親の介護はひとつのプロジェクト!離れて暮らす子どもの役割は?/安藤なつの「知っトク介護」(2)

#くらし   
離れて暮らす子どもの役割は?

『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』 2回【全6回】


介護歴が約20年という、お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさん。そんな安藤さんと共に、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんから介護のことを学べるのが『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』です。

「親の介護」で損をせずにおトクに便利に過ごすために知っておきたいことを肝心なところだけまとめた本書。給付や補助が受けられる制度や、自治体や民間のサービスなど、プロの手を上手に借りられる方法をご紹介します。

※本記事は安藤なつ(メイプル超合金)、太田差惠子著の書籍『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』から一部抜粋・編集しました

親の介護での子どもの立ち位置は?
介護はひとつのプロジェクト、子どもの役割は「司令塔」


お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさんと、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんの会話形式でわかりやすく「介護」のリアルと乗り切るコツをお送りします。

・周りを巻き込んだ介護の体制作りをする
・家族ができない介護はプロに任せる
・親の状況を知る。「できること」「できないこと」の確認


安藤なつ(以下、安藤):親の介護って、やっぱり子どもが全面的にやらなければいけないって思ってしまうのですが。離れて暮らしていると難しいような。

太田差惠子(以下、太田):親に介護が必要になったら、介護の体制作りをまず考えます。介護を「ひとつのプロジェクト」と考え、サポートできる人たちをそのメンバーと考えます。

安藤:「ひとつのプロジェクト」ですね。みんなが親の介護というプロジェクトのために一致団結するってことですね!

太田:参加するメンバーには、まずは、人生介護の中心を担う「主たる介護者」がいます。通常、両親がそろっていれば、元気なほうの親が担当し、主な役割としては、身体的なケアや精神的なケアを担います。

安藤:元気なほうの親か…。でも介護する親も高齢だとなかなか大変ですよね。

太田:もちろん、すべてを1人ではやりきれません。、できない部分を子どもがサポートしたり、プロの手を借りたりなどみんなで役割を分担していくのです。この人たちもプロジェクトのメンバーなのです。主たる介護者の役割として、もう1つキーパーソンと呼ばれる役割があります。

介護はひとつのプロジェクト


安藤:キーパーソンって何ですか?なんだか重要そうな響き…

太田:キーパーソンの主な役割は、外部との「調整・交渉・手続き」の窓口となり、家族間の意見のとりまとめをする人です。たとえば、介護サービスを利用する場合、申し込みや契約などの手続きが必要になります。またサポートする家族が複数いる場合も、外部との窓口は1つにしておかないと混乱するだけ。こういった役割は、必ずしも身近に暮らしている人がベストとは限りません。離れて暮らしている子どもでもできる役割なのです。

安藤:なるほど!外部との交渉や調整は、普段仕事をしている子どものほうが向いていそうですね。

次ページ:親の介護で子どもがやるべきもう1つの役割(2/2)

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