自宅避難時にこれがあると便利！「非常時にキッチンで役立つアイテム」とは？

宮城県出身・在住。2男1女の母。2011年の東日本大震災にて被災。当時1歳の長男にハウスダストアレルギーがあり、自宅避難を選択。この体験を基に防災の重要性を発信中。インスタグラム：＠abenaomi

教えてくれたのは▷整理収納アドバイザーの澁川真希さん

コンフォートスタイル代表。一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所 代表理事。東日本大震災で被災した経験を生かし、片づけのプロとして、家庭で取り入れやすい防災、減災の備えや整理術を提案している。

非常時にキッチンで役立つアイテム

長い期間、自宅避難を経験した2人が、避難生活に役立ったアイテムをピックアップ。防災用として保管しておくだけでなく、日頃から使って買い足すスタイルがおすすめ！

カセットコンロやキャンドル

「ガスや電気が使えなくても、火さえおこせればなんとかなります。避難生活では、温かい食事が心の支えにも」（澁川さん）。「チーズフォンデュ用の台などとキャンドルや固形燃料でも、調理はできるので、ストックしておくと便利」（アベさん）

キッチンばさみ

断水時は水が貴重なので、まな板と包丁を毎回洗うのはさけたいこと。「除菌シートで拭くだけでもしのげるキッチンばさみが大活躍。食材を切ったり、おかずを切り分けたり、時短調理にも便利なので、ふだんから愛用しています」（アベさん）

防臭袋

被災時は、通常のゴミ収集がストップするため、長期間ゴミを自宅で保管しておかなければなりません。「臭いがストレスになるので、防臭袋は必需品。ふだんの生活でもゴミの処理に活用できるので、多めに常備しています」（澁川さん）

極薄の使い捨て手袋

調理や汚物処理に不可欠なのが、手にフィットする手袋。「気軽に手を洗えないので、衛生面が気になるときに助かります。手が小さいので、自分に合ったサイズをストック。日頃から肉や魚の下ごしらえで使っています」（澁川さん）

非常用トイレ

被災時は下水の配管が破損している場合もあるので、トイレを直接使って水を流すのは避けたほうがいいとアベさん。「家族が充分に使える数は常備して。中の防臭袋は臭いの出る生ごみの処理にも役立ちます」（アベさん）

お尻拭きシート

水を充分に使えなくても、食器や調理道具、食卓をさっと拭くのに役立つのが、お尻拭きシート。「厚みがあって破れにくくて丈夫。多くの商品が99%以上純水で肌にやさしく、体を拭くのにも大助かり。長期保管すると水分が蒸発する可能性もあるので、日頃から使って定期的に買い足しを」（アベさん）

新聞紙

生ゴミの水分や油を吸収させるのに役立つのが新聞紙。「被災時には断熱や目隠しなど、役立つ新聞紙ですが、最近は家にない人も多いことから、ネットで古新聞を買うこともできます。1カ月分程度あると役立ちますよ」（澁川さん）

加熱調理が可能なポリ袋

自由に水を使って煮炊きできない分、食材を入れて湯せんが可能な食品用ポリ袋が大活躍。「ご飯を炊くときも、野菜などを煮るときも欠かせず、ポリ袋に入れたお皿に食事を盛り、食器洗いを減らしました」（アベさん）

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いざというときに使えないということがないよう、日頃から使って買い足していくのがベターです。

撮影／三佐和隆士　イラスト／アベナオミ　編集協力／田中理恵


【レタスクラブ編集部】