今の仕事を辞めても生活していける? 教員からフリーランスになるときにやった4つのこと

本当に辞めて大丈夫?教員を退職する不安を取り除くためにしたこと

「これからもこの働き方のままでいいのかな?」
「もっと心にゆとりのある働き方ができないかな?」

このような思いから、フリーランスで働く道を選択する人が増えています。ただ、フリーランスになるとどう生活が変わるのか、イメージがあまり湧かないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、小学校教員からフリーランスWebライターに転向した武川彩香さん(@pop_o_writer)にお話を伺いました。

武川さんが小学校の先生だったときは、朝早くに出勤して児童を迎える準備をし、夜遅くまでテストの採点や事務作業をする毎日。帰宅したあとも授業準備をしているうちに、あっという間に寝る時間になってしまい、なかなか自分の時間が取れなかったそう。

今回の記事では、「教員を退職する不安を取り除くためにしたこと」について詳しく教えてくれました。

*  *  *

こんにちは!Webライターの武川です。

私は小学校教員として勤めていましたが、体調を崩して休職したことをきっかけに働き方を見直しました。1年の休職を経て退職し、現在はフリーランスWebライターとして活動しています。

私は「心の健康が回復しない今の状態では、教員の仕事を続けることはできない」と感じて退職を考えましたが、この先どうなるのだろうと不安な気持ちでいっぱいでした。

今回は、私が教員を退職する不安を取り除くためにしたことについてお話します。

【画像で確認】小学校教員からWebライターに!1年間の「収入推移」どう変わった?


不安に感じている理由を書き出した

まず、不安に感じている理由を紙に書き出しました。なんとなくモヤモヤしたものの、自分が何に対して不安なのかがわからなかったためです。「子どもの頃からの夢だった仕事なのに5年で退職して良いのか」「安定した仕事なのに辞めて後悔しないか」など、頭に浮かんだことをどんどん書いていきました。

いろいろと書いた結果、最も大きかった不安は安定した収入がなくなることだったので、どうしたら解決できるかを考えました。

不安に感じている理由を書き出した


使ったお金を記録して生活費を見える化した

教員をしていた頃より収入が下がっても生活できるかが不安だったので、月にいくらあれば生活できるかを計算しました。そのためには、自分が普段使っている金額を可視化する必要があります。私は家賃や奨学金などの固定費、食費や交通費などの変動費を家計簿に記録しました。数ヶ月続けると、どのくらいの金額を確保できていれば最低限生活できるかがわかりました。

お金に対する意識が変わったのもこの頃です。恥ずかしながら、健康に働いていたときは細かく家計簿をつけていなかったので、支出を見える化する大切さを学びました。


毎月必ずかかる固定費を見直した

生活費を見える化するなかで、毎月かかる固定費をできるだけ下げたいと感じました。そこで保険やスマホキャリア、電気会社を見直しをしました。

保険はいくつかの代理店に行って、納得のいく提案をしてくれた店舗を利用。必要のない保険は解約し、必要最低限の保証に絞りました。元々貯蓄型の保険に入っていましたが、掛け捨てに変えたことで年間で10万円も保険料を減らせました。スマホキャリアは大手を使っていたので、格安SIMに乗り換えて世帯全体で月7,000円から月3,000円に。電気会社も大手から新電力に変更したことで、電気代を抑えることに成功しています。

退職後も、各サービスの契約更新のタイミングで固定費を見直すようになりました。手間はかかりますが、1度見直すと年間で数千〜数万円の節約に。効果を実感してからは必要な手間だと感じました。


具体的に収入をシミュレーションした

生活費の見える化や固定費の見直しをして生活に必要な最低限の金額がわかったので、どのように収入を得たら良いかシミュレーションしました。私は月10万円あればとりあえず生活できるとわかったので、自分の健康を考慮して自宅から徒歩で通えるところでパートとして働くことを検討しました。

塾講師や家庭教師など教員としてのキャリアを活かした仕事も選択肢の一つでしたが、そのときも収入のシミュレーションができていると候補を絞りやすかったです。

結果として、私は退職後、在宅でWebライターの仕事をすることに決めました。当然すぐに10万円を確保できなかったので、数か月間は貯金を崩しながらの生活に。1日だけの派遣バイトをして、収入に充てたこともあります。それでも少しずつWebライターの収入が上がっていくことがうれしく、収入面での不安はその頃あまり感じていませんでした。

私にとって、教員を辞めたあとの未来は真っ暗に見えましたが、不安を整理してそれぞれ対応していくことで少しずつ光が差してきました。抽象的なことは具体化していけば良いと学んだので、今後の人生に活かせる貴重な経験だったと思います。


*  *  *

武川さんは漠然とモヤモヤしている感情を紙に書くことで明確にし、どうしたら不安を減らせるかと行動をしていったのですね。「この仕事を辞めても生活していけるのか」という悩みは教員だけに限らないと思います。退職や転職を検討している方にとっても、参考になるコラムだったのではないでしょうか。



▶プロフィール
武川彩香
フリーランスWebライター。小学校教員を5年間勤めるも、適応障害で退職。現在はクライアントワークをしながら、働き方に悩む教員に向けて、Webライターの魅力やリアルを発信中。



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文=YY

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武川彩香
フリーランスWebライター。小学校教員を5年間勤めるも、適応障害で退職。現在はクライアントワークをしながら、働き方に悩む教員に向けて、Webライターの魅力やリアルを発信中。

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