共同生活に向いているのはこんな人!「シェアハウス」に入ってよかったこと

共同生活に向いているのはこんな人!「シェアハウス」に入ってよかったこと

シェアリングサービス「アリススタイル」を運営する村本さんは、7年前から友人4人でシェアハウス生活をしています。性格や生活スタイルが違う4人が集まるシェアハウス。初めは不安だけれど、実際に入ってみると、1人暮らしでは味わえない、いいことがたくさんあったそう! 今回は、「入ってよかったこと」や「気になるお金のこと」などの細かな疑問について答えてもらいました。

お話を伺ったのは▷村本理恵子さん

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村本理恵子さん。シェアリングサービス「アリススタイル」を運営するピーステックラボ代表取締役。

シェアリングサービス「アリススタイル」を運営するピーステックラボ代表取締役。7年前から独り身の友人4人で、シェアハウス生活を始めている。

1人暮らしでは味わえない新しい世界が広がる

このシェアハウス生活を始めたことがきっかけで、自身のシェアサービスの会社を立ち上げたという村本さん。

「自分のスキルはもちろん、洋服や靴、家電など、自分の部屋にあるもの以外はすべてシェアしています。そんな生活から1人でたくさんの物を持たなくても、人とシェアすることでミニマムに楽しく生活できることに気づきました。人と新しい趣味やエンタメを共有できたり、シェアハウスに入ったこと
で、1人暮らしでは味わえない、新しい世界が広がっています」

こんなときによかった!と思います

帰ると家が明るく、暖かい!

帰ると家が明るく、暖かい!

「1人暮らしをしていると、冬なら寒い部屋に帰らなければいけません。でもシェアハウスに住めば、明かりのついた暖かい家が待っていて、人のぬくもりを感じられます。それに体調を崩しても、みんなが助けてくれるので安心です」

趣味を共有して新しい世界が広がる

趣味を共有して新しい世界が広がる

「私は共有テレビで配信動画を見るのですが、みんなも私に感化されて今ではテレビ番組より動画の視聴ばかり。私も自分では見ないジャンルの動画を一緒に楽しむことも。趣味を共有することでお互いの世界が広がります」

疲れていたとき、何もいわずに温かいスープを出してくれる

疲れていたとき、何もいわずに温かいスープを出してくれる

「母の看病をしていた頃、疲れて帰ってくると友人が何もいわずに温かいスープを出してくれたことがありました。いつでも無言で見守ってくれているような、そんなやさしい気遣いが本当にうれしかったです」

共有クローゼットがあるから、自分では買わないファッションにトライできる

共有クローゼットがあるから、自分では買わないファッションにトライできる

「共有クローゼットには、シェアしてもいい洋服や靴、バッグが置いてあります。4人ともサイズはほぼ同じですが洋服の趣味が違うので、自分では買わない新しいファッションにトライすることができるのも楽しいです」

細かいけど知りたい!シェアハウスの疑問集

お金のことやこの先のことなど、実際にシェアハウスに入ることを考えたときに気になる、いろいろな疑問を集めました!

Q.お風呂の時間は重なったりしない?
A.お風呂シフト表に1週間分の時間を記入します

お風呂の時間は重なったりしない?

「入居当初から、1週間分のお風呂シフト表に何時ごろ、何分入浴するのかを週の初めに記入しています。時間は短くても長くても自由です。これを守れば時間が重なることもなく、ゆっくりバスタイムを満喫できます」

Q.トラブルはあるの?
A.そのつど解決するから大きなトラブルはナシ
「シェアハウス生活も7年になりましたが、これといったトラブルは本当にないんです。気になることがあれば、その場で相手に伝えて解決しているので、引きずることもありません」

Q.家賃や光熱費はどうしているの?
家賃は毎月定額、光熱費は4人で割っています
「毎月決まった額の家賃と、かかった光熱費を4等分して払っています。備品はないことに気づいた人が買い足しますが、みんなよく気づくので、もめ事はありません」

Q.この先はどうするの?
4人で長く暮らしていきたい
「7年たちますが、ここの居心地のよさは何も変わりません。この先それぞれが年を取ってできないことが増えていくかもしれません。4人は一緒に住んで支え合う家族のような存在です。バリアフリーの設計ですし、できるだけ長く一緒に暮らしたいと思っています」

Q.みんなで集まってパーティーをすることは?
たまたま一緒のときにごはんを気軽に食べる
「予定を組むと負担になることが多いのでパーティーなどはしません。たまたまリビングに一緒にいるからごはんを食べようとか、決め事をせず気軽に生活しています」

家電類はどうやって揃えたの?
おのおのの家電の中でいちばん新しいものを残した
「掃除機も電子レンジもいちばん新しい製品を持っている人が持ってきて、それをシェアして使っています。今は家電が使えなくなると私の会社の家電シェアを活用して、できるだけ物を持たない生活を実践中です」

シェアハウスに向いている人は?

サバサバしていて気持ちをくみ取れる人
大人のシェアハウスには、向き不向きがあるようです。
「向いているのは人が何をしても気にしないサバサバした性格の人。また、相手の気持ちをくみ取った行動を取れる人ですね。大人の共同生活は相手と距離を取りながら、自分の生活を大切にする人が集まればうまくいくと思います」

向かないのはこんな人
 ・「〇〇さんがね~」など、噂話が多い人
 ・「〇〇すべき」と"べき論"が多い人
 ・いつも誰かの注目を集めたい、かまってちゃん
 ・何事もシェアするのが苦手な人

* * *

こんなシェアハウスの生活もあるのか! と目からうろこ。相手を敬って干渉しない距離の取り方は、共同生活以外でも役立ちそう。(編集:永木)

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撮影/布川航太 イラスト/SHOKO TAKAHASHI 編集協力/山本美和

文=徳永陽子

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