「私を捨てたお母さんの話が聞きたい」手帳にあった番号に電話してみた結果/母親に捨てられて残された子どもの話(13)
父親の手帳にあった宛先のない電話番号。母親の名前すら知らないゆきが、意を決して電話をかけます。結局間違い電話となってしまうのですが、ずっと閉ざされていた父の部屋へ入り、手帳を確認し電話をかける…。今まで気持ちを押し殺してきたゆきにとっては、少し前進したと思える出来事なのでした。
家庭環境、とくに親の言動が子どもの発達に及ぼす影響は大きなもの。子どもは親を選べず、たとえ異質な環境であっても、自分の置かれた境遇に気づく術を持ちません。
親子の信頼関係を構築することがどれほど大事か、考えさせられます。
著=菊屋きく子/『母親に捨てられて残された子どもの話』(KADOKAWA)
この記事に共感したら
Information
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。