そろそろヤバい!夏休みの自由研究アイデアを「にゃんこ大戦争でまなぶ! 47都道府県」監修の大人気先生に聞いてみた

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みなさんは47都道府県の位置と名前、すべて自信をもって言えますか?

「大きな声では言えないけど、大人になった今でもちょっぴりうろ覚えで…」という方も多いのではないでしょうか。「47都道府県」は小学4年生が必ず学習する内容なのですが、大人でもド忘れしてしまうくらいですから、子どもたちにとっては本当に大変なことですよね。覚えることがいっぱいあって、4年生から「社会が苦手」になってしまう子も多いとか。そこで今回、筑波大学附属小学校教諭の梅澤真一先生に、都道府県学習の大切さををおうかがいしました。

『「にゃんこ大戦争でまなぶ! 47都道府県」監修の梅澤真一先生に聞く!』第6回

夏休みの自由研究アイデア! 旅行先の「都道府県レポート」のすすめ

――自由研究で都道府県をテーマにするアイデアがあれば、教えてください。

背景まで深堀りできているのがよい自由研究

出かけた都道府県について調べたことをレポートにする自由研究が定番ですね。「旅行先での日記」のようなものはよく見かけます。観光地とコースがまとめられたものです。

自由研究で、出かけた都道府県をレポートに


――都道府県の自由研究レポートで「いいな」と思うのはどんなレポートでしょうか?

そうですね。行った場所の思い出だけではなくて、背景まで深堀りして調べられていると「おっ、いいレポートだなあ」と思いますね。

――「背景まで深堀り」とは、具体的にどんなことでしょうか?

たとえば、「宇都宮の餃子がおいしかった」だけではなく「なぜ宇都宮で餃子がさかんになったのか?」や「経済的な効果は?」まで調べるんです。
栃木でいちごを食べたなら、「なぜ栃木でいちごはたくさん収穫できるのか?」「いちご栽培の歴史は?」など深掘りして調べると、よい自由研究だなと思いますね。

よい自由研究は理由まで深掘って調べている


写真はもちろん、インターネットや書籍、生産者組合のパンフレットも活用

――調べ方におすすめの方法はありますか?

もし現地で本物を見たり、地元の人に話を聞けたりしたのであれば、写真を撮っておくといいですね。

現地から帰ったあとでも、インターネットや本で調べることができます。ほかにも、生産者組合のパンフレットを取り寄せたり、問い合わせてみたりするのもいいかもしれません。

現地で気づいたことと調べた情報とがつながって、その子にしか書けない内容になっていると、それはいい自由研究と言えますね。ぜひ「背景まで調べる!」を意識して、レポートをまとめてみてください。きっと力がつきますよ。


梅澤真一先生
筑波大学附属小学校教諭。専門は小学校社会科教育。
日本社会科教育学会、全国社会科教育学会、日本地理教育学会に所属。東京書籍「新しい社会」教科書編集委員。価値判断力・意思決定力を育成する社会科授業研究会代表。監修に学習書としては異例の5万部を突破、大人気参考書としてAmazonランキング上位の「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」(KADOKAWA)など。

柳沢奈緒美(聞き手)
KADOKAWA 教養・生活文化統括部 教育編集部 編集者。「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」(KADOKAWA)を担当。

©PONOS Corp.

※本記事の画像は「にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県」より一部抜粋しています

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