猟奇的キャラ弁でフォロワー12万人のインスタグラマー・まこつさんインタビュー
数あるキャラ・デコ弁の中でも異色を放つ、話題の「企業弁当」をご存じですか? 今や、「日記として始めた」というお弁当の投稿用インスタグラムのフォロワー数が12万を超えるまこつさんが作るお弁当は、誰もが知っている商品のパッケージや企業のロゴをお弁当で再現。多くの人から「マネしたい!」「こんな弁当食べてみたい!」「見ているだけで楽しくなる!」などのコメントが寄せられ、キャラ弁やデコ弁に興味がなかった人からの反響も大きいといいます。
そんなまこつさんのお弁当をまとめた『愛と憎しみを込めた旦那への猟奇的弁当』(まこつ/KADOKAWA)が発売されました。「えっ!?これ弁当なの?」という驚きが詰まっています。
そこで今回は、まつこさんにお弁当づくりについてお話を聞きました。
──3年間お弁当づくりを続けてきて、始める前と今と大きく変化したことはありますか?
まこつ:最初は主人を喜ばせたい一心でしたが、今ではそれプラス自分の楽しみでもあり、日々の生活のモチベーションをあげる大事な活力になっています。専業主婦になり、家事育児に専念するようになってから、なんだかいつもネガティブで変わらない毎日に心の疲れを感じていました。ですがSNSやメディアを通してたくさんの方々から嬉しいコメントなどもいただけるようになり、新たな自分の生き甲斐を見つけられたことで自信も生まれ、そんな心のゆとりからか主人に対しても以前より優しく接することができるようになりました。主人の方も、私のお弁当に対する思い入れが最近になってようやく伝わったのか、これまでまったくお弁当に関してノーリアクション&無関心でしたが、最近は時々お弁当の話をしてくれたり、褒めてくれるようになりました。
──企業のロゴやブランドなど、「次はあれを作ろう」というアイディアはどういった時に浮かぶのでしょうか。
まこつ:就寝前などぼーっとしている時ですね。あとは車の運転で信号待ちをしている時なども浮かびます。
──今回のラインナップで一番気に入っているお弁当を教えてください。
まこつ:あずきバー弁当。お赤飯をアイスの形にし、棒を刺してあずきバーに見立てたところと、パッケージの葦簀(よしず)をプリッツで表現した斬新さは、自分でも気に入っています。
──本書に掲載されたお弁当の中で、一番制作に時間がかかったものを教えてください。
まこつ:パインアメ弁当です。パーツが多かったので下書きなども含めて3時間近くかかりました。
──今回「レタスクラブ」のお弁当を作っていただきました。制作にあたり苦労されたことなどありましたら、教えてください。
まこつ:お弁当箱と「レタスクラブ」の表紙サイズの比率が違ったので、それを調整するのに苦労しました。それと、実際の「レタスクラブ」の表紙同様に、ページから料理写真を切り抜いたかのように見せる部分は難しく、ミニミニの料理パーツを作るところにはかなりの集中力を注ぎました。
──お弁当について、「ここはこだわりどころ」「ここはゆずれない」といったところはありますか?
まこつ:見た目だけでなく、ちゃんとおいしく、おかずの品数にこだわり、彩りよく仕上げるようにしています。また肉・魚・卵・野菜・豆・果物などといった栄養バランスも考えています。それと夕飯の残り物や連日同じおかずを入れないことも心掛けています。特に卵については、栄養面と濃厚な黄身の色味にこだわり、少々高くても良いものを使うことにしています。他にもカニカマはここの企業のコレじゃないとダメ、チーズはコレ、レタスはこの店のコレ!など、食材によってメーカーや購入する店を使い分けています。
驚きとともにおいしさや健康も考慮されて作られたまこつさんの企業弁当。見るだけで楽しめるのはもちろん、今まで作ったことがない人も、ちょっと真似してみたくなりますよ。
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Information
栃木県出身。ギャルモデルを引退後、専業主婦としてひっそりと田舎町で暮らす。旦那のために作っている、企業の商品やロゴを模したデコ弁をインスタグラムに投稿したところ、たちまち話題となり、今ではフォロワー数12万人を優に超える。
『猟奇的弁当』
まこつ 1200円(税別)KADOKAWA
インスタグラムで11万人が大絶賛した企業弁当。普段のお弁当にも使えるかわいいおかずも紹介!
取材・文=澤 ゆか
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