決める時は決める!アウトローな

東京・浅草の弱小サッカークラブETUを立て直すべく呼ばれた監督は、元所属選手の達海猛・35歳。通称タッツミー!

クラブハウスの狭い一室に住みつき、記者会見ではのらりくらり。試合中、居眠りも……。一見やる気のなさそうな、ちょっとアウトローな薫りが漂ってくるタッツミー。監督なのに、それでいいの? とやきもきしてしまいますが、「チームを強くする」という目的はぶれないし、決める時は急にビシっと決める!

かっこよすぎるセリフも続出します。今まで監督の力を期待できず、一人でチームを引っ張って来たキャプテンに対して、「お前が背負ってきたものの半分は これから俺が命がけで背負ってやるよ」。い、いわれたい(背負ってるものはないですが)!しかもこんな重いセリフを、達海は笑いながらいってのけるのです。そもそも、彼にとっての楽しいことは、タイトルにもなっている「ジャイアントキリング」=大番狂わせで弱いものが強いものに勝つこと、だというのですから、そこらの男とは、腹の据わりっぷりが違うのです。

さて、そんなタッツミー、さぞやモテモテかと思いきや、作中では女ッ気ゼロ。ETUの広報担当の女性・百合ちゃんもいつもお小言をいうばかりで、恋の気配はなし。そしてタッツミーは彼女に対してもさらりとこんなセリフを言います。「お前もフットボーラーなら そんぐらい覚えとけ」。選手だけでなく、広報担当も、同じフットボーラー……。男とか女とかでなく、仕事仲間として百合ちゃんを認めているんですよね。百合ちゃんも、うれしそうな顔をしています。となると……よこしまな感情でタッツミーを見ているのは私だけ!? お仲間求ム!


【今回のイケメン】『ジャイアントキリング』の達海(たつみ)監督

しわしわのジャケットに細いネクタイ、ツンツンヘアという、無造作なおしゃれもたまりません。『ジャイアントキリング』は選手だけでなく、監督、クラブの運営スタッフ、サポーターまで仔細に描いた本格サッカーマンガ……ですが、女子読者はタッツミーはじめ選手のかっこよさに目がくぎづけです! ちなみにチーム名のETUとは、East Tokyo Unitedの略。


※このコラムは『レタスクラブ』2013.5.10売り号に掲載されたものです。