利益が非課税となる制度 NISAでより多くの配当金を得よう
大きな差を生む「再投資」
通常、株式の配当金を受け取る際には20.315%の税金がかかります。しかし、2024年からスタートした新NISA制度を利用して株を売買すると、一生涯課税されることなく配当金を全額受け取ることができます。
例えば、合計で1万円の配当が出た場合、通常は2031円の税金が課されるため実際に得られる額は7969円となってしまいます。NISAを活用することによってこれが免税となって1万円をそのまま受け取れるようになり、不労所得をより多く得ることができるようになります。
得られる収入が約2割減少になるかならないかは額面だけを見ても非常に大きな問題ですが、さらに大きな差になるのは配当金の「再投資」を行う場合です。再投資とは、元本に配当金を加えて投資するという方法です。元本の金額が大きくなることによって、配当金もより多く受け取ることができます。
より多くの配当金を得られることから、非課税で投資できるNISAの活用は必須です。
<NISAの活用で節税しながら資産形成>
【NISAを利用と非利用を比較する】
NISAを利用する /配当金1万円→手に入る金額:1万円
NISAを利用しない/配当金1万円→手に入る金額:7969円(税金が引かれる!)
→配当金が1万円の場合、NISAを利用すると約2000円、手元に残るお金が増える!
★ここに注意!
・年間の成長投資枠120万円を超えて投資した分の銘柄の配当金
・成長投資枠の生涯投資枠1200万円を超えて投資した分の銘柄の配当金
→課税対象になる
【再投資でさらに不労所得を増やす】
再投資とは、配当金を元本に加えて運用すること。投資金額が増えるため配当金も多くなる。
* * *
【著者】
頼藤太希/株式会社Money&You代表取締役。中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。WebメディアやYouTube、書籍、講演などを通してお金の情報を日々発信中。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。
高山一恵/株式会社Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを創業。10年間取締役を務め退任後、現職へ。講演活動、執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
● 本記事は、執筆時点の情報を元に作成しています。金融に関連する法律、制度が改正、または各社のサービス内容が変更される可能性がありますのであらかじめご了承ください。
● 本記事は株式投資情報の提供も行っていますが、特定の銘柄の購入を推奨するもの、またその有用性を保証するものではありません。個々の金融サービス、またはその金融商品の詳細については各金融機関にお問い合わせください。
● 株式投資には一定のリスクが伴います。売買によって生まれた利益・損失について、執筆者ならびに出版社は一切責任を負いません。株式投資は必ず、ご自身の責任と判断のもとで行うようにお願い致します。
※本記事は頼藤太希、高山一恵著の書籍『お金の不安がスーッと消える! 資産寿命をぐんぐんのばす マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』から一部抜粋・編集しました。
著=頼藤太希、高山一恵/『お金の不安がスーッと消える! 資産寿命をぐんぐんのばす マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』