【生産量日本一】 大分県の「乾しいたけ」はうまみも香りも極上!

#食   
うまみがジュワーッとあふれる、大分県産の乾しいたけ

さまざまな料理に使えて、常備しておくと便利な食材といえば、乾物です。なかでも、乾しいたけは、煮物や炒め物、揚げ物など調理法を問わず使えて、滋味深いうま味を加えてくれるのがうれしいですよね。
そんな乾しいたけの生産量1位を誇るのが、大分県です。令和2年の生産量は2,302tと、国内生産の約40%を占めているそうです!(林野庁「特用林産物生産統計調査」より)

大分県は原木しいたけのふるさと

自然のクヌギの木を使って栽培される「原木しいたけ」

大分県は、原木しいたけの栽培が全国でも最も盛んな地です。原木しいたけとは、半枯らしした丸太に直接しいたけ菌を接種して自然環境の中で栽培したしいたけのこと。大分県は温暖な気候に恵まれ、年間降水量も多いことから、県土の70%に豊かな森林が広がっています。さらに、明治以降はしいたけ栽培に適したクヌギの木の植林を進めてきました。このクヌギを使って育てた原木しいたけを収穫し、24時間程度乾燥させたものが、乾しいたけとして出荷されるのです。農薬や肥料を使わずに育てられているので、安心して使えるのがうれしいですね。


全8品種も! 大分県のブランド乾しいたけ「うまみだけ」

現在、大分県の原木しいたけから生まれた乾しいたけは「うまみだけ」というブランド名で呼ばれています。全8品種あり、それぞれ異なるうまみ、香り、歯ごたえを持っています。

大分県産のブランド乾しいたけ「うまみだけ」は全8品種

全8品種の「うまみだけ」は味わい、香り、食感ともにさまざま

乾しいたけって、こんなに種類があるんですね! 例えば、肉厚な「115(いちいちご)」はバター焼きに、柔らかな食感でやさしい味わいの「とよくに」は洋食やクリーム系の料理に、濃厚な味わいの「新908(しんきゅうれいはち)」は和食やだしに…と、作る料理によって選ぶのがおすすめです。どの品種も濃厚なうまみがたっぷりで、料理の味わいをアップしてくれます。


乾しいたけは水からじっくり戻していっそうおいしく

乾しいたけを戻すときのポイントは、水から戻し、冷蔵庫で一晩寝かせることです。1度にたくさん戻して冷凍することもできるので、ぜひ試してみてくださいね。

水からじっくり戻すのがポイント。戻し汁も捨てずに使って

乾しいたけには3大うま味成分の1つ「グアニル酸」が豊富に含まれており、戻し汁にもそのうまみや栄養が凝縮されています。ぜひ戻し汁も捨てずに料理に使いましょう!

「うまみだけ」を堪能するおすすめレシピ

和洋中さまざまな料理に活躍してくれる乾しいたけ。今回は大分県の「うまみだけ」の香りや食感を存分に楽しめるレシピ2品をご紹介します!

しいたけしみしみ~トマト風味~

生ハムやスライスアーモンドなどをのせてもおいしい「しいたけしみしみ~トマト風味~」

おいしさがジュワッ! うまみだけの「とよくに」を使ったパンにもお酒にも合う洋風おかずです。

しいたけしみしみ~トマト風味~
材料(4人分)
乾しいたけ(とよくに)…小10~12枚
トマトジュース…3カップ
にんにく(みじん切り)…大さじ1
オリーブオイル…大さじ2
塩・こしょう…少々
ミックスチーズ…適量
パセリ(みじん切り)…適量

下準備
1.乾しいたけをトマトジュースに入れて戻す。戻し汁は捨てずに1カップ分取っておく。
2.乾しいたけは石づきと軸を取り、かさの部分に隠し包丁を入れる。

作り方
1.フライパンにオリーブオイル、にんにく(みじん切り)を入れ、弱火で香りを出す。
2.戻した乾しいたけとトマトジュースの戻し汁を加え、ふたをして弱火で約5〜7分蒸し焼きにする。
3.塩、こしょうで味をととのえ、ミックスチーズをのせ、ふたをする。
4.チーズが溶けたら器に盛り、パセリをかける。
※残ったトマトジュースの戻し汁は冷凍して、カレーなどの煮込み料理に使うとうま味がアップします。


とろ旨おかゆ

やさしい味わいで体が温まる「とろ旨おかゆ」

炊飯器で簡単調理! うまみだけの「新908」を使ったおかゆはうま味たっぷり。

とろ旨おかゆ
材料(2人分)
乾しいたけ(新908)…20g
水…3カップ
米…大さじ2
鶏もも肉…約300g
長ねぎ…1本
青ねぎ…適量
A 酒…大さじ2
  塩…小さじ1/2
  おろししょうが…小さじ1
  おろしにんにく…小さじ1

下準備
1.乾しいたけはさっと洗って水に浸し、冷蔵庫でゆっくり戻す(5〜10時間程度)。戻し汁は捨てずに取っておく。
2.戻した乾しいたけは石づきを取り、軸はスライスし、食べやすい大きさに切る。

作り方
1.鶏もも肉は一口大に切る。長ねぎは白い部分を斜め薄切りに、青い部分は取っておく。青ねぎは小口切りにする。
2.炊飯器に米、鶏もも肉、長ねぎの白い部分、A、戻し汁を入れて混ぜ合わせ、長ねぎの青い部分をのせて通常炊飯する。
3.炊き上がったら、長ねぎの青い部分を取り出して混ぜる。器に盛りつけて青ねぎを散らす。
※トッピングはごま、粉チーズ、ブラックペッパー、卵黄、梅干し、くこの実などもおすすめ。

さまざまな料理法で香りや食感の違いを楽しめる、大分県の乾しいたけ。ぜひあれこれ食べ比べてみてくださいね。乾しいたけのおいしさを再発見できること、間違いなしです!


文=岡田知子(BLOOM)

この記事に共感したら

おすすめ読みもの(PR)