和歌山県産「新しょうが」で夏バテ知らずに!【夏冷え対策レシピ付き】

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和歌山県の新しょうが

いよいよ夏本番ですね!
冷たい物の食べすぎ飲みすぎや、エアコンによる冷えで、夏は意外と体が冷えやすいものです。そんなときに効果的なのが「しょうが」。

1年を通してスーパーなどで手に入るしょうがは黄色くてゴロゴロした形状のものですが、5~10月にのみ出回るのが「新しょうが」。この2つは同じものですが、収穫時期や保存方法の違いで分類されているんです。

しょうがが収穫後2か月以上貯蔵されたものであるのに対し、新しょうがは、収穫したてで鮮度が高いもの。白くて軸がピンク色で、辛味が少なく水分が多いのが特徴です。身近なところだと、お寿司屋さんのガリ(甘酢漬け)に使われているのが新しょうがです。

お寿司屋さんのガリでもおなじみ


日本トップクラスの産地の理由

和歌山県の北部に位置する和歌山市は、この新しょうがの全国有数の生産地として有名です。

和歌山市は新しょうがの全国有数の生産地

というのも新しょうがの栽培には、和歌山市の砂地土壌が適しているからなんです。砂地はやわらかいので、しょうががきれいな形を保ちながら大きくなれるんだそう。

さらに、和歌山市は比較的雨が少なく温暖な気候で、豊富な地下水もあるため、繊維質が少なくみずみずしい辛さの新しょうがの栽培がさかんになったそうです。


新しょうがのパワー

新しょうがは胃腸を温める作用や、血行をよくする働きがあり、たくさんの漢方薬にも使われています。
この時期、体調を崩して食欲がダウンしてしまうという方も多いと思います。新しょうがはそんなときにぜひ食べてほしい食材です。しょうがと同じ効能をもつうえに、約95~98パーセントが水分というだけあって、みずみずしく爽やかな風味が味わえます。

今回は暑い夏にこそ食べたい、新しょうがをメインにしたレシピをご紹介します。夏冷え防止のためにも、ぜひ作ってみてくださいね。

【夏冷え対策レシピ1】豆腐と新しょうがの塩チャンプルー

豆腐と新しょうがの塩チャンプルー

新しょうがに豆腐、もやしを使ったレシピは、さっぱり味だから食欲のない日にもおすすめです。新しょうがを炒めて香りを出してからほかの食材を加えると、全体が香りよく仕上がります。

豆腐と新しょうがの塩チャンプルー
材料(2人分)
新しょうが…100g
溶き卵…1個分
もめん豆腐…1/2丁(約150g)
もやし…1袋(約200g)
塩蔵わかめ…30g
・ごま油、サラダ油、塩

作り方
1.豆腐はペーパータオルで包み、おもしをのせて約10分おき、しっかり水きりをする。新しょうがはせん切りにし、水にさらして、水けをきる。わかめはよく洗い、水に約5分ひたし、もどして絞り、2cm幅に切る。もやしはひげ根を取る。

2.フライパンにごま油大さじ1/2を熱し、豆腐を大きめの一口大にちぎって並べ、焼く。全体にうすく焼き色がついたらいったん取り出す。

3.フライパンにサラダ油大さじ1を入れ、新しょうがを炒める。香りが立ったらわかめ、もやしを加えてさっと炒める。

4.2を戻し入れ、塩小さじ2/3で調味する。溶き卵を回し入れ、さっと炒め合わせる。
※212kcal

【夏冷え対策レシピ2】新しょうがのおすし

新しょうがのおすし

まず新しょうがを薄切りにして甘酢しょうがを作ったら、ご飯に混ぜて彩りも美しく仕上げます。甘酢しょうがは甘酢につかった状態で1週間ほど冷蔵庫で保存できますよ。

新しょうがのおすし
材料(2〜3人分)
新しょうが…70g
卵…2個
きゅうり…1本
もみのり…少々
米…2合
甘酢
 ・酢…大大さじ3
 ・砂糖…大さじ1
 ・塩…小さじ1/2
砂糖、塩、サラダ油 

作り方
1.新しょうがは食べやすい大きさの薄切りにして水に2〜3分さらし、水けを絞ってボウルに入れる。

2.耐熱容器に甘酢の材料を入れて混ぜ、ラップをかけずに電子レンジ(500W)で約40秒加熱し、1にかける。全体がなじむまで混ぜ、しょうがが甘酢にひたるように軽く押さえる。そのまま20〜30分おいて味をなじませ、甘酢しょうがを作る。

3.米は洗って普通の水加減で炊飯器で炊き始める。

4.ボウルに卵を溶きほぐし、砂糖小さじ2、塩少々を加えて混ぜる。フライパンに油大さじ1/2を熱し、卵液を流し入れて菜箸でぽろぽろになるまで混ぜていり卵を作る。きゅうりは薄い輪切りにして塩少々をふり、しんなりしたら水けをよく絞る。2は味がなじんだら汁けをきって粗く刻む。甘酢はとっておく。

5.ご飯が炊き上がったらボウルにあけ、甘酢を回しかける。しゃもじで切るように混ぜ、粗熱がとれてから、きゅうりと甘酢しょうがを混ぜる。器に盛り、いり卵をのせて、のりものせる。
※448kcal

【夏冷え対策レシピ3】しょうがたっぷりエスニック夏野菜鍋

しょうがたっぷりエスニック夏野菜鍋

夏に鍋料理を食べる機会はあまり多くないかもしれませんが、体を内側から温めてくれ、野菜がしっかり食べられて調理も簡単な鍋は、夏冷え対策にはぜひおすすめしたい料理。スライスした新しょうをたっぷり入れることで、食べ応えのある具になってくれています。

しょうがたっぷりエスニック夏野菜鍋
材料(2〜3人分)
豚バラ薄切り肉…150g
えび…8尾
新しょうが…120g
トマト…2個
ピーマン…4個
セロリ…1本
玉ねぎ…1/2個
ナンプラー…大さじ4〜5

作り方
1.新しょうがは皮むき器でごく薄く削り、水に約5分さらす。トマトは一口大に、ピーマンは縦半分に切ってから一口大に切る。セロリは斜め薄切り、玉ねぎは縦薄切りにする。豚肉は食べやすい大きさに切る。えびは尾を残して殻をむき、背に切り目を深く入れて背わたを取る。

2.厚手の鍋に水1.5Lを入れて火にかけ、煮立ったらナンプラーを加える。豚肉、えび、玉ねぎ、トマト、ピーマン、セロリの順に加え、新しょうがの水けをきって入れる。煮立ってからさらに1〜2分煮る。
※296kcal


おなじみの甘酢漬け以外にも、炒めものや炊き込みご飯などいろいろなレシピに活用できる新しょうが。おいしい新しょうがは、全体的に色が白く、表面にハリ・ツヤがあり、茎の部分が鮮やかな赤色になっているものが選ぶポイントです。

きれいな白い肌とかわいらしいピンク色の和歌山県産の新しょうがを使って、元気に夏を乗り切りましょう!


文=山上由利子

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Information

和歌山の新しょうがについてはコチラをチェック!
https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071700/d00206983_d/fil/shishoga.pdf
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/santi/1606_santi1.html



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