「今は休むべき」という体からの緊急命令?「何もできない」と悩むあなたへ/あなたの「しんどい」をほぐす本(2)

#くらし   
「今は休め! 」

『あなたの「しんどい」をほぐす本』2回【全10回】


日々を生きていく中で、漠然とした「しんどさ」を抱えていませんか? その「しんどい」って、なんだか苦しいですよね。心の底から楽しいと思えなくなるし、なんだか朝から疲れているし、みんなといれば笑顔だけど家に帰れば「無」になるし、何もしたくないのに周囲に気を遣っちゃうし…。

そんな「しんどい」を抱えているあなたに送る、「頑張らずに読める」考え方。「自分なんて」が「自分らしく」に変わる心をほぐす言葉を、人気イラストレーター・もくもくちゃんの可愛らしいイラストと共にお届けします!

※本記事はPoche著、もくもくちゃんイラストの書籍『あなたの「しんどい」をほぐす本』から一部抜粋・編集しました。


「何もできない」のは、「今は休め! 」という体からの緊急命令

 何もできないと悩む人は、いつも何かを頑張って、頑張らなきゃと思って走り続けてきた人です。もともと何もできなかったり、頑張っていなかったりする人は、そもそも「できないこと」に悩みません。
 だから悩んでいるあなたは、それだけでもう頑張っています。

 そんなあなただからこそ、何もできないときに「どうすればできるようになるのか」と考えるのではなく、「どうやって回復するのか」を考えましょう。
 ゴロゴロするのか、ゲームをするのか、漫画を読むのか、動画を観るのか、はたまた推しで癒されるのか……「回復アイテム」は、たくさん用意しておくと安心です。
 濃厚豚骨ラーメンが大好きな人でも、胃が絶不調のときには食べたいと思わないもの。それと同じで、心や体の状態によって「楽しい」「癒される」と感じるもの、元気が出る方法は変わりますから。

 何もできないときに「どうやればできるんだろう」と考えたり、「なんでできないんだろう」と自分を責めたりしてしまう場合は、なんとかして「何もしないこと」を頑張りましょう。
 何もできないときがあってもいいですし、何もできないときが続くこともあります。

 何もできないのは、「今は休んで! 」という体からの緊急命令です。
 「まだできる」と無理していたり、「やらなきゃ」とひとりで背負いすぎていたりするあなたに、体が教えてくれているのかもしれません。

 だからまずは、「何もできない」が「何もしたくない」に変わるまで休んでみる。
 すると「頑張ればできるけど、何もしたくない」という段階がやってきます。少しずつ体が回復してきたサインです。
 ここで動きたい気持ちをグッとこらえて、とことん休むのがポイント。そうすれば、心も体もしっかり回復して、「何かしたい」が出てきます。

 焦って動きたくなるときこそ、あわてないこと。焦りが出るときというのは、自分以外の「誰か」「何か」の影響が強いですから。
 何もできないときはつらくて苦しくて、なんで生きているんだろうと泣きたくなったり、こんな自分に価値があるのかと不安になったりするかもしれません。でも、これまで休めなかったあなたが休めたなら、それは「できた」です。

何もできないときは、「何もしない」でO K。


著=Poche、イラスト=もくもくちゃん/『あなたの「しんどい」をほぐす本』

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