転職で年収4割減 !家計の予算立てをどうしたらよいか悩んでいます【お悩み相談】

#くらし   

夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。

今回ははじめての年俸制に戸惑っている「まめ」さんのお悩みです。

 


◆相談者プロフィール

まめ(45歳女性)

アウトドアが大好きな夫と旅行が大好きな大学生の娘と暮らしている、インドア派の45歳です。

お悩み相談


夫が50歳になったのを機に転職しました。残り少ない会社人生をやりがいのある仕事にかけたいというのが理由です。仕事内容も人間関係も大変よく、通勤時間も短くなり、夫にとっては最高の転職先で、本人は満足して毎日はりきって通勤しています。

ただ、家計を預かる専業主婦の私は、年収4割減と初めての年俸制に今後やりくりをどうしたらよいか頭を悩ませています。

これまでは、毎月のお給料では主人の娯楽費(ゴルフやキャンプなど)が足りなくなり、ポーナスから補填しながらやりくりしていました。娘は私立高校だったので、学費が高く、また習い事の月謝も高かったこともあり、貯金はできていない状況でした。

現在、娘は私立大学1年生。習い事はやめており、退職金で今後の学費分は確保できています。また、残りの退職金で住宅ローンの半分を返済したので、毎月の返済額が半分になり、こちらの負担も半減しました。

収入が減ったことの対策として、娘はアルバイト、私は短時間のパートを始めました。娘の旅費などは自分のアルバイト代から、私の美容院代などはパート代から支出します。

試しに手取り年収を12で割った月収から、昨年の月々の固定支出(生活費や光熱費など)と臨時支出(通学定期代や帰省費用、車検代など)を差し引いてみました。病院の受診料などの突発的な出費がない限り、貯蓄の余裕はありませんが、日常的な生活はなんとかやっていけそうな感じです。

しかし、そこから夫の娯楽費を捻出するとマイナスの月が出てくることがわかりました。ゴルフやキャンプはおつきあいでもあるので、回数を控えてほしいとは言いづらく、でも年収4割減なので以前のような回数だと毎月赤字になってしまいます。

今までは、「ボーナスで補填できる」という安心感がありましたが、これからは毎月の収入でやりくりしなければならず、ただただ不安になってしまっています。初めての年俸制、年間の予算の立て方はどうしたらよいのか、大変困っています。

要点ごとに分けた対処で、新しい家計スタイルの模索を


家計の大きな変化に対応するのは、大変で不安の多い作業ですよね。特にこのように問題が組み合わさった状況の場合、合わせて対応しようとするとかえって複雑になってしまいます。そのため、ここでは問題を2つに分けて対処方法を見ていきたいと思います。

まず、収入の減少については、「平均的な家計」のデータを参考に各項目の節減を目指しましょう。収入が減少すれば、今まで当然と見てきた支出についても見直さざるを得ないものです。とはいえ、食費や交際費などの変動費は一気に削るとストレスが増加し、別の問題につながってしまう可能性もあります。そのため、まずは保険料や通信費など固定費の割合を収入に合ったものに見直し、家計全体の余裕を確保していくのが良いでしょう。また、客観的な物差しを使って家計をチェックしてみると、意外なところに節約できる要素が見つかるかもしれません。

そして、ボーナスのない年俸制への対処ですが、固定費削減によって生まれる余裕のなかから一定金額を取り分け、半年ごとに家計に戻すことで擬似的なボーナス枠を作り、突発的な支出に備えるのはいかがでしょうか。これは年俸制に慣れるまでの暫定的な手法なので、慣れてきたら徐々にやりやすい方法に切り替えてもOKです。

変化が起こったばかりの今は戸惑うことも多いと思いますが、繰り返すうちに次第になじんでくるものです。今の状況に合わせた新しいスタイルを、焦らず模索していきましょう。

◆回答者プロフィール

ノラ

家計総合アドバイザー。ライフプランの作成から日々の節約のコツまで、これまで300件以上の家計に関する相談を解決。FP2級、住宅ローンアドバイザー資格有。

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