口座は開設できたけど何を買ったらいい? つみたてNISAのつまずきポイント「銘柄の選び方」

#くらし   
いったい何を買ったらいいの~? つみたてNISAの重要ポイント「銘柄の選び方」

『主婦にやさしいお金の増やし方BOOK』 4回【全8回】


家計を預っていると、将来のお金の不安を漠然と感じることがありませんか?「投資をしてみたい、でもよくわからなくて怖くて始められない」という人のために、楽天証券を使ったつみたてNISAの始め方をご紹介。結婚5年目で3000万円の資産に増やした30代投資家のりりなさんが、初めて投資を始める人にもわかりやすく解説します。

できることから実践してみて、楽しくお金を増やしていきましょう。今からでも遅くない、「はじめ時は、いつも今」です!

つみたてNISAの3ステップ

つみたてNISAがどのような投資で、どんなメリットやリスクがあるかがわかったら、実際のはじめ方を3ステップで紹介します。銘柄を選ぶところが肝になります!

ステップ1:口座を開設する
ステップ2:銘柄を選ぶ←(ここが一番大切)
ステップ3:購入する

今回は、ステップ2「銘柄を選ぶ」を詳しく説明しましょう!

【ステップ2】銘柄を選ぶ

口座を開設した金融機関の投資商品から銘柄を選びます。一体、どの銘柄を選べばいいのか、きっと迷うと思います。選び方としては口座開設をした証券会社などのランキングを参考にするのも一つの方法です。ただ上位の銘柄の中にもいろいろな内容の投資信託があります。その中から銘柄の内容を見て自分の考えで選ぶ必要があります。

例えば、アメリカの経済がこの先も伸びていくだろうと思ったら、アメリカの企業の株だけが詰め合わせになった銘柄に、もう少しバランスを取りたいと思ったらいろいろな国に投資できる全世界株式の銘柄に……など。自分が成長を期待する国の株や、リスクが低い、または高いかもだけど値上がりが期待できる銘柄がいいなど、自身の考えで選ぶ必要があります。

証券会社のホームページでこのようなランキングが見られます。

SBI証券ランキング

楽天証券ランキング


銘柄の選び方のポイント

これは私が考える選び方なので、『絶対この基準で選ぶべし』ではありません。参考にしてください。

●ランキングを参考に

ほとんどの金融機関ではランキングを提示しています。どの会社でも1位~5位はさほど変わりません。ランキング上位は大勢の投資家に支持され、資金が集まっているということです。ただし、必ず投資内容を見て自分の考えで選んでください!

ランキングだけで選ぶのはNG。後悔しないためにも、自分はどの投資信託をどう持ちたいのか考えて選んでください!

●分散を考える

つみたてNISAは投資信託なので、もともと商品自体で分散ができています。でも、投資資金の全額を一つの銘柄に投資するのではなく、軸となる銘柄を決め、他の銘柄を組み合わせると自分のリスク許容度に合わせた投資ができるし、自分好みにもアレンジできます。

●信託報酬が安いものを

信託報酬は投資信託の管理・運用にかかる経費で、保有している間は証券会社や運用会社に毎日払うことになります。ただし、別途支払うのではなく、その会社に預けている投資元金と利益の総額から何%(銘柄によって率が違う)という形で差し引かれます。ずっと引かれ続けるものだから、同じような内容の商品なら、安いものを選びましょう。

ランキング上位の銘柄紹介

上位に入っている投資信託の銘柄は、どんなものなのか見てみましょう!
楽天証券NISAランキング(買付金額による)(2023年2月8日現在)

1位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

信託報酬率 0.09372% 
米国を代表する大手企業500社の株価から算出した株価指数S&P500の動きに連動する銘柄です。アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、テスラ、ジョンソン&ジョンソンなど、米国の大企業の株式を保有したい人におススメ。

2位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

信託報酬率 0.1144%(※)
米国、日本、英国、カナダ、中国、台湾、インドなど47か国・地域の企業約3000社の株価指数に連動する銘柄です。そのうちの約62%を米国株が占め、日本株は約5%です。これ1本で全世界の株式に分散投資できます。

3位:楽天・全米株式インデックス・ファンド

信託報酬率 0.162%
米国株式市場に上場する約4000社の株価から算出した株価指数の動きに連動する投信です。S&P500ではカバーしきれない中小企業に投資でき、今後の成長に期待できます。

4位:楽天・全世界株式インデックス・ファンド

信託報酬率 0.199% 
欧米・日本などの先進国、インド・中国などの新興国・地域の株式を含み、大型株から中小型株まで網羅した約8800銘柄の株価から算出した株価指数の動きに連動する銘柄です。

5位:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

信託報酬率 0.1023%(※)
米国、英国、カナダ、フランスなど日本を除く先進国2 2カ国、約1300社の株価から算出した株価指数に連動する銘柄です。そのうち約74%を米国株が占め、英国、カナダと続きます。

6位:eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

信託報酬率 0.1144%(※)
日本を除く、先進国22か国と新興国・地域24か国・地域の企業の株価指数に連動する銘柄です。約65.5%を米国株が占めています。すでに日本企業の株式投資をしていて、日本以外の企業に投資したいという人におススメ。

※2023年5月11日以降、信託報酬が引き下げられます。

いろんな投資信託商品がありますが、何を選ぶかは自分の考えで選んでくださいね!

いろんな投資信託商品があるよね。何を選ぶかは、次のページからをよく読んで、自分の考えで選ぼうね!


文=りりな『主婦にやさしいお金の増やし方BOOK』 イラスト=志喜屋麻美

※本記事はりりな著の書籍『主婦にやさしいお金の増やし方BOOK』から一部抜粋・編集しました。

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