【浦島太郎とねこ】時が経つのを忘れてしまう! ねこを助けた浦島太郎の話/ねこむかしばなし(16)
『ねこむかしばなし』 16回【全21回】
みんなが知ってる古今東西の昔話に、ねこが登場したらどうなる!?
赤ずきんちゃん、シンデレラ、一休さん、浦島太郎など、言わずと知れた有名な昔話も、ねこが加わっただけでひと味違った展開に。原作では悲劇でも、ねこが登場するだけでゆるくてキュートなお話に変貌します。登場人物たちがねこに絆される姿には、「ねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし!
作品の元となったお話の解説もあるので、神話や名作についても改めておさらいできます。ねこが加わる新たな展開の物語、ぜひお楽しみください。
※本記事はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。
◆浦島太郎とねこ
◆元となったむかしばなし
浦島太郎
むかしあるところに浦島太郎という青年がいました。
浦島が海辺を歩いていると1匹のカメが子どもたちにいじめられています。カメを救った浦島は、お礼に竜宮城に連れていってもらいました。
竜宮城では美しい乙姫が出迎えてくれ、たいそうなおもてなしを受けます。時を忘れて楽しんでいた浦島は「そろそろ家に帰りたい」と乙姫に告げます。すると乙姫はお土産に玉手箱をくれました。ですが同時に「絶対にこの箱は開けてはいけません」と付け加えます。
浦島が地上に戻ると何十年も経っていました。途方に暮れた浦島は乙姫の忠告をやぶり、玉手箱を開けてしまいます。すると、白い煙に包まれ浦島はおじいさんになってしまうのでした。
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