気乗りしない同窓会で流れたスライドショー。楽し気な写真たちに全然写っていない私/あのころの自分への呪いにさよなら(3)
気乗りしない高校の同窓会に出席したユイ。高校時代のスライドショーにユイが写っていないことを指摘され、「私、あの時無視されていたから…」と決死の覚悟で打ち明けます。しかし幹事の同級生エリはけろっとした表情で「そんなことあったっけ?」と意に介さない様子。自分がずっと囚われてきた暗い記憶を軽くあしらわれてしまったことにショックを受けるユイなのでした。
子どもと大人の狭間で揺れ動く思春期は、人生の中でもとくに大切な時期。友達関係のトラブルは心身にも大きな影響を及ぼし、不登校などの問題にもつながります。大人になってからも過去の記憶に囚われ、我慢と諦めを繰り返す日々を送るユイ。多感な時期の子どもが安心して過ごせる環境の大切さを、改めて考えさせられます。
著=もつお/『あの頃世界のすべてだった学校と自分への呪いにさよならするまで』(KADOKAWA)
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