【アスペルガーの彼氏】初めて発達障がいの検査を受けて感じた強烈な不安/好きになった人はアスペルガーでした(8)

#くらし   
真っ暗闇の中一人でただ怯えることしかできなかった

『好きになった人はアスペルガーでした』8回【全15回】


仕事のための体力作りをしようと学生時代にやっていたテニスを再開することにしたちくわさん。
「お年寄りも大歓迎♪」という楽しそうなテニススクールに入会しました。
広告通り年配の方も多く、皆とても優しく明るい雰囲気。ホッとしたのもつかの間、登場したのは金髪メッシュに派手なサングラスをつけたコーチだったのです。「ちゃっちゃとやってくれる? おじいさん達!」と生徒に向かってタメ口で登場し、ちくわさんはびっくり!

奇想天外な行動に振り回されつつも、おもしろい人だと思ったちくわさん。しかしその言動に無視できない違和感が…。実は、彼は発達障がいの一種である「アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)」でした。
ちくわさんはやがて彼に惹かれていって…。アスペルガーの彼とうまくつきあうコツは? ちくわさんの事例を見ていきましょう。

※本記事はちくわ著、宮尾益知監修の書籍『好きになった人はアスペルガーでした』から一部抜粋・編集しました。


テニススクールの担当コーチと交際を始めたちくわさん。彼はアスペルガー症候群のため、場の空気を読んだり人の気持ちを想像したりすることが大の苦手でした。しかし、そのことを知らないちくわさんは、非常識に思える言動に対してストレスが積み重なり、ついに怒りが爆発!
すると彼は、アスペルガーの特性のために当時の妻を苦しめ、それが原因で離婚した話を語り始めました。

元嫁から離婚を突き付けられてからというもの

毎日のように元嫁を説得した

返ってくる言葉は同じだった

努力はしたんだけど

期待に応えることは出来なかった

発達障がいの検査を受けることにした

離婚を回避するための最期の切り札だったんだ

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