お土産の発祥は江戸時代にまで遡る!? 限られた人しか行けなかった“当時の旅行”

#くらし   
歴史学者が解説する“日本のお土産文化”


職場の人や家族・親戚など、日頃お世話になっている人への“お土産”は、日本では当たり前の光景ですよね。

しかし意外と知らないのが“お土産の起源”。

今回は時代を江戸まで遡り、お土産のルーツを紐解いてみましょう。

当時の旅行は“代表者のみ”だった!?


3月11日に放送された「新説! 所JAPAN」(フジテレビ系)では、「日本のお土産」というテーマを特集。

歴史学者の磯田道史さんが登場し、日本のお土産文化の発祥について解説してくれました。

「なぜ日本人はお土産を配るのか」を解き明かすには、“江戸時代の旅行”に注目する必要があります。

江戸時代の旅行とは、そもそも神様や仏様への“お参り”を意味したもの。

しかし当時の旅行にはかなりのお金が必要で、例えば江戸と京都の往復にかかる費用はおよそ30万円でした。

そのため全ての人が旅行に行けた訳ではなく、仲間内で旅費を出し合い“代表者が旅に出る”という「代参」が習わし。

当然旅行者は、帰ってきた後の“お土産”が必要になったといいます。

なお、この頃の“お土産の定番”といえば「伊勢神宮の神宮大麻」というお札。

旅行者は「ご利益」と「無事にお参りをしたことの証」としてお札を持ち帰りました。

また江戸時代には「旅行用心集」という旅行のガイドブックもあり、「道中での日記の書き方」などの記載が。

今も昔も“旅行の土産話”は期待されていたようです。

意外な“お土産のルーツ”に対して、視聴者から反響が続出。

「お土産って、もっと最近できた習慣かと思ってたよ」「代表者しか行けないなら、確かにお土産は必須だ」「旅に出る方もお土産のプレッシャーは大きかっただろうね」といった声が上げられていました。

“現代のお土産事情”に関する実態調査!


【写真】圧倒的な人気の「ご当地ロゴ」が入ったお土産


“現代のお土産事情”についてアンケート調査を実施したのは、ゼネラルリサーチ株式会社。

全国の10~70代の男女1195名を対象に、「お土産に関する消費者動向調査」を行っています。

まずは他人へのお土産選びで“決め手となるポイント”を尋ねると、「食べ物のお土産ランキング」で1位となったのは「ご当地ロゴ」で割合は53.1%。

2位は「限定品・コラボ商品(20.1%)」で、3位には「賞味期限の長さ(14.6%)」が入りました。

また「もらって嬉しいお土産」の順位でも、「ご当地ロゴ」と「限定品・コラボ商品」のトップ2は変わらず。

“もらって嬉しいと思える物をお土産に選ぶ人が多い”ことが判明しています。

続いては、「旅先で他人にお土産を買う割合」に関して。

女性に絞った順位では「必ず買う(39.0%)」「ときどき買う(50.0%)」だったのに対し、男性側の回答は「必ず買う(22.0%)」「ときどき買う(57.0%)」と若干差が出る結果に。

昔と違って誰でも気軽に行けるようになった旅行ですが、“お土産の大切さ”だけは変わらないのかもしれませんね。

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