ずっと覗かれてた!? 一人暮らしの古アパートでの恐怖体験!女性の一人暮らし物件を選ぶポイントをプロに聞きました!

#くらし   
覗かれていた!? 古いアパートの恐怖体験

毎月18日は『防犯の日』ってご存知でしたか? 今日は防犯にまつわる怖い実話をご紹介します。
『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』はInstagramで60万人のフォロワーがいる人気作家のちなきち(@chinakichi72)さんが、初めての一人暮らしを始めた頃の実体験を描いたもの。大学生になって古いアパートに住み始めた時の恐怖体験を綴っています。

ひとり暮らしの物件選びを適当に済ませてしまったために起こった悲劇…。ちなきちさんの実体験をご紹介します。

ちなきちさんの恐怖体験とは


よく調べないまま、急いで物件を決めてしまい…

大学受験が終わった3月。ちなきちさんは春から住む部屋探しに追われていたそうです。
不動産屋に「周辺環境もわかりづらいから、日を改めて内見したほうがいいと思いますよ」と忠告されたものの、時間がないのでその場で契約を済ませてしまいました。後になって明るい時間に見てみると、それは思った以上に古い物件でした。

 昼間に見たほうがいいってこういうことか…

南向きとはいえ昼間でも暗く、ドアを閉めても外の光が隙間から漏れてくる…。外には古い自転車が打ち捨てられ、管理が行き届いてる様子はなかったといいます。アパートの壁も薄く、隣のテレビの音も丸聞こえ。

 郵便物が開けられている?

さらに、不審な出来事も…。ポストの中の郵便物が勝手に開けられているなど、些細な違和感を感じる出来事がいくつもありました。

もしかして、穴?

そんなある日、ちなきちさんはお風呂に入ろうと服を脱いだところで、何か違和感を感じます。ふと玄関のドアを見ると、ドアの真ん中にチカっと何か光が…。もしかして穴が開いている?

 がっつり開いてる!

以前はなかったはずの、ドアのまん丸にぽっかり開いた穴。ちなきちさんは「全部外から丸見えだったのでは?」と混乱したそうです。日中に近くに住む大家さんのところへ行き一緒にドアの穴を確認してもらうと、もともとあるはずだったのぞき穴のドアスコープがまるごと抜き取られている様子とのことで…。

ガムテープでふさぎ応急処置をして、大家さんが頼んでくれた修理屋さんが来るのを待つこと数日…。ようやく明日に修理が来ると決まって安心した矢先、そのガムテープに穴が…?

 さっきは開いてなかったはず…

 穴から、目が…!

 驚きのあまり…

不審に思い、ドアスコープに貼ったガムテープの穴をおそるおそる覗いてみると、そこに人の目のようなものが…!

恐怖のあまり声にならない悲鳴をあげたちなきちさん。
この後、最終的にちなきちさんはこの物件を引き払ってセキュリティのしっかりしたマンションに引っ越すのですが、それまでの間にもいくつか恐ろしい目にあったそうです。

防犯のプロに対策を聞いてみました


物件選びで失敗しないためにはどうしたらいいのでしょうか。
総合危機管理アドバイザーのおりえさんに話を伺いました。

 総合危機管理アドバイザー おりえさん


──女性が一人暮らしをする時の物件選びの時に、気をつけるべきチェックポイントを教えて下さい。

おりえさん「ひとり暮らしの物件選びは、防犯面がしっかりしているかが基本です。まずその地域の治安は調べて下さい。治安や近道も併せて最寄り駅までの道の確認も必要です。

周囲に自然が多いのは素敵ですが、部屋の周りに草木が生い茂りすぎていたり、ビルで死角が多いなど誰かが身を隠しても見えづらくないか、上りやすい足場がないかなど、アパートやマンションの周りから見て、よく確認してください」

──部屋の内見の時にチェックしたいところはどこでしょう?

おりえさん「オートロック、TVモニター付きインターフォン、防犯カメラやセキュリティ会社が入っているか、などの設備をチェックしましょう。鍵はピッキングに向いていないディンプルキーやカードキーを採用しているところがお勧めです。

また『CPマーク』と言って防犯性能の高い建物部品には侵入をあきらめる基準をカバーできると判断されたマークがついています。これはかなりしっかり審査された基準で、実験ではバットでガラスをフルスイングしたりします。この『CPマーク』がついているガラスやドアは防犯対策に優れていると思います」

──女性の一人暮らしの場合、やはり2階以上の部屋を選んだほうが良いのでしょうか?

おりえさん「女性の一人暮らしでは、2階以上が基本です。ただし、2階以上やオートロックでも、プロの犯罪者は簡単に数十秒で侵入できます。また宅配業者等と一緒に入り込みエレベーターやエントランスで待ち伏せをするパターンも見られます。犯罪者は女性が2階以上に住むのはすでに想定しています。油断せずベランダや部屋の鍵はいつでもしっかり閉めて下さい」

──ほかに物件選びで気をつけたほうがいいことはありますか?

おりえさん「防犯面だけではなく防災についても確認してください。近くに避難所や、救急病院などあるかどうかを知っておくと便利です。また海抜10メートル以上の土地がおすすめですが、難しいようならせめて5~10メートルぐらいある場所を選んで欲しいですね」

【取材協力】
総合危機管理アドバイザーおりえ
防犯設備士、防犯設備士、自然災害2級危機管理士、社会リスク2級危機管理士、防火管理者、防災管理者。2014年43歳で日本最年長の硬式空手日本女子チャンピオンとなる。引退後、防犯・防災・護身術など危機管理のアドバイザーとして活動。

※この記事はちなきち著の書籍『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』から一部抜粋・編集しました。

イラスト=ちなきち『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』より/取材・文=レタスユキ

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