まさにギリギリの危機回避! 2019年7月に人類滅亡リスクがあった やべー宇宙の話(3)

#くらし   

人も動物もみんな吹っ飛ぶ小惑星が地球に迫っていた!


2019年7月25日、人類がいつ滅亡してもおかしくないことを思い知らされる出来事が発生しました。大都市を吹き飛ばすほどの小惑星が地球のすぐ近くを通過したのです。

この小惑星は「2019 OK」と名付けられ、直径57~130メートルの大きさ。6600万年前に地球に衝突し、恐竜を絶滅させたと言われている隕石は直径9.7キロメートルなので小さいと思うかもしれません。しかし、この大きさでもかなりの威力。

1908年ごろ、「2019 OK」よりも少し小さい隕石が地球に接近し、シベリア上空で爆破しました。その結果、ニューヨークの2倍近い広さの木々がなぎ倒されました。「ツングースカ大爆発」と呼ばれています。

さらに、もっと恐ろしい事実があるのです。小惑星「2019 OK」が人類の目に入ったのは、地球最接近の数日前でブラジルのソナー天文台が発見しました。さらに、正確な軌道が明らかとなったのは、地球をかすめるわずか数時間前だったのです。

今回は、最接近距離が地球から6万5000キロメートルと近かったものの、地球衝突の危機はありませんでした。しかし、もし地球にぶつかる予定の小惑星が、衝突数時間前に発見された場合、人類が助かる術はないでしょう。

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、直径10キロメートル級の小惑星の90%を把握しているそうですが、今回のような最大130メートルの小さいサイズの小惑星は30%も把握できていないそうです。いつ地球上の都市が吹き飛んでもおかしくない状況下に、私たちは置かれているのです。

気になるメモ


2019 OKが最接近した距離6万5000キロメートルは、地球と月の間の距離のおよそ16%ほど。

著=気になる宇宙、監修者=榎戸 輝揚/「読むだけで人生観が変わる 「やべー」宇宙の話」(KADOKAWA)

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著者:気になる宇宙
フォロワー20万人超えのツイッター『気になる宇宙』(@kininaruutyu)で、宇宙をはじめとするサイエンスやテクノロジーの幅広い情報をつぶやく中の人。日々空を見上げながら、世界中で発信されるサイエンス情報の収集に勤しむ日々を送る。

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