とある料理がきっかけだった!フォークが4本歯になっている不思議/子どもに話したい雑学(25)

#趣味   
フォークの歯はなぜ4本なの?

『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』25回【全56回】


子どもをもつ親たちに、ぜひ知っておいてほしい教養系雑学。

「ざるそばともりそばの違いは?」「ポン酢のポンってなに?」
これ、答えられますか?

「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」「子どもの好奇心を高めたい」そんな方に、わかりやすく、楽しみながら「タメになるうんちく」をお教えします!
子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう学校では教わらない「おもしろ知識」「生活の知恵」をどうぞ。

※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


フォークはなぜ4本歯になった?


レストランのフォークも、家にあるフォークも、ほとんどが4本歯になっていることを、不思議に思ったことはないだろうか。

ヨーロッパの人々が、食事の際にフォークを使うようになったのは、16世紀頃のこと。

大皿の肉を切り取る際に使う二股のものがお目見えし、やがて3本歯のフォークが登場した。この頃の庶民はまだ手づかみで食事をしていたが、高貴な人々はフォークを使って食べ物を口に運ぶようになった。

4本歯のフォークが誕生したのは、18世紀。

きっかけはパスタである。イタリア・ナポリの王、フェルディナンド2世は大のパスタ好きで、外国の賓客をもてなすためにスパゲッティを出すことを命じた。しかし、当時のスパゲッティは庶民の食べ物。手づかみで食べるのが一般的で、3本歯のフォークを使って上品に食べるのには無理があった。

そこで彼の家臣である式部官、スパダッチーニが従来のフォークを改良。スパゲッティをからめ取りやすい4本歯のフォークを開発した。この使いやすくなったフォークは庶民にも支持され、一般の家庭でも食事時に使われるようになったのである。

監修=多湖 輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(KADOKAWA)

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