化粧品もヘアスタイルも、何もかも人のマネをしたがる同僚女性にうんざり。現代社会の闇を描いた「オンナのソノ」著者に聞きました
学校の友人や職場の同僚、ママ友などで「なんでも人のマネをしてくる人」はいませんでしたか?
持ち物を「どこで買ったの?」と聞いてきては同じものをいつの間にか買っていたり、似たようなコーディネートの服を着ていたり…。一度くらいならいいですが、何度もこういったことが続くと、なんとなくモヤッとした気持ちになりますよね。
実際にあった体験談を集めたコミック作品『オンナのソノ 理想と現実、マウント、勘違い…欲にまみれた社会で生きるオンナたちの末路』のエピソードの中にも、そんな女性が登場します。「なんでもお揃いにしたがるオンナのリアルな実態」のあらすじをご紹介しましょう。
「なんでもお揃いにしたがるオンナのリアルな実態」あらすじ
野菊まやは同僚の夏川えりかのことが大好き。「趣味が似ていて持ち物がほとんどお揃い」と、まやは思っていますが、実際のところえりかの服のブランドや小物のメーカーを聞き出して、わざわざ同じものを探して購入しているのでした。そんなまやの行動に、えりかやその同僚もモヤモヤしています。
ある日えりかがロングの髪をばっさり切ってショートヘアに。まやは「髪型が変わったら双子コーデにならない」と、いそいで同じように髪を切りますが、髪質の違いからなんだかもっさりしたヘアスタイルになってしまいます。「どうしてくれるの」とメッセージアプリで八つ当たりしてくるまやに、さすがにえりかも怖くなってしまいました。
その一件からえりかに避けられるようになってしまったまやは、上司に「夏川さんに避けられている」と報告するなど、周囲を巻き込みはじめます。
ある日、えりかは仕事を辞めて銀座の花屋さんに転職するとまやに告げます。それを聞いたまやもすぐに退職届を提出して最終出勤日を迎えたものの、その時初めてえりかの退職の話がウソだったと判明します。
えりかのウソに腹を立てたまやは、社員名簿を盗み見て特定したえりかの家を訪れます。ドアを叩いて「出てこい」「よくも騙してくれたなぁ!?」と暴言を吐きますが、当のえりかは既に引っ越した後。隣人に警察を呼ばれてまやは連行されてしまいました。警察でえりかからストーカー被害の相談があったことを聞かされたまやは、そんなつもりはなかったのにと呆然とするのでした…。
困った女性たちの『ずれ』を反面教師に
このエピソードの他にも、マウントを取りたがる女性や承認欲求の深みにハマる女性が多数登場する『オンナのソノ 理想と現実、マウント、勘違い…欲にまみれた社会で生きるオンナたちの末路』。著者の「オンナのソノ」さんにお話を伺いました。
──お話を書くときに気を付けたことなどはありますか?
オンナのソノ「時に荒唐無稽なエピソードもありますが、できる限り、人生で一度は出会ったことがあるような『いるいる』『あるある』感を意識して描いています。また、たとえ悪女であっても反面教師として受け取れるよう、あえて大袈裟に彼女たちの『ずれ』を描くようにしています」
──これらのエピソードは、実際にあった身の回りなどで起こったことを参考にされているのですか?
オンナのソノ「各エピソードは基本的に主人公と同世代の女性に取材を重ねていく中で、個人が特定されない範囲で脚色をして物語に仕立てています。中には話を聞いたはいいものの、とても本人には見せられないな…というものもありますが」
──なるほど、確かにモデルになった当人が読んだら落ち込みそうなエピソードもありますね。それでは、読者のみなさんにメッセージをお願いいたします。
オンナのソノ「これからもみなさんにお楽しみいただけるよう制作に励んでまいりますので、ぜひ今後とも応援のほどよろしくお願いいたします!」
イラスト・漫画=オンナのソノ『オンナのソノ 理想と現実、マウント、勘違い…欲にまみれた社会で生きるオンナたちの末路』
文=レタスユキ
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