裾のほつれが広がる前に! すぐ対処できる「まつり縫い」のおさらい

#くらし   

裏地があるときは「流しまつり縫い」で


【写真を見る】流しまつり縫いの手順 その1


1. 1本取りで玉結びを作る。裾の縫い代の内側から針を出し、5mmほど先の表布の織り糸を1本ほどすくう。

流しまつり縫いの手順 その2


2. すくった針を縫い代の裏から表に出す。

流しまつり縫いの手順 その3


3. そのまま糸を引く。糸は引き過ぎると布がつれるので、適度な緩さでOK。

適度に張りながら進めるときれいに仕上がります


4. そのまま縫い進める。縫い目は細かくなくても大丈夫(1cmくらい)。左手の指で布を挟んで適度に張りながら縫うときれいにできる。

流しまつり縫いの手順 その5


5. 最後は結び目が少しだけ浮くような緩めの玉止めを作る。縫い代の裏から針を出し、細かめに数針縫い進める。

流しまつり縫いの手順 その6


6. 糸を軽く引いて、玉止めの結び目を縫い代の内側に持っていき、糸を切る。

裏側から見たところ


7. 縫い目が布の表に出る流しまつり縫いでも、裏地で隠れるので問題なし。

表側から見たところ。仕上がりがきれい!


糸をほんの少しすくうだけなので、表側にはほとんど針目が出ずに仕上がります。

ロングすそ上げテープ  330円/クロバー


裾全体を縫うのはたいへん、というときに便利なのが、「ロングすそ上げテープ」。アイロン接着で、失敗なくできます。

NUNODECO(シート) 各900円/ユザワヤ


裾上げ部分がこんなにおしゃれに!


ユザワヤ芸術学院講師「ユザラー」北島真紀さんオススメ救済グッズは、かわいくしながら裾上げできる「NUNODECO(シート)」。その名のとおり幅広のテープ状のデコシールです。アイロンで接着するタイプで、ストライプや柄ものなど種類も豊富。デニムの裾上げなど見せたい箇所に上手に使ってみて。

裏地がないときは奥まつり縫いで


奥まつり縫いの手順 その1


1. 1本取りで玉結びを作る。裾の縫い代の端を折り返して左の親指で押さえ、一針すくう。5mmほど先の表布の織り糸を1本ほどすくう。

奥まつり縫いの手順 その2


2. 縫い代の折り返しの裏から、少しすくって針を出す。縫い目を縦にする感覚で。

奥まつり縫いの手順 その3


3. 1、2を繰り返して、ほつれた部分を縫い合わせていく。

奥まつり縫いの手順 その4


4. 縫い終わりは縫い代の折り返し部分で一針返して縫う。

奥まつり縫いの手順 その5


5. 玉止めを作って糸を切る。アイロンで軽く縫い目を押さえて落ち着かせる。

裏側から見たところ


6. 裏の縫い代には縦の小さな針目が出るだけ。

表側から見てもきれい!


表布はほんの少しすくうだけなので、縫い目がほとんど出ずにきれいに仕上がります。

皿付指ぬき  300円/クロバー


縫い物をするときは、たくさん縫っても指が痛くならない「皿付指ぬき」が便利です。皿部分を手のひら側にして利き手の中指にはめ、針の頭を皿に当てて押し進めるようにすると、縫いやすい!

外出先で裾のほつれに気づいても、ソーイングセットさえ持っていれば、これでチャチャッと直せますね。

撮影=村尾香織 取材協力=北島真紀 取材・文=坂本典子 撮影協力=クロバー、ユザワヤ

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Information

教えてくれたのは:かわいきみ子さん
手縫い、ミシンソーイング、ニットなど、オールマイティーに活躍。分かりやすい説明が人気で、NHK『すてきにハンドメイド』講師としても活躍。『タオルでつくりたいもの』(地球丸)など著書も多数。

北島真紀さん
ユザワヤ芸術学院講師。手芸グッズの精通ぶりが注目され、「ユザラー」としても活躍中!

【関連サイト】
クロバー
ユザワヤ




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