おいしさと健康のいいとこ取り♪「スマート系フード」が注目を集める理由とは?

おいしさと健康のいいとこ取り!スマート系フードに大注目

立春が過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日が続きそう。感染症が流行しやすい冬は自分と家族の健康が気になりますよね。また、人々の健康志向、ダイエットやバランスのとれた食事への関心も高まっています。そこで最近注目されているのが、「おいしさ 」と「健康にうれしい機能」を兼ね備えた「スマート系フード」。その現状と魅力をレポートします!

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スマート系フードとは、「おいしさと機能を兼ね備えた食品」のことです。「 同じ食べるなら、おいしくてカラダにもいいものを選びたい」という、消費者の賢い=スマートな選択に対応しているため、こう呼ばれます。代表的な商品としては、カルビー「フルグラ糖質オフシリーズ」やキリンビール「一番搾り 糖質ゼロ」などが挙げられます。

【画像で確認】最近のスマート系フードはどう評価されている?
カルビー「フルグラ糖質オフシリーズ」

●カルビー「フルグラ糖質オフシリーズ」・・・通常の「フルグラ」と比較して糖質を30%カット。ハチミツを加えることで、大豆たんぱくのクセを低減し、よりおいしく食べやすい味わいに仕上げています。

キリンビール「一番搾り糖質ゼロ」

●キリンビール「一番搾り 糖質ゼロ」・・・キリン独自の製法で、 ビールで「糖質ゼロ」を実現しながら、ビールのおいしさを追究した飲みごたえと味わいも両立。糖質オフ・ゼロ系ビール市場の拡大をけん引 しています。

今では、スーパーなど身近な売り場にもスマート系フードが登場しています。たとえば、イオン天王町店では、消費者に食生活を見直してもらうため、2024年1月19日限定で「スマート系フードコーナー」を設置しました。

イオン天王町店のスマート系フードコーナー


物価高でもスマート系フードの購入量は伸びている!

スマート系フードといえば、シリアルやヨーグルトのような、健康的なイメージの商品がよく知られていますが、どちらかといえば健康とは反対のイメージがあるビールや、カップ麺、チョコレート、アイスクリームなど、さまざまなカテゴリーの商品があります。イオン天王町店でも、朝食のシリアルを糖質オフの商品に変えたり、晩酌のビールを糖質ゼロのものに置き換えたりして、 普段の食事に無理なくスマート系フードを取り入れられるよう、売り場の商品を工夫したそうです。

流通大手がスマート系フードに注目するのには、理由があります。ここ数年、円安や原料価格の高騰などで物価高が続き、多くの食品が値上げされたため、消費者のお財布事情は厳しいものになってきました。そんななか、スマート系フードは購入率が伸びているのです。

同一カテゴリーの一般食品と、スマート系フードの購入率を、前年比で比較してみました。
カップ麺の場合、カップ麺全体の購入率は前年比99.2% と前年より買い控えされていますが、スマート系フードのカップ麺は、前年比128.9% と購入率が高まっています。
同様に、ビール類も全体では95.8%と購入率は下がっていますが、スマート系フードのビールでは109.0%と購入率が高まっているんです。
物価高で買い控えが続くなか、スマート系フードは前年よりも積極的に購入されている、つまり消費者に支持されているといえます。

カテゴリー別前年購入率比較

その要因として考えられるのが、コロナ禍の影響です。コロナ太り対策として、糖質オフや糖質ゼロ、カロリーオフやカロリーゼロをうたう商品の需要が高まりました。また、健康の重要性が改めて認識され、生活全体を健康志向へとシフトチェンジする人が増えたのでしょう。

おいしくなった最近のスマート系フード 。生活の質にも高評価

近年のスマート系フードは「糖質」に注目した食品が多く、 商品名にも「低糖質」「糖質オフ」「ロカボ」「低GI」 などの言葉が並んでいます 。

「ロカボ」とは 、極端な糖質抜き (炭水化物をとらないローカーボダイエット)ではなく、適正な糖質量 (1 食で糖質20~40g)をとることを推奨するものです。また「低GI」のGI とは、食品に含まれている糖質の吸収度合いのこと。白米やじゃがいものようなGIの高い食品を摂取すると食後血糖値が急激に上がるのに対し、玄米やナッツ類のようなGIの低い食品を摂取すると、食後血糖値の急激な上昇が抑えられます。

低GI食品を摂取すると食後血糖値の急激な上昇が抑えられる


低糖質をうたう食品は以前からありましたが、味への満足度が低いものが多いのが難点でした。2020 年にキリンビールが行った調査(グラフ①)では、約半数が「糖質オフ・ゼロ系ビール類の味に満足できない」と答えています。スマート系フードPR事務局が行った調査(グラフ②、③)でも、半数近くが「昔の糖質オフ・ゼロ食品はおいしくなかったイメージがある」と答え、3人に1人は 「これまでに味がもう少しよければまた買うのにと思った糖質オフ・ゼロ食品がある」と答えています。かつての低糖質食品は、おいしさの面で課題があり、機能との両立ができていなかったことがうかがえます 。

かつての低糖質食品に対するイメージ


では、最近のスマート系フードはどう評価されているのでしょうか。 スマート系フードPR事務局の調べ(グラフ④、⑤)では、約 6 割が「最近、おいしさと機能を兼ね備えた食品が増えた」「食べるなら、おいしさと機能を兼ね備えた食品の方がいい」と答えています。
さらに、おいしさと機能のいいとこどりのスマート系フードには、生活を豊かにするという側面もあります。マイナビニュースの調査(グラフ⑥)によると、約7 割が「スマート系フードを取り入れることで生活の質が向上した」と答えているほどです。
スマート系フードは「おいしくない問題」を克服し、 機能だけでなくおいしさも認めて選択する人が増えています。さらに、健康に役立つだけでなく、生活を質の面からも豊かにしてくれる、といううれしい効果があるようです 。

今のスマート系フードに対するイメージ

*①キリンビール調べ(20年8月実査/20 代〜60 代男女1000人)
 ②~⑤事務局調べ(23年6月実査/20 代 〜 60 代男女500人
 ⑥マイナビニュース調べ(23年7月発表 マイナビ会員421人)

最後に、低糖質なのにおいしいと評判の高いキリンビール「一番搾り 糖質ゼロ」のマーケティング担当者に、おいしさと機能を兼ね備えた食品を作るための企業の努力について、お話をうかがいました。

「2020年に新発売した『一番搾り 糖質ゼロ』は、おいしさと糖質ゼロを両立した商品として支持を集めています。おいしさと機能の両立は、スマート系フードの概念に適っているため、この商品の新たな価値として、より多くのお客さまに楽しんでいただける可能性を感じています。

購入データを見ると、特に 20 代男性、40 代女性の購入率の上昇が大きく、商品のファンは老若男女を問わない、といううれしい結果が出ています。『ビールだけど糖質ゼロ』『糖質ゼロなのにおいしい』という魅力に気づいていただき 、 賢い選択として手に取ってもらうために、『一番搾り 糖質ゼロ』は、これからも時代に合ったビールになるために進化していきます」

おいしくて健康にいい、しかも手軽、とあって、スマート系フードはこれからも人気を集めそう。
まだまだ寒さが続き、体調が気になる季節。そして春になれば薄着になることが増え、体型のほうも気になり始めます。
みなさんも生活にスマート系フードを取り入れてみてはいかがでしょうか。

文=高梨奈々

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