「すき焼きにしらたきを入れると肉が硬くなる」は濡れ衣だった！ 「こんにゃく協会」の実験レポートが話題に

「すき焼きにしらたきを入れると肉が硬くなる」という噂を聞いたことがある人も多いはず。しかし、今年2月に「こんにゃく協会」なるものがこの説を否定する実験結果を発表し話題になりました。こんにゃくの名誉のためにこんな実験までしちゃう「こんにゃく協会」とは一体どんな組織なのでしょうか。

■しらたきの名誉は、こんにゃく協会が守る！

こんにゃく協会が発表した実験結果では、「しらたきなし」「しらたきあり（水洗いのみ）」「しらたきあり（下ゆで＆水洗い）」の3種類のすき焼きをつくり、肉の硬さを判定。これまでは「こんにゃくに含まれるカルシウムのアルカリ性が肉を硬くする」と考えられていたため、酸性・アルカリ性を測ることができるpH値の測定も行いました。

その結果、しらたきの有無にかかわらず肉の硬さもpH値も顕著な違いはみられず、しらたきの汚名を返上することができたのです。この結果にネットでも「しらたきごめん… 今まで誤解してたよ」「長い間信じてたけど、驚いたわ！」と大反響。

■こんにゃく協会って一体何なの？

今回の実験レポートには「『しらたき（糸こんにゃく）』が、肉を硬くするという風評を払拭するため」「『しらたき』を使用した本来の『すき焼き』の美味しさを味わっていただく方が増えることを期待します」という言葉もあり、こんにゃくに対する愛がひしひしと伝わってくる「こんにゃく協会」ですが、こんな協会初めて聞いたという人も多いはず。

この組織の正式名称は「一般財団法人日本こんにゃく協会」で、「こんにゃくの生産の改善」や「消費者へのこんにゃくの供給の安定」を目的とした協会です。

こんにゃく協会では、「こんにゃくいもの残留農薬に係るモニタリング検査」など堅めの調査も行っていますが、公式サイトではおいしくこんにゃくを食べるための下ごしらえや、料理レシピなども公開。なんとこんにゃく手作りセットまで販売しています。

こんにゃく手作りセットは450円（送料・代引き手数料別）で購入することができ、市販サイズの板こんにゃくを約6丁分作ることができるそう。ネット上にも手作りこんにゃくの体験談は多く上がっていて、「結構大変だけどおいしいんだよなあ」「歯ごたえが違うよ、いくらでも食べられる！」と評判のよう。手作りに必要なものが一式揃って、作り方のしおりもついてくるこのセットで一度体験してみるといいかもしれません。

他にもこんにゃく協会では2011年に「こんにゃくフェスタ」を、2011年・2013年・2014年・2015年には「こんにゃくフォーラム」を各地で開催しています。さらに、最近の「ゆるキャラ」ブームにもしっかり乗っかっているこんにゃく協会は、2013年の「ゆるキャラさみっと」や2015年の「ご当地キャラこども夢フェスタ」に「こんにゃ君」を送り込んだりと、様々な方面からこんにゃくの魅力を発信。こんにゃくから手足が生えたようなこのキャラには「そのまんますぎる（笑）」という反響も起こっていました。

ちなみに、「こんにゃくフォーラム2015」でのアンケート結果によると、こんにゃくを毎日食べるという人はわずか2％。この数字をどこまで伸ばせるのか、こんにゃく協会に期待しつつ見守っていきたいですね。

【東京ウォーカー/記事提供＝レタスクラブ】