ねこが落としたのはセミ!泉の女神の受難/にゃんと!ねこむかしばなし(4)

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先生が言うことには

『にゃんと!ねこむかしばなし』4話【全15話】


古今東西の昔話にねこが登場したらどうなる?

シンデレラ、ピノキオ、桃太郎…。言わずと知れた有名な童話や昔話も、ねこが加わっただけでひと味違った展開に!悲劇すらゆるくてキュートなお話に変貌します。登場人物たちがねこに絆される姿には、「ねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし。

作品の元となったお話の解説もついているので、神話や名作についても改めておさらいできます。

※本記事は著の書籍『にゃんと!ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。

◆過ぎたるは及ばざるが如しとねこ

ねこ吸いは止まらない

◆元となったむかしばなし

過ぎたるは及ばざるが如し
昔、中国に孔子という思想家がいました。孔子には子貢という弟子がいました。
ある日、子貢は孔子に2人の人物を評してどちらが優秀か問いかけます。すると孔子は「片方は度が過ぎており、片方はやや不足気味である」と返答しました。それに対して子貢は「足りないよりは過ぎている方が良いですよね?」と確認を込めて聞いたところ、「度が過ぎているというのは不足していることと変わらない」と返答を受けます。
つまり、何事もほどほどがちょうど良いということを孔子は弟子に説いたのであり、その時に言った言葉が「過ぎたるは及ばざるが如し」だと言われています。

◆金の斧銀の斧なねこ

どっちだったかにゃあ

◆元となったむかしばなし

金の斧銀の斧
ある日、働き者の木こりが仕事をしていたところ、近くの湖に斧を落としてしまいました。
すると湖の中から女神が現れ「あなたが落としたのは金の斧ですか? それとも銀の斧ですか?」と問いかけます。木こりが「どちらでもありません」と正直に答えると、女神は正直さに感心しその両方を渡しました。
そのことを聞いた別の木こりはわざと湖に斧を落とします。先ほどと同じように現れた女神に木こりは「落としたのは金の斧だ!」と答えます。すると女神は嘘をつかれたことに怒り、湖に姿を消していったのでした。

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