旅行者が日本でコード決済できるように、店舗での導入が進むと予想されます。それに乗じて日本人の利用者拡大策がとられる可能性が……。

いまさら…でも大丈夫! キャッシュレス化に乗り遅れないために、話題の「コード決済」について知っておこう 画像(6/4) 今後ますます増えそうなコード決済

人口が減る未来に向けてキャッシュレスは、必要なこと

キャッシュレスを進めるのは、社会を効率化するためというキャッシュレス推進協議会の鈴木麻友さん。「少子化で働き手が少なくなる社会で経済を回していくためには、あらゆる作業を効率化していく必要があります、そのためにキャッシュレスは重要なんです」。

いまさら…でも大丈夫! キャッシュレス化に乗り遅れないために、話題の「コード決済」について知っておこう 画像(10/4) キャッシュレスなら少ない人手で会計作業をスムーズにこなせる

これからさらに進む一方のコード決済。まだ取り入れてない人は、自分の生活に合ったものを選んで使うのがおすすめ。焦って今すぐ導入しなくても大丈夫! 上記のように、夏から秋にかけてビッグウェーブが来ることをあらかじめ知っておいたうえで、どの波をキャッチするか、今から検討しておいては?


取材・文=生島典子 イラスト=アボット奥谷