私の話なんて誰も聞いてくれない。言い返したい言葉を飲み込み続ける毎日/母親に捨てられて残された子どもの話(5)
自分を肯定してくれた担任の言葉とは裏腹に、父親も祖母もゆきへの態度は相変わらず冷酷なまま。ゆきは何度も言葉を飲み込み、葛藤を続けるのでした。
子どもは親を選べず、たとえ異質な環境であっても、自分の置かれた境遇に気づく術を持ちません。家庭環境、とくに親の言動が子どもの発達に及ぼす影響は大きなもの。親子の信頼関係を構築することがどれほど大事か、考えさせられます。
著=菊屋きく子/『母親に捨てられて残された子どもの話』(KADOKAWA)
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