子どもの乗り物酔いや発熱が心配。旅行についてのQ&A/子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK(7)

#くらし   
 旅行についてQ&A

『マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』 7回【全8回】


子どもの体の心配ごとがあれば、どんな小さな体調の変化でも、いつ悪化するか、ケアが適切か、大きな不安に繋がりがち。特に深夜に体調が急変、突然の事故、災害…。不測の事態が起こった時にはパニックになり正しい対処が難しいことも。

そんな時でもすぐ開いて必要な知識が手に入るよう、症状別にホームケアや通院の目安を小児科医の佐久先生が解説してくれるのが、『マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』です。
本書から、「この症状の時は病院に行く?行かない??」の判断材料になる、いざというときに知っておきたい情報をご紹介します。

※本記事は佐久医師会 教えて!ドクタープロジェクトチーム、江村康子著の書籍『マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』から一部抜粋・編集しました。


旅行についてQ&A

Q. 熱が出たら?
A. できるなら、計画の変更を

朝に平熱でも、午後から熱が上がることはよくあります。前日に熱が出ていた場合、当日の朝に解熱していても、午後から再び発熱することもあります。日程の急な変更は難しいと思いますが、旅先での病院受診を避けるためにも、できれば計画を変更して安静にした方が無難です。

熱が出たら?


Q. 子どもの乗り物酔いが心配です
A. 視界がよく、揺れの少ない座席に

どの年代の子どもでも起きうるものですが、特に4〜10歳の子どもに多いとされています。年長の子どもに多いのは吐き気です。基本的には予防が大切で、視界がよく、揺れの少ない座席を選ぶとよいといわれています。バスや自動車なら前方の座席、飛行機なら翼の上になります。乗車中は、読書やビデオゲームなど視覚的な刺激を避けることも大切です。

年長の子どもなら、症状が出た場合に備え、酔い止めを飲んでおく選択肢もあります。日本で販売されている薬は、交通機関を利用する30分〜1時間前に服用すると効果が4〜6時間続きます。ただし、含まれている抗ヒスタミン薬などの作用で興奮するケースもありますので、万能薬として捉えず、薬局で処方上の指示をよく聞いて使用してください。

Q. 旅先の食事で気をつけることは?
A. 初めての食材は避けましょう

旅先でお子さんに初めての食材をトライさせることは避けてください。初めての食材でアレルギーを発症した場合、旅先の見知らぬ病院に行くことになります。アナフィラキシーを起こした場合は入院が必要になる可能性も高いです。 食物アレルギーがある場合の航空機搭乗に関しては、航空会社に事前に伝えておくとアレルギー食対応をしてくれることがあります。

Q. 機内で病気以外に注意したいことは?
A. 意外にケガが多いです。

機内では子どもがケガをすることもあります。ひじ掛け、テーブル、シートベルトの金具、トイレの扉、物入れなど、指を挟むリスクが高いものが多くあります。好奇心の強い子どもは普段見慣れていないものは触るものです。

意外と多いケガ

やけどにも注意が必要です。小さな子どもや子どもを抱いている人は、温かい飲み物は控えた方がよいでしょう。コーヒーやスープをこぼすケースもあります。飛行機は突然揺れることもありますし、子どもの動きは読めません。油断は禁物です。

また機内で子どもが吐いた場合、子どもの着替えは機内に持ち込んでいても、親の着替えは預け荷物の中で到着まで汚れたままというケースも。親の着替えの準備もおすすめします。


著=佐久医師会 教えて!ドクタープロジェクトチーム、江村康子/『マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK』(KADOKAWA)

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