兄弟げんかの末に生まれた!アディダスとプーマの歴史/子どもに話したい雑学(55)

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「アディダス」と「プーマ」の始まりは…兄弟げんかだった!?

『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』55回【全56回】


「子どもの好奇心を高めたい」
「わが子に尊敬されたい!」
「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」

そんな時に役立つ、子どもをもつ親たちにぜひ知っておいてほしい教養系雑学をご紹介します。子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう“おもしろ知識”や“生活の知恵”。

学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです!

※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


兄弟げんかの末に生まれたアディダスとプーマ

「アディダス」と「プーマ」といえば、世界を代表するスポーツ用品・ウエアメーカーとして、その名を知らない人はいないほどの有名企業である。しかし、この二つの会社の創業者が、実の兄弟であることを知っているだろうか。

のちに両社の創業者となる兄ルドルフ、弟アドルフのダスラー兄弟が、ドイツ・バイエルン州北部の小さな町、ヘルツォーゲンアウラッハで靴製造会社のダスラー兄弟商社を創業したのは、1920年のこと。ルドルフが販売、アドルフが製造を受け持ち、兄弟の性格が正反対だったこともプラスに働き、会社は繁盛した。

しかし、事業が軌道(きどう)に乗り出すと、その正反対の性格からしばしばぶつかるようになり、48年には兄弟げんかをきっかけに会社を解消してしまう。

アウラッハ川をはさんで、弟は自分の名前と姓を組み合わせた「アディダス」を設立。

兄も同様に「ルーダ」を設立したが、のちにより軽快な印象の「プーマ」という社名で、会社を設立することになった。

これ以来、長きにわたって激しい競争を繰り広げ、反目してきた両社だが、2009年9月に約60年ぶりの和解を果たした。

その舞台は両社の本社があり、かつてルドルフとアドルフがダスラー兄弟商会を築いたヘルツォーゲンアウラッハ。両社の社長と社員が握手を交わし、サッカーの親善試合が行なわれたという。

監修=多湖 輝『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(KADOKAWA)

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