親の安全を守る!将来的には「高齢者施設」への入居を視野に/安藤なつの「知っトク介護」(4)

#くらし   
将来的には「高齢者施設」への入居を視野に

『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』 4回【全6回】


介護歴が約20年という、お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさん。そんな安藤さんと共に、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんから介護のことを学べるのが『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』です。

「親の介護」で損をせずにおトクに便利に過ごすために知っておきたいことを肝心なところだけまとめた本書。給付や補助が受けられる制度や、自治体や民間のサービスなど、プロの手を上手に借りられる方法をご紹介します。

※本記事は安藤なつ(メイプル超合金)、太田差惠子著の書籍『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』から一部抜粋・編集しました

親の安全と子どもの生活を守る
将来的には「高齢者施設」への入居を視野に


お笑いコンビ・メイプル超合金の安藤なつさんと、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんの会話形式でわかりやすく「介護」のリアルと乗り切るコツをお送りします。

・要介護度が上がったら親は1人で暮らせない
・親の安全のためにも高齢者施設への入居を考えておく


安藤なつ(以下、安藤):親はやっぱり、最期まで自分の家で暮らしたい!と言うことが多いような気がしますが、介護が必要になってきて、子どもが離れて暮らしていてもずっと家で暮らすことって現実的にできるものでしょうか?

介護を行った場所は?


太田差惠子(以下、太田):「絶対にできる・できない」は、皆さんの事情によるので断言はできません。介護を行った場所を調査したデータによると、要介護1は76.4%、要介護2は68.4%の人が、在宅での介護をしていますが、要介護4だと41.5%、要介護5だと40.4%と在宅介護が少なくなって、半分以上の人が施設へ入居しているようです。

安藤:やっぱり、介護の必要度合いが高くなってくると、 自宅で介護をするのは難しくなるんですね。

太田:1人で食事をとれないとか、火の始末ができないなどになると、在宅での生活を続けることが厳しくなることもあります。 親が安全に暮らしていくことを考えると、将来的には施設への入居は、視野に入れておくほうがよいと思います。

安藤:もし親が嫌がった場合は、説得するのは、なかなか大変そうですよね。

太田:親に嫌がられてしまうと、なんだか悪いことをしているような気分になるのは当然です。でも、しつこいようですが、親も子どもも105歳まで生きる可能性があることを忘れないでください。親の介護に全力投球してやっと終わったところで、自分自身の老後は待ってはくれません。それなら、親が安全に暮らせる施設を探して、快適に過ごせるようにサポートするほうが、子どもの人生を守ることができますし、より現実的なプランではないでしょうか。

安藤:そうですね。でもどんな施設があるのか、どこで探せばいいのかまったくわかりません!

太田:施設は、さまざまな種類があり、受けられるサービスもそれぞれです。まずは、いつかは、 高齢者施設への入居も検討しなくてはいけなくなることが多いと心に留めておいてください

安藤:わかりました! 親の施設探しのサポートを全力でできるように知識を備えるようにします。

~~~
介護については「自分が何とかしなければ」と孤独になってしまいがち。
でも実はプロに頼ったり、悩みをシェアすることで最新の情報が得られたり、心や金銭的な負担が軽くなることも。ひとりで抱えこまず、できるだけ周りを頼りたいものですね。

介護歴約20年の安藤なつさん

安藤なつ(メイプル超合金)
東京都出身。2012年に相方カズレーザーと「メイプル超合金」を結成。ツッコミ担当。
2015年M-1グランプリ決勝進出後、バラエティを中心に女優としても活躍中。介護職に携わっていた年数はボランティアも含めると約20年。
ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の資格を持つ。厚生労働省の補助事業『GO!GO!KAI-GOプロジェクト』の副団長。

介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子先生

太田差惠子
介護・暮らしジャーナリスト。京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。「遠距離介護」「高齢者住宅」「仕事と介護の両立」などの情報を発信。AFP(日本FP協会認定)の資格も持ち、「介護とお金」にも詳しい。一方、1996年遠距離介護の情報交換の場、NPO法人パオッコを立ち上げ、2005年法人化。現理事長。「親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと」(翔泳社)など著書多数。

著=安藤なつ(メイプル超合金)、太田差惠子/『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門』(KADOKAWA)

この記事に共感したら

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント企画

プレゼント応募

\\ メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く //